<利き酒キャンペーン実施中>日本酒版「ボトルショック」!?静岡酵母が生んだ吟醸王国・静岡。
映画「Bottle Shock(2008年アメリカ)」は、1976年にパリで行われたワインコンテストで、それまで二流の産地とみなされていたカリフォルニアワインが、シャルドネ(白ワイン)とカベルネ・ソービニヨン(赤ワイン)の2部門で、フランス産ワインを打ち負かして1位となり、世界のワインファンをあっと言わせた実話に基づくお話です。
実は、静岡の地酒も1985(昭和60)年に行われた全国新酒鑑評会で日本酒版「ボトルショック」といえるような快挙を成し遂げています。それまで静岡の地酒はほとんど無名に近い状態でしたが、その年の鑑評会に静岡県内から出品した21銘柄のうち17銘柄が入賞して入賞率は全国一位、そのうち10銘柄は最も評価が高い金賞を獲得して全国に名を轟かせました。
快挙の背景には「静岡酵母」の存在がありました。酵母は酒造りにおいて米の糖分をアルコールに変える発酵に欠かせないもので、香りを醸し出す重要な要素です。静岡酵母は、静岡県沼津工業技術センターの技術者で「異常なほど酒造りに熱心」と評された河村伝兵衛(かわむらでんべい)氏が開発しました。静岡酵母で醸した酒はフレッシュで飲み飽きしない酒、フルーティな香りで雑味のないきれいな酒、食事とよく合う酒、と言われます。当時、酒処とはみなされてなかった静岡県が新しい産地として飛躍するために、河村氏が目指した味でもありました。静岡酵母は県内の蔵元に広く取り入れられました。
酒処ではなかった静岡県は、大量生産ではなく吟醸酒など高級酒の製造を手がけ、いち早く高品質の酒造りに取り組むようになりました。また、自然豊かな静岡県は、富士山の湧水や安倍川、大井川、天竜川など1級河川があり、県下全体が名水の宝庫でもありました。
名水に静岡酵母が加わり、酒造りに情熱を注ぐ多くの人たちが研鑽を重ねて静岡の地酒を造り上げました。2008年の北海道洞爺湖サミットの晩餐会では、静岡県の吟醸酒が乾杯用のお酒として採用されました。「吟醸王国・静岡」として日本を代表する酒処であることを証明しました。
近年、世界的な日本食ブームを背景に日本酒の輸出は増加しています。財務省の統計によれば、東南アジアではシンガポールが最大の輸出相手国で、日本酒市場の成熟と共に消費者の嗜好も多様化しているといわれています。
現在、静岡県は北海道と石川県と連携して、シンガポール国内の飲食店9店舗で日本酒の利き酒メニューを提供する「ご当地利き酒コラボプロジェクトinシンガポール」を実施しています。
ご当地利き酒コラボプロジェクトinシンガポール
実施期間:2021年1月18日(月)~2月17日(水)1か月間
キャンペーンサイト:https://www.bopjp.sg/
実施店舗:9店舗
- Maguro Donya
- Unagiya Ichinoji
- Hokkaido Marche
- Yoshi Sushi (Harbourfront Centre)
- Ramen Hitoyoshi (Mapletree Business City)
- Sabar (100AM)
- Teppan works
- Sakuraya Anchorpoint
- Sakuraya West Coast Plaza
北海道からは「北の錦 純米大吟醸」。クリーンで軽く、ほんのりと甘い味わいがあります。石川県からは「日榮 加賀金箔入 金彩 純米酒」。ドライでさわやかな味わいで、名産の金箔が入っています。そして、静岡県からは「花の舞 純米吟醸」。静岡酵母によるフルーティな味わいとクリーミーさが特徴です。是非、お店で飲み比べてみてください。
更に、3月からはタンジョンパーガーにある Teppei Japanese RestaurantでTeppei×Shizuokaフェア2021を開催します。
実施期間:2021年3月1日(月)~3月31日(水)1か月間
実施店舗:Teppei Japanese Restaurant
https://www.facebook.com/teppeiomakase
フェア期間中には、これまでの鑑評会でも金賞を多数受賞してきた土井酒造場から「開運 大吟醸」が入荷される予定です。おまかせコースでは静岡の海産物や野菜、お茶や果物など県産品を使ったメニューが提供されます。
また、1月から静岡県東南アジア事務所のFacebookページで食をテーマにしたクイズキャンペーンも実施しています。Teppei Japanese Restaurantでの食事券や素敵な商品も当たりますので是非ご参加ください。
No matter which country you are in, ARE YOU A JAPANESE FOOD EXPERT?
Why not take part in our SHIZUOKA FOOD FAIR 2021…
Facebookページ:Home of Mt. Fuji Shizuoka
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!