シンガポールから日本へ本帰国!一時帰国にも役立つ、手続きや準備について編集部の体験談をお届けします!
このたびSingalife編集部の私は、家族とともに日本に本帰国しました。事前準備から自宅に戻るまでを詳しく語ります!本帰国、一時帰国をお考えの方はぜひ参考になさってください。
※本記事内容は個人の体験、執筆時点の情報に基づきます。最新の情報は必ず公式機関にてご確認ください。
>質問票のオンライン登録
>スマートフォンの所持・アプリ(MySOS)の登録
>出国前PCR検査・出国前72時間以内の陰性証明書の準備
>ワクチン接種証明書の準備
②搭乗手続き〜出国まで(チャンギ国際空港)
>必要書類の提出
>提出書類に関する注意点
>機内の様子
③日本の空港に到着後の流れ
>空港でのPCR検査
>検査結果判明~ホテル到着まで
④帰国後のホテル隔離期間(3日間)について
>ホテルにチェックイン
>ホテルでの食事
>ホテルでの過ごし方
>MySOSで位置情報や健康状態の報告
⑤隔離期間終了から帰宅まで
>ホテル退所時のPCR検査
>チェックアウトの様子
>自宅までの交通手段、帰路の様子
⑥本帰国の注意点と、帰国を控えた方々へのアドバイス
⑦シンガポールからの子連れ帰国をスムーズに行うコツ
⑧シンガポールから日本への本帰国を終えて
シンガポール出国前にしておくこと
出国時には数種類の書類の提出が必要です。事前に登録や準備をしておくべきもの、出国時に記入し提出するものなどについて、公式情報の確認を行いましょう。
質問票のオンライン登録
日本入国後の健康フォローアップや、検疫時の連絡先確認のため、質問票Webへオンラインで登録します。QRコードを作成、スクリーンショットまたは印刷を行い、検疫時に提示します。
スマートフォンの所持・アプリ(MySOS)の登録
検疫手続きでアプリなどを使用するため、スマートフォンが必要です。持っていない場合、空港内でレンタルします。日本に入国後、「入国者健康居所確認アプリ(MySOS)」の登録が必要となるので、あらかじめインストールしておくとよいでしょう。また、ワクチン接種証明書に関する情報も入力しておくと便利です。直前の登録ができないので、前日に登録することをおすすめします。
出国前PCR検査・出国前72時間以内の陰性証明書の準備
日本への帰国には、シンガポール出国前72時間以内の検査証明が必要です。PCR検査を受け、シンガポールの認定クリニックで交付される証明書(digital PDT certificate)を印刷して準備します。
鼻からの検体または唾液による検査が行われます。(クリニック、会場によって異なります)
必ず事前に最新情報をご確認ください。
【関連記事】痛くて高価な鼻ぬぐいPCR検査はもう終わり!日本渡航用PCR検査が唾液でOKに。サンテックシティに安い、早い、完全無痛で土日も対応の唾液PCR検査が登場!
ワクチン接種証明書の準備
日本のワクチン証明書、またはシンガポールの接種証明書「COVID-19 Vaccination Card」などが有効です。
搭乗手続き〜出国まで(チャンギ国際空港)
家族(私・夫・1歳半の娘)3人でいよいよシンガポールを後にします。出国までの様子です(2022年2月28日)
必要書類の提出
出国手続きの際、陰性証明書を提出しました。また、待機期間中の行動や、位置情報の保存・提示、接触確認アプリの導入などについて誓約するため、搭乗手続き終了後に誓約書(日本語)が配られました。
提出書類に関する注意点
事前にデジタル書類としてダウンロードしていても、空港で紙の書類の有無を尋ねられたことがありました。デジタル書類も念のため印刷しておくとスムーズに対応できると感じました。
機内の様子
想像していたよりも空席は目立っておらず、我が家と同じような帰国者、または外国人の乗客が搭乗していました。シンガポールエアラインを利用しましたが、子ども向けサービス(飲み物、ぬいぐるみなど)が親切で助かりました。座席は、一家族一列、といった配置が多く見られました。
日本の空港に到着後の流れ
日本に着いて一安心!しかし、入国手続きを終えなければなりません。ここでは帰国後の流れについてお伝えします。
空港でのPCR検査
空港(関西国際空港)で、入国手続きの後、PCR検査を受けました。唾液による検査で、梅干しとレモンの写真が貼られたブースに案内されます。笑
子どもも唾液でOKでしたが、採取が難しい場合は鼻からも採取してくれるとのことで、我が子は早々に諦めて鼻からの検査に切り替えました。
検査結果判明~ホテル到着まで
約1時間後に検査結果が出るとのことで、待機スペースで待ちました。娘は鼻からの検査を受けており、再検査になることが多いと言われていた通り時間がかかったため、陰性が確認され空港を出られたのは検査終了から約3時間後でした。
空港職員の誘導でバスに乗り、ホテルまで移動しました。この時点で深夜0時を回っており、1秒でも早くホテルで休みたかったのですが、この時点で行き先が告げられておらず、バスに乗るのが1時間なのか10分なのかわからないのがストレスでした…。5分ほどで空港に隣接したホテルに到着したときは、心底ホッとしました。長い一日でした!
我が家は最後のひと組でした。ガラガラの空港にハイテンションな娘…
帰国後のホテル隔離期間(3日間)について
私は2022年2月28日にシンガポールを出国し、同日に日本に帰国しました。その時点では、帰国後3日間がホテル隔離期間となっていました。その体験をお伝えします。
※現在の対応については、必ず最新の公式情報をご確認ください。
ホテルにチェックイン
チェックインの際、フロントで部屋のタイプ(家族の人数に応じたベッドの大きさ、数など)の希望を聞かれ、対応してもらえたのが助かりました。お部屋は、思ったより広くてキレイで安心しました。
ホテルでの食事
食事は毎回、ホテルスタッフによりドアの前に届けられ、非対面で受け取りました。子ども向けの食事は毎回同じ内容(パン、ヨーグルト、フルーツ)と聞いたため、大人向けの食事を1名分追加し、品目を増やすことにしました。
決して「美味しい!」というわけではないですが、野菜が摂れるように、間食もできるようにと言った気遣いが見られました。
偏食気味の我が子は、バナナやヨーグルトしか食べず… 食事を細かく選べない場合に備えて、各ご家庭で必要なものがあれば(ベビーフード、アレルギー対応食など)をご用意されることをおすすめします!
ホテルでの過ごし方
3日間、家族でホテルの部屋だけで過ごしました。テレビを見たり、子供の世話を中心に行ったりしながらの生活でした。
ホテルの一室に家族全員で缶詰という状態はやはり大変です!私は仕事をしており、オンラインミーティングをする際、バス・トイレ・洗面所の場所で行っていました。
シンガポールの生活ではお風呂にバスタブがないのが当たり前になっていたので、日本のホテルでお湯にゆっくり浸かることができるのは新鮮で、くつろげるひとときになりました。娘も水遊び感覚でバスタイムを楽しんでくれました!隔離期間中は時間がたっぷりあるので、美容グッズ、フェイスパックなどを用意して、のんびりと過ごすのもいいかも?
MySOSで位置情報や健康状態の報告
隔離中は、入国者健康居所確認アプリ(MySOS)を使い、「入国者健康確認センター」による健康フォローアップが行われます。
MySOSには、パスポート番号・生年月日の入力が必要です。入国の際、空港で職員によるスマートフォンの設定確認(MySOS、位置情報がオンになっているかなど)がありました。
ホテル滞在中は、1日に数回、健康状態と位置情報を報告しました。AIによる自動ビデオ通話への応答が義務付けられています。私も、カメラをオンにしてホテル隔離中であることを明示しながら応答しました。
必ず事前に最新情報をご確認ください。
隔離期間終了から帰宅まで
3日間をホテルで過ごした後は、いよいよ帰宅です。チェックアウト当日の様子です。
ホテル退所時のPCR検査
退出の前夜に、PCR検査のキットが配布されており、チェックアウト当日の朝7時までに、唾液を採取してドアの外に置いておきました。飲食をする前に採取しなければならず、唾液がなかなか取れず大変でした…。空港での検査同様、娘は鼻からの検体採取をお願いしたので、スタッフが部屋まで来て検査をしてくれました。
チェックアウトの様子
お昼過ぎに、部屋に陰性である旨の電話連絡が入り、いつでも出ていいとのこと。初日に貸し出されていた体温計を返却し、あっさりとチェックアウトが完了しました。外国の方が、無料であることに驚いて、何度もホテルスタッフに確認している姿が印象的でした。
自宅までの交通手段、帰路の様子
私は家族に迎えを頼んでおき、自家用車で帰宅しました。
本帰国の注意点と、帰国を控えた方々へのアドバイス
本帰国を振り返り、一番大変だったと感じたのはホテルでの隔離生活です。3日間だけでもホテルの部屋だけで過ごすのはとても大変でした。
少しでもホテル隔離生活を快適にするためには、「自分のお気に入り」を持っていくのがおすすめです。例えば、ホテルでは食事が単調に感じがちなので、好きなお菓子、飲み物、インスタント食品などがちょっとした楽しみになります。味に一工夫するために、ドレッシングや調味料などがあると、ホテルでの毎回の食事に変化が生まれます。さらに、好きな動画、音楽をダウンロードしておくなどすれば、時間を有意義に使えます。
また、ルールがコロコロ変わる中、現場スタッフでさえ最新情報を把握していないことも多く、帰国手続きに関する問い合わせを行う場合には、メールなどの文章で行う、音声なら録音しておくなどして、回答を保存しておくことをおすすめします。
シンガポールからの子連れ帰国をスムーズに行うコツ
幼い子どもを連れての帰国とホテル隔離生活を経験し、ポイントだと思ったのは食事です。私が滞在したホテルでは、子ども向けの食事は用意されていましたが、普段、家庭では食べさせていないものを与えることもありました。
例えば我が家の娘(1歳半)はいつも、無糖ヨーグルトを食べていましたが、ホテルの食事で出された加糖ヨーグルトの美味しさを知ってしまい、帰国後は無糖ヨーグルトを食べなくなってしまいました!普段食べ慣れているものなど、お子様向けに持参できるものがあれば用意しておくといいでしょう。
ホテルの一室から出られない生活は幼い子どもにとって窮屈な時間です。大人は子どもの世話が中心の時間になります。好きなアニメをダウンロードしておいて見せたり、ビーチボールを膨らませて一緒に遊んだりと工夫をしながら過ごしました。親子で遊べるものを用意しておくといいかもしれません。
シンガポールから日本への本帰国を終えて
帰国を終えるまでに、多くのトラブルを見聞きしました。その多くは「聞いていた情報と違う」という状況によるもの。公式情報が不透明な中、トラブルはどこでも起こり得ます。下調べと慎重な対応が、流動的な帰国手順への安心材料になると思いました。今後も、できるだけ最新情報をつかんでおくことが必要です。
※SingalifeTVでも解説しております!
※記事内容は執筆時点の情報に基づきます。(帰国日:2022年2月28日)
最新情報については随時、公式情報をご確認ください。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!