【2024年最新版】ZIPAIRの魅力を徹底解説!JALが展開するLCCはご家族での一時帰国に便利!
2021年9月にシンガポールと日本を結ぶ新しい航空会社が就航したのはご存知でしょうか?その航空会社の名前は「ZIPAIR(ジップエア)」。ZIPAIRが設立されたのは2018年7月で、営業を開始したのは2020年6月。日本航空(JAL)の100%子会社で、これまでのLCCとは異なる魅力をもった、新しいエアラインです。
シンガポールはZIPAIRにとって、4番目の就航都市となりました。その後も就航都市やフライト数を続々と増やしている、ZIPAIRの魅力をお伝えします!
これまでのLCCとは異なるZIPAIR
ZIPAIR(ジップエア)は、すべてのサービスが運賃に含まれるフルサービスキャリアではありませんが、これまでのLCCのように運賃の安さだけを追求し、快適性やサービスを度外視しているわけではありません。
キーワードは、「納得感」です。その意味をZIPAIRの担当者は「ただ安い運賃を提供するだけでなく、その金額に見合ったサービスをきっちりと提供すること」と説明します。
過剰なサービスはないけれど、フライトの快適性は維持し、運賃は大手日系航空会社よりも大幅に安く設定する。そんなイメージを持っていただくとZIPAIRの本質が見えてくるはずです。
ZIPAIRの就航エリア
2023年4月現在、ZIPAIRが就航しているエリアは、以下の9都市です。
成田-ソウル(韓国) 成田-バンコク(タイ) 成田-シンガポール 成田-マニラ(フィリピン) 成田-ホノルル(アメリカ) 成田-ロサンゼルス(アメリカ) 成田-サンノゼ(アメリカ) 成田-サンフランシスコ(アメリカ) 成田-バンクーバー(カナダ) |
現在シンガポールと東京・成田間のフライトは、毎日運行しています。シンガポールとホノルルやロサンゼルス間なども、ZIPAIRなら成田経由で往復できて便利です。
安心のJALグループの航空会社として、高い運航率と定時運航率を目標に掲げているZIPAIRは、続々と就航都市も増やし、益々利用しやすくなっています。
※各都市間の便数は、シーズンごとに変更がありますのでご注意ください。
シンプルな運賃体系
ZIPAIRの大きな特長の一つが、大人と子どもという2パターンの料金体系になっていることです。JALやANAといった日系の大手航空会社の料金体系は、下記の表のようにおもに4パターンに分けられます。
日系大手航空会社の国際線運賃
運賃種別 | |
大人(12歳以上) | 大人運賃 |
小児(2歳〜12歳未満) | 大人運賃の75% |
幼児(2歳未満) ※座席を使う場合 | 大人運賃の75% |
幼児(2歳未満) ※座席を使わない場合 | 大人運賃の10% |
一方で、ZIPAIRは7歳以上は大人運賃、6歳以下(7歳未満)は定額運賃になっています。6歳以下の子どもにも座席が割り当てられるので、ずっと膝の上で抱っこをしなければならない、ということはありません。
ZIPAIRの国際線運賃
運賃種別 | |
大人(7歳以上) | 大人運賃 |
子ども(7歳未満) | 定額運賃(路線ごとに異なる) |
6歳以下は定額運賃でファミリーに優しい
ZIPAIRは、6歳以下の子どもの運賃は「U6 Standard Value」という定額の運賃を就航路線ごとに設定しています。お盆の時期や年末年始といった繁忙期でも定額なので、子どもを連れて移動するファミリーには優しい運賃体系となっています。
2歳以上7歳未満の子どもを連れて搭乗するケースを考えてみます。
日系大手航空会社では、大人運賃の75%を支払わないといけないのに対して、ZIPAIRでは、就航路線ごとに定額の運賃。例えば、東京・成田ーシンガポール線では7,600円です。
他の路線の運賃はこちらのリンクから
※空港諸税の値上がりや為替により料金は変動することがございます。
子ども向けサービスも充実
子ども向けサービスも充実しているのがZIPAIRの嬉しいところ。
1. バシネットの代わりにチャイルドシート ZIPAIRでは、バシネット(※)の設備はないものの、座席に設置できるチャイルドシートをご用意しています。赤ちゃん連れでもチャイルドシートがあれば安心。搭乗してすぐ離陸する前から使うことができるので、寝ている赤ちゃんを起こす必要はありません。 ※最前列の座席の前の壁に設置する赤ちゃん用の簡易ベッドのこと。 ※但し、体重が9㎏未満のお子さまに関しては、安全上の観点から、以下のお取り扱いとなります。 ・Baby Safety Seat(チャイルドシート)は後ろ向きの設置が必要です。後ろ向きに設置可能座席は限られております。 ・後ろ向き設置可能座席が満席の場合は、 お子様のお座席を 確保した上で、大人の方がお子さまをお膝の上で抱えていただく必要がございます。 2. 哺乳瓶をすすぐ 哺乳瓶をすすぐこともしてくれます。もちろん無料です。 3. お湯も無料 赤ちゃんミルクを作るためのお湯ももちろん無料で提供してくれます。 4. 毛布類 毛布(ブランケット)の無料配布はなく、有料のアメニティキットにZIPAIRオリジナル毛布がついてきます。 |
シンガポールー成田のフルフラットシートは50,000円台から
ZIPAIRの運航機材は、ボーイング787-8型機(290人乗り)。
他社のビジネスクラスにあたる「ZIP Full-Flat(ジップ フルフラット)座席」は、その名前の通り、フルフラットになる座席です。機内前方に18席あるこの「ZIP Full-Flat」は、1列2列1列の配置で、プライベート感がある半個室仕様になっています。
この「ZIP Full-Flat」の料金、今季はシンガポールー東京・成田で、53,660円〜と設定されています。フルフラット座席でこの値段はかなり魅力的。スタンダードクラスはシンガポールー東京・成田で、18,660円〜と設定されています。
東京↔シンガポール線運賃
ZIP Full-Flat Value 運賃額 53,660円~ 対象年齢 7歳以上 |
Standard Value 運賃額 18,660円~ 対象年齢 7歳以上 |
・運賃額は片道、1席あたりの金額です。
・運賃額の他に、空港使用料及び各種諸税が別途必要です。
・運賃額には、機内持込手荷物7kg分が含まれています。
・機内食の注文、手荷物のお預け及び座席指定には、付帯サービス料金が別途必要です。
・「ZIP Full-Flat Value」、「Standard Value」は便毎の空席予測数により、運賃額が変動します。
・空港諸税の値上がりや為替により運賃額が変動することがあります。
フライト中も無料の機内Wi-Fiを使用可能
ZIPAIRの座席で大きな特徴なのは、座席モニターがない、ということです。その代わりにタブレット端末を置くことができるようになっていて、長時間のフライトでも自分のタブレットで動画を楽しむことができます。
大手航空会社では機内wi-fiの利用を有料にしている航空会社もありますが、ZIPAIRでは、無料で利用することができます。
ZIPAIRの担当者によりますと「動画をストリーミングで見ることは難しいですが、メールの送受信やSNSでの閲覧や投稿などは快適に行えるぐらいの通信速度を確保しています」とのことでした。
機内サービスはスマホで注文、事前予約で機内食も
飛行機に乗っているときにカートに飲み物を積んでお伺いしてもらえるワゴンサービスは、ZIPAIRにはありません。その代わりに、自分のスマートフォンを機内Wi-Fiに接続し、必要なタイミングでスナックやドリンクなどを注文するシステムを採用しています。
ZIPAIRは、運賃を低く抑えるためにこういった部分で過剰なサービスを省き、コストを削減しているのです。
※機内販売でのお支払い方法は、クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express)になります。現金のお取り扱いはありません。
出典:ZIPAIR
また、事前の予約で機内食を購入することもできます。メニューはサンドイッチやパスタなどの洋食から、蕎麦、ヒレカツ丼、鰻丼などの和食まで、豊富な中から選べるのがうれしいです。
出典:ZIPAIR
ヴィーガンの方に向けたバーガーや、ハラル対応の牛丼、お子さん向けのランチボックスなど、宗教や食習慣、年齢などを考慮したメニューもさまざま用意されており、お値段1,300円〜(お子さん向けランチは1,200円)で、素材や味付けにこだわったメニューをどなたでも楽しむことができます。
事前予約の際は、出発地や希望メニューにより購入締め切り時間が異なるのでご注意ください。※一部の路線では、メニューが異なります。
機内食のメニューや購入期限詳細はこちらのリンクから
ZIPAIRオリジナルポイントはJALマイルと相互交換可能
ZIPAIRを利用してもJALのマイレージはたまりませんが、ZIPAIRが展開するオリジナルのポイントプログラム「ZIPAIR Point Club」に入会し、JALマイレージバンクと連携することで、JALマイレージをZIPAIRポイントに交換できます。貯めたポイントは、航空券購入時に1ポイント=1円相当として利用することができます。
詳しくはこちらのリンクから
また、ZIPAIRの搭乗時はJALのラウンジやカウンターを使うこともできないのでご注意を。
ご家族での一時帰国にはぜひZIPAIRを
ZIPAIRは、ご家族で一時帰国する際のご利用に便利です。中でも魅力なのは、やはり6歳以下が使える「U6 Standard Value」の運賃。
年末年始に一時帰国を検討したものの、子ども運賃の高さにためらった経験はありませんか?ZIPAIRの「U6 Standard Value」は年末年始でも定額運賃なので、お子さんの人数が多くても、料金が大きな負担になりません。
運賃は割安ながらも無料Wi-Fiやお子さん向けサービスの提供もあり、「機内サービスが犠牲にされているのでは」といった心配も無用です。またシンガポールに戻る際、成田空港の出発エリアでは、事前の申し込みでラウンジの利用も可能です。
※ラウンジのご利用は有料(1,600円)です。アルコールまたはデザート一品がつきます。
ご家族での一時帰国の際には、ぜひZIPAIRのご利用を検討されてはいかがでしょうか。
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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
ZIPAIR(ジップエア) WEBサイト |
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!