シンガポールHDBの6階から転落し、26歳メイドが死亡。安全基準を満たしていたか調査

3月29日、26歳のインドネシア人メイドが、シンガポールのMRTホウガン駅近くにあるHDBフラット(公営住宅)の敷地内に横たわっているのを近所の人が発見。メイドは、その後死亡が確認されました。シンガポール警察は、6階のHDBフラットの窓が開いていたことから、メイドは掃除中に転落したのではないかとみて調べを進めています

警察に通報があったのは29日の午後4時50分ごろ。

メイドは搬送時に意識不明の重体で、その後死亡が確認されました。警察は、メイドの労働環境に違反がなかったかどうかなどを調べています。

メイドの雇用主と同じ階に暮らす住民は「車椅子の年配女性に雇われていた」と、ザ・ストレーツ・タイムズに語っています。高齢女性の世話をするために女性の子どもたちが、メイドを6ヶ月前に雇ったとのことです。

亡くなったメイドの友人は、事件が起こる12分前の16時41分にメイドから「めまいと頭痛がする」というメールを受け取っていたものの、警察の知らせを受けるまで内容を確認していませんでした。

シンガポール労働省(MOM)は2012年6月、厳格な安全条件が満たされない限り、外国人家事労働者が窓の外側を掃除することを禁止しています。清掃する際には、雇用主または成人が清掃に立ち会う必要があります。また、清掃中は柵を取り付けている必要があります

これらのルールは、2012年1月から6月の間に、5人の外国人メイドが窓の清掃中に転落して死亡するという事故が起きたあとに発足しました。

危険な労働条件を与える雇用主は、最高5千ドルの罰金と最高6ヶ月の懲役が科せられます。

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SingaLife編集部

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