【2025年】シンガポールの旧正月（チャイニーズニューイヤー）イベント5選！新年をお祝いしよう！

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2025.01.14

日本のお正月は1月1日ですが、シンガポールでは中華系住民が多いため、旧正月（チャイニーズニューイヤー）が盛大に祝われます。この期間、シンガポール全体が祝いムードに包まれ、さまざまなイベントが開催されます。日本では馴染みの薄い旧正月について、そしてその前後に行われる有料・無料のイベント情報をSingaLifeがご紹介します！

旧正月とは？

旧正月（チャイニーズニューイヤー）は、旧暦に基づく新年のお祝いで、中国をはじめ、アジア各国や地域で盛大に祝われます。この時期は毎年変動し、2025年の旧正月は1月29日と30日。この2日間はシンガポールの祝日で、そこから15日間続くお祝いが始まります。

シンガポールでは、中国系住民が全人口の7割を超えるため、クリスマスが終わるとすぐに旧正月ムードへ一変。街中には赤を基調としたデコレーションが施され、中国風の音楽が流れ始めます。特に「恭喜恭喜（Gong Xi Gong Xi）」のメロディーがあちこちで聞こえるのが特徴で、シンガポールの風物詩とも言えます。

旧正月の起源には「年（ニエン）」という伝説があります。古代、中国の村人たちは新年の始まりに現れる怪物「年」に悩まされていました。しかし「年」は大きな音、明るい光、赤い色を恐れるため、村人たちは爆竹や花火、赤い装飾で撃退。それが現在の旧正月の伝統行事へとつながりました。

シンガポール以外にも香港、台湾、韓国、マレーシア、ベトナムなど、多くの地域で旧正月は盛大に祝われています。特に世界中のチャイナタウンでは、この時期ならではの賑やかなイベントが目白押しです。

「日本ではなぜ旧正月を祝わないの？」と思う方もいるかもしれません。実は日本でもかつては旧正月を祝っていました。しかし、明治時代に西暦が採用され、新暦の1月1日を正月とするようになり、次第に旧正月のお祝いは廃れていきました。

旧正月は、伝統と現代が交錯するお祝いの文化。シンガポールでの赤や音楽、賑わいをぜひ体験してみてください！

旧正月の行事と風習

旧正月は、1日前の「徐夕（大みそか）」から始まり、「リユニオンディナー」と呼ばれる家族での団らんが欠かせません。初一（元旦）は親族で集まり、初二以降は親戚や友人を訪問して賑やかに過ごします。シンガポール全体が祝賀ムードに包まれ、多文化が一緒にお祝いするのも特徴です。

出典：Pan Pacific Singapore

こちらはアワビ丸ごと一個、ロブスターやサーモンも入った豪華版。

旧正月に欠かせない「魚生（Yu Sheng）」は、生魚や野菜を使ったサラダで、「豊かさ」や「長寿」を象徴する縁起物。全員で祝福の言葉を交わしながら高く持ち上げる「ローヘイ」の儀式で、運気を高めます。

旧正月前には家を大掃除して邪気を払い、期間中は掃除や散髪を控えて幸運を保ちます。

旧正月は、家族の絆を深め、縁起を担ぐ特別な時間。シンガポールならではの華やかなお祝いを楽しんでみてください。

おすすめの習慣と控えるべきこと

旧正月にはやった方がいいこと、控えたほうがいいこと、さまざまな慣習があります。

🔶飾り付け
赤を基調としたカラフルな飾りが飾られ、縁起の良い言葉やパイナップルなどの象徴物が並びます。例えば、玄関に「福」の字を逆さまに貼る家庭が多いですが、これは「福が降り注ぐ」という意味です。

🔶紅包(アンバオ)
子どもたちにとって楽しみなお年玉（紅包）は、新札が好まれます。銀行で事前に新札を予約しておくとスムーズです。今年は1月7日から予約が始まりました。予約開始日を新聞などでチェックすると良いでしょう。ウォークインでも受け取れますが、新札を確実に手に入れるためには予約をおすすめします。

また、こちらではよくS$2入りのアンパオ袋を複数準備し、コンドやHDBのお掃除をしてくれる人や、ちょっとしたお礼を伝えたい時に渡すことがあります。ほんの気持ちですが、受け取った側はその温かい気持ちを大変喜びます。この風習を真似してみるのも素敵ですね。

🔶訪問にはみかんを持って
みかんはその発音から金や富を象徴しており、旧正月のお招きの際にはぜひ持って行きましょう。「新年快乐　シンネンカイラ」の言葉と共にお渡しすると喜ばれます。お相手も同様に返してくれますので「谢谢 シェシェ」と答えて受け取りましょう。もちろん持ち帰り、おいしく召し上がってください。

🔷黒い服
旧正月には黒い服は縁起が良くないとされ、特に年配者からは好まれません。シンガポールの家庭を訪れる際は、赤や明るい色の服を選ぶと良いでしょう。

🔷お掃除
新年1、2日にお掃除をすると幸運を掃き出すと言われています。ゴミ出しも同じくですが、もちろんあくまでも中国系家庭の場合です。

🔷泣く
旧正月に泣くと1年中泣くと言われており、お子さん達が泣くと大人はなだめます。お子さん達にも説明し、訪問時にはけんかなどしても泣かないように頑張ってもらいましょう。ですが、もちろん泣いたからと言って怒られたりはしませんので、ご安心ください。

旧正月の飾り

旧正月が近づくと、街中に赤い装飾が溢れます。玄関には縁起の良い「春聯」や赤い飾りが掲げられ、お年玉袋や衣服も赤が主流です。スーパーでは手軽に購入できる可愛いポチ袋など、お土産にもぴったりな品が並びます。

また、キンカンやパイナップルの飾りも人気です。キンカンは「金」を象徴し、商売繁盛や金運アップを意味します。一方、パイナップルは「幸運が訪れる」とされ、黄色い実が金運の象徴として愛されています。シンガポールの旧正月を彩るこれらの縁起物をぜひ楽しんでみてください！

旧正月のおすすめイベント情報！

今年はシンガポールの独立60周年（SG60）を祝う特別な年で、例年より規模の大きいイベントが予想されます。無料・有料のさまざまなイベントが開催される予定です。

River HongBao

出典：River HongBao

シンガポールでも最も大規模と言ってもいいのがRiver HongBaoです。39年目を迎えた今年は、Gardens By The Bayのあちらこちらですてきなイベントが目白押し。そして一部を除き入場無料！

お祭りの活気に満ちたイベントだけでなく、文化や歴史に沿った多彩なイベントもあり、フードストリートではおいしいものも味わえます。

中でも見どころは、迫力ある爆竹のショーケース！ガーデンズ バイ ザ ベイのMeadowでは初日に60連の爆竹が夜を彩り、2日目と3日目の夜には30連の爆竹が鳴り響き、伝統的な旧正月のお祝いの興奮を盛り上げます。シンガポールでは爆竹は禁止されているので、なおさら見逃せないですね。

そしてSG60をテーマにした印象的な大型ランタンの展示の数々です。

出典：River HongBao

今年のガーデンズ バイ ザ ベイの旧正月フラワーディスプレイは、白蛇伝説をテーマにした「Spring Blossoms」。中国の民話として親しまれている白蛇伝説からインスピレーションを受け、主人公の白蛇の精を高さ4.5mのモザイクアートで表現しています。

フラワードームで中心となるダリアは、旧正月フラワーディスプレイの代表的な花で、5つの新品種を含む1,000以上の花が咲き誇っています。なお鑑賞には、フラワードームの入場券が必要です。

出典：Gardens By The Bay

お祭りコスチュームコンテストやSpot the Lantern Challenge、RHBビンゴコンテスト、DIYランタンコンテストなどのアクティビティやコンテストでは、Eバウチャー賞品がもらえます。会場に行かなくても参加できるものも多いのでチェックしてみましょう。

毎晩、地元アーティストのパフォーマンスが楽しめます。ジョアンナ・ドンやシガ・シェイ、シャザなど人気アーティストを観るチャンスです。

シンガポール料理をはじめ、世界の美味しい料理が味わえるフードストリートや、華麗なホースカルーセルやミニバイキングシップなどの遊園地体験も楽しめます。

出典：Gardens By The Bay

なおフードストリート、遊園地は共に別途料金がかかります。

開催場所は以下のマップでご確認ください。

出典：River HongBao

Chinatown Festival 2025

出典：Chinatown Festivals

旧正月といえば、チャイナタウンが欠かせません。フェスティブフェアではグッズや食品が並び、ライトアップやアクティビティなど、楽しさが満載です。フェスティブフェア以外は無料で楽しめます。

特にチャイナタウンのストリートライトアップは、ニュー ブリッジ ロードやサウス ブリッジ ロード、アッパー クロス ストリート、ユートン セン ストリートで巳年をテーマにしたランタンディスプレイが美しく夜を飾り、旧正月気分を盛り上げてくれます。今年もぜひ訪れたいスポットです。写真は昨年のものです。

出典：Chinatown Festivals

Chingay Parade SG2025

出典：Chingay Parade

今年のチンゲイパレードのテーマ「Joy」は、家族で食、物語、文化を共有し、共に喜ぶというもの。4,000人を超えるパフォーマーと圧倒的にきらびやかなディスプレイを楽しめます。

出典：Chingay Parade

そして、チンゲイのもう一つの見どころはパレードカーです。今年は14のコミュニティセンターが工夫を凝らしたパレードカーを制作しています。

出典：Chingay Parade

SingaLifeの推しはMarsilingbYee-TeekのPutu Piring Purr-fectionです。この可愛い猫達がどこまで再現されているのか、楽しみです！

Singapore Chinese Cultural Centre

出典：SCCC

シンガポール中国文化センターでは、ライオンダンスを始め、LEDのスネークダンスや変面などさまざまなパフォーマンスやアクティビティが催されます。無料イベントがほとんどで気楽に参加できます。お子様のみならず、大人が見ても楽しめますので、ぜひ訪れてみてください。

もちろん、旧正月についての文化的背景なども学ぶことができますよ。夜にはライトアップも見られ楽しさ倍増です。

出典：SCCC

Rhapsodies of Spring 2025

出典：SCO

シンガポール チャイニーズ オーケストラと共に旧正月を迎えましょう。旧正月にふさわしい、中国の不朽の名曲の数々を楽しめます。

シンガポールの新年スタート！旧正月を楽しもう！

シンガポールでは旧正月が新年の始まりです。2025年の巳年を迎え、良い一年になるよう祈りつつ、エキサイティングなイベントに参加して特別なひとときを楽しんでください。

日本では馴染みのない旧正月ですが、その起源や意味を知ることで、イベントがさらに楽しくなります。シンガポールならではの旧正月を満喫し、貴重な連休を活用して思い出に残る時間を過ごしましょう。SingaLifeの読者の皆さまにとって素晴らしい1年になりますように！

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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