シンガポールのグラブ、配達業務を担う自動走行ロボットの試験導入を6月2週目から開始
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シンガポールの配車サービス大手のGrab(グラブ)は6月の2週目から、東部のPaya Lebar Quarter(PLQ)Mallでロボットを試験導入します。試験導入は約1ヶ月間の予定で、性能などを検証し、他の場所でのサービス拡大を検討していきます。
米Techmetics Roboticsと提携を組み開発した自動走行ロボットは、ショッピングモール内で複数の飲食店の料理を収集し、配達員に引き渡す役割を担います。
ロボットはPLQ Mall内のGrabFoodやGrabMartと提携する35の店をカバーし、試験段階では1日あたり250件以上の注文に対応します。従来の配達にかかる時間と比較して、配達員が注文を受けた商品を受け取るまでの時間を5〜14分短縮できる見通しです。
昨年グラブは数カ所のショッピングモールにおいて、1回の配送料で同じ施設内にある複数の飲食店から料理を注文できるサービス「ミックス・アンド・マッチ」の導入を開始しました。このサービスの注文を受けた配達員は、施設内にある複数の飲食店を回って注文の品を受け取らなくてはならず、時間がかかることが問題となっていました。
自動走行ロボットを導入することで配達員の業務効率化を図り、サービスの向上を目指す考えです。
自動走行ロボットは人工知能(AI)を搭載。試験導入開始直後は、グラブのスタッフがロボットを誘導し、ルートを学習させるということです。そのほかに以下のような安全機能を備えています。
・障害物を検知する機能
・存在を知らせる自動音声メッセージ機能
・衝突を未然に防止する画像センサーとモニターシステム
・ショッピングカート内の衛生状態の維持と通行人によるいたずら防止のためのロック機能
シンガポールでもロボット導入の需要が高まってきていますね。今後ロボットが労働力として使われるのが当たり前になる日もそう遠くないかもしれません。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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