医療従事者などにいやがらせ行為を行ったシンガポール人夫婦の裁判始まる

シンガポールでコロナ禍の中、医療の最前線で働く隣人とその家族などにくり返しいやがらせ行為や迷惑行為を行ったとして起訴されたシンガポール人夫婦の裁判が5月21日、開かれました

起訴されたのは、北東部プンゴルの公営住宅HDBフラットに住むチャン・エンホック被告(56)と妻のリム・ソックライ被告(48)です。両被告は2020年5月13から15日に、Sengkang総合病院(SKH)に勤務する男性看護師とその家族に、「Covidスプレッダー(新型コロナウイルスをまき散らす人)」、「ウイルス一家」などといった言葉を面白半分に浴びせ、警察に通報が寄せられた後、同年6月に被害者を交えて調停が行われました。

地元紙ストレーツ・タイムズによると、被害者の男性看護師の妻も、エッセンシャル・サービス・ワーカーとのことです。

両被告はさらに、2020年10月から12月にかけて、男性看護師や他の隣人の住居に向かって消毒液を噴きつけるなどの暴行を働いたほか、2021年1月8日には、SKHで別の男性看護師を、「この看護師はギャングだ」、「この看護師は無能だ」などとののしりました。

また、リム被告は2021年2月21日、オーチャードロードの商業施設ニーアンシティーの公共スペースにおいて警察官がくりかえし注意したにもかかわらず、叫び続ける行為を行いました。

リム被告は現在、検察の要請により精神鑑定のため、2週間の予定で精神科病院に収容されています。リム被告とチャン被告の次の審理は、それぞれ6月4日と18日に行われる予定です。シンガポールでは、いやがらせ行為を行った罪で有罪判決を受けた場合、最長6カ月の禁錮刑および5000Sドルの罰金が科せられる可能性があります。

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SingaLife編集部

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