【最新版】MRTやバスに楽々乗車。シンガポール生活で必携「EZ-Linkカード」

シンガポールでの移動をスムーズにする必需品「EZ-Linkカード」。MRT(地下鉄)やバスなどの公共交通機関で利用できるだけでなく、一部の店舗や施設での支払いにも対応しており、旅行者にも在住者にも便利なICカードです。
日本のSuicaやPASMOのような交通系ICカードとして広く普及しており、持っている人の方が多いほど。2024年6月には新機能が追加され、さらに使いやすくなりました。本記事では、EZ-Linkカードの基本的な使い方から最新情報まで詳しくご紹介します。
EZ-Linkカードの購入場所と値段

EZ-Linkカードには、さまざまな絵柄があります。例えば、季節ごとのイベントに合わせた絵柄であったり、ドラえもんやすみっコぐらしなどの日本のアニメの人気キャラクターや、ディズニー、サンリオのキャラクターが期間限定の絵柄として登場するなど、頻繁に変わる絵柄も魅力のひとつ!
公式FacebookやInstagramで新しい絵柄のリリース情報を発信していますので、興味がある方はチェックしてみてください。
EZ-Linkカードは、チャンギ空港の各ターミナルや一部の駅のチケット売り場、もしくはセブンイレブンなどのコンビニエンスストアの一部店舗のほか、ECサイトからも購入できます。カードは主要な駅のチケット売り場でのみ販売しており、全ての駅で購入できるわけではないのでご注意ください。
駅のチケット売り場での購入方法は、窓口で「EZ-Linkカードが欲しい」と伝えれば、その場で発行してもらうことができます。
▶ECサイトでの購入はShopee、またはLazadaから。
注意点として、駅のチケット売り場での購入時は、絵柄を選ぶことはできません。そのときその売り場に置いてある絵柄の中で、販売員さんがランダムに手に取ったものを購入することになります。(どうしてもこの絵柄が欲しい!とアピールすることで、選ばせてくれることもあるのかもしれませんが、、定かではありません。)
販売価格は、駅の窓口ならばS$10です。その内訳は、チャージ金額がS$5、カード発行手数料がS$5です。購入したEZ-LinkカードにはすでにS$5分のチャージがされているので、すぐに使用することができます。
※セブンイレブンやキオスクなどで購入する場合は、販売価格が変動することもあるため、購入前にその場で確認するようにしましょう。
SimplyGo EZ-Linkカードにアップグレードも、継続利用も可能!
2024年1月、陸上交通庁(LTA)は旧式の発券システムを廃止する計画を撤回しました。これにより、通勤者は公共交通機関でSimplyGoへの移行が必須ではなくなり、希望する場合は従来のEZ-LinkカードやNETS FlashPayカードを引き続き利用できます。また、SimplyGo対応のEZ-Linkカードにアップグレードした場合でも、希望すれば無料で以前のEZ-Linkカードに交換可能です。
🔶SimplyGoとは?
SimplyGoは陸上交通庁(LTA)が導入した発券プラットフォームです。SimplyGo EZ-Linkカードを登録し、SimplyGoアプリ(Android・iOS対応)と連携させることで、アカウントベースのシステムに移行できます。
アプリとの連動により、利用者はさまざまな管理や作業をスムーズに行えるようになります。通勤・通学利用者が外出先でトップアップ(チャージ)したり、いつでもどこでも運賃を確認することが可能。SimplyGo EZ-Linkカードへのアップグレードは、MRTの駅やバスインターチェンジにある自動券売機で簡単に行えます。カードを機械に置き、「SimplyGoにアップグレード」を選択すれば約1分で完了です。
EZ-LinkがSimplyGoに移行することで、以下のことが可能になります。
▪既存のEZ-Linkカードに加え、チャームを使用することが可能。 ▪SimplyGo EZ-LinkカードをSimplyGoアプリとペアリングすると、自動発券機に並ぶことなくリモートでトップアップが可能。 ▪銀行口座やカードと連携することで自動チャージが可能。 ▪リワードポイントの獲得が可能。 ▪カード紛失時は遠隔操作でカード利用をブロック可能。 |
▶詳しくはこちらをご確認ください。
EZ-Linkカードの使い方
まず初めに、EZ-Linkカードは廃止されるのではなく、継続利用が可能です。SimplyGo EZ-Linkカードにアップグレードすることも可能、ということを覚えていてください。
EZ-Linkカードの使い方はとても簡単です。日本の交通系ICと同様に、電車(MRT)やバス乗車時に、駅自動改札機のICカード読み取り部にカードをかざすだけで利用できます。バス利用時は降りる際にもタッチが必要で、距離によって自動で料金を徴収される形です。
シンガポールの公共交通機関の運賃は日本と比べて大幅に安く、EZ-Linkカード利用での大人初乗り運賃はMRTでS$0.69(早朝割)、バスで約S$1.19です。(ワークフェア所得補助金 (WIS) 受給者の初乗り運賃はMRTでS$0.28、バスでS$0.78)と利用しやすく、MRTは7時45分までのタップにより更にリーズナブルに乗車できます。
電車もバスも運賃は乗車距離に応じて加算されますが、乗り換え時の加算料金は非常に安く大変お得になっています。EZ-Linkカードでのバスから電車の乗り継ぎ、電車からバスの乗り継ぎなどは自動的に計算されます。
▶乗り換え時の制限時間や回数などの詳しい情報はこちらをご覧ください。
EZ-Linkカードはバスや電車のスムーズな乗り降り以外にも、現金払いより安く移動できるというメリットが魅力です。残高の確認やカードへのチャージも外出先や移動中にスマートに行えるほか、利用履歴の確認もできます。また、現地在住者は銀行口座紐付けができるので、トップアップ(カードへのシャージ)の手間が省けるのも利点です。
▶ダウンロードや詳しい使い方の説明は公式サイトをご確認ください。
EZ-Linkカードにチャージする
EZ-Linkカードを使い続けると残高が減るため、定期的にチャージ(トップアップ)する必要があります。チャージ方法はとても簡単です。
▪MRT駅の券売機でチャージする ▪セブンイレブンのカウンターでチャージする ▪銀行ATMでチャージする ▪アプリでチャージする |
といった方法があります。
※一般的なEZ-Linkカードへのチャージはコンビニエンスストアで行えますが、SimplyGo EZ-Linkカードについては注意が必要です。コンビニエンスストアでのチャージの際に各店舗でご確認ください。
🔶MRTの券売機でチャージする方法をご紹介します。
券売機はどの駅にもありますが、日本の鉄道駅と比べて設置台数が少ないと感じるかもしれません。そのため、行列ができていることもしばしば。券売機は英語、マレー語、中国語に切り替えられますが、日本語表記はありません。
チャージのやり方自体は簡単ですので、図解して説明します。




「Add Value」を押してチャージを。クレジットカードやデビットカードでの追加入金ならば、Credit/Debi card を選択。

言語の選択は「英語」「中国語」「マレー語」「タミル語」の4つ。日本語はありません。

デビットカードもしくはクレジットカードで追加入金する際は、カード読み取り機にかざせば、自動で引き落としをしてくれます。

「Transaction Successful」で入金が完了。
現金でチャージする場合は、「add value」の「option」を押せば、現金(cash)でチャージする方法を選べます。


この他、街中にあるDBSやUOBなどの銀行ATMでもチャージすることができます。
▶チャージ(トップアップ)可能な場所はこちら
買い物の支払いでも使える
EZ-Linkカードは買い物での支払いにもプリペイドカードとして使えます。もちろん支払いに利用できるのはチャージされている金額分だけなので、使いすぎを防げるのも安心です。
また、小銭を持たずに買い物ができるのでとっても便利!お店に設置されている端末に「EZ -Link」のロゴが貼ってあれば、EZ-Linkカードで決済することができます。
EZ-Linkカード払い戻しの方法
EZ-Linkカードは、チケットオフィスカウンターで払い戻しをすることが可能です。日本の交通系ICカードと違い、EZ-Linkカードの有効期限は発行日から5年間です。期限が切れたり、使わなくなったカードは、忘れないうちに払い戻しをしておきましょう。
払い戻しは、有効期限が過ぎてから2年以内は無料です。有効期限から7年以内であればいつでも返金を受けられますが、有効期限から2年以上経過した場合は、EZ-Linkカード1枚につき月額サービス料 (返金サービス料)がS$1.00請求されることがあるようです。そのため、旅行中のみに利用する場合は、帰国前に払い戻しを受けることをおすすめします。
EZ-Linkカードの有効期限の確認は、EZ-Linkカードアプリや駅の券売機、チャージ(トップアップ)した際のレシートに記載がありますので随時ご確認ください。
▶払い戻し対応カウンター一覧はこちら
なお、購入時に徴収されたS$5は払い戻しされませんのでご注意ください。
子ども料金はあるの?
シンガポールの公共交通機関は、身長が90cmを超えると運賃を支払わなければなりません。ただ、90cmを超えた場合でも、Child Concession Card(チャイルド コンセッション カード)という子ども用のカードを発行してもらうことによって、7歳未満は無料でバスやMRTに乗車できます。

出典:SBSTransit
Child Concession Cardは、駅のチケットカウンターで発行してもらえます。
▪シンガポール国民や永住権保持者であれば、IDカード ▪外国人居住者であれば、パスポートとIDカード |
発行手数料は無料です。このカードをかざすことで、7歳未満はバスやMRTを自由に乗り降りできるので、とても便利です。
ただし、紛失時は再発行にS$13がかかりますので、カードホルダーなどでしっかりと身につけて管理をすることをオススメします。
▶Child Concession Cardについてはこちらから。
観光客もEZ-Linkカードがおすすめ

出典:MRT MAP
シンガポールを訪れる観光客は、バスやMRTが乗り放題になる「ツーリストパス」を購入できますが、よりお得に移動するならEZ-Linkカードの利用がおすすめです。
バスやMRTの運賃は1回ごとに安く設定されているため、S$17の1日乗り放題パスを購入しても、十分に元を取れない可能性があります。ツーリストパスは1日券よりも2日券の方がお得になっていますが、旅程に合わせて選択してみてください。
▶ツーリストパスについての概要はこちら
また、EZ-Linkカードがあれば、毎回現金を出し入れする手間がなく、スムーズに乗車できます。リーズナブルに移動できるうえ、行動範囲も広がるので、シンガポール到着後に早めに入手するのがおすすめです。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!