コロナ禍で客激減 シンガポール・チャイナタウンの屋台街『チャイナタウン・フード・ストリート』閉鎖

シンガポール・チャイナタウンの屋台街『チャイナタウン・フード・ストリート』が開設から20年を経て閉鎖され、新型コロナウイルス感染拡大の被害を受けた一番新しい事業体となりました。

『チャイナタウン・フード・ストリート』はシンガポール政府観光局(STB)のチャイナタウン活性化策の一環として2001年に開業。

全長100mのスミスストリートに沿って立ち並ぶシーフード・バーベキュー、ロースト・ダック、フライド・オイスターなどの人気ホーカー屋台が呼び物でした。

当初は大勢の客を集めましたが、数年後には人気に陰りが見え始めました。

2013年には雨よけの屋根の建設を含め、400万Sドルを投じた改修工事のため一時閉鎖に。

翌年初めに中華レストランチェーン『ピーチ・ガーデン』やフライドチキン・チェーン『テキサス・チキン』を展開する総合外食サービス企業「セレクトグループ」を新運営役に迎え、屋台24軒で営業を再開しました。

しかしながら、一世を風靡した屋台街の最後の店じまいとなった10月22日には屋台2軒を残すのみとなっていました。

セレクトグループの広報担当者は、“観光客も地元客も来ず、テナントは賃料を滞納していた。運営継続は不可能だった”と話しています。

一方、STBは、地元英字紙ストレーツ・タイムズの取材の中で、ホーカー屋台の賃料免除や屋台街のマーケティングに向けた追加資金援助などの支援策を講じるため、セレクトグループと密接に協力したことを明らかにするとともに、関係機関との緊密な協力を継続し、跡地の利用案を模索する方針を示しました。

屋台街の閉鎖は、さびしいニュースですが、チャイナタウンの新たな人気スポットの誕生が待ち望まれます。



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SingaLife編集部

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