2024年版 シンガポールの緊急電話番号一覧 もしも緊急事態が起こったらどうする!?
できれば起きてほしくない緊急事態。でもしっかりと準備をしておけば、冷静に対応できます。そこで今回は、困ったときの緊急連絡先一覧をご紹介!連絡先や対処法を確認して、シンガポールでの生活を安全なものにしましょう!
シンガポールの緊急連絡先一覧
緊急事態が起きた際には誰でもパニックに陥ります。そんな時に焦らず素早く電話できるよう、警察・消防・救急車・大使館への連絡先をまとめました。家族や友人を守るため、また自分を守るために「緊急時の連絡先」をしっかり把握しておく必要があります。
電話番号 | URL | 備考 | |
救急車・消防車 | 995 | WEBサイト | |
警察 | 999 | WEBサイト | |
緊急時以外の救急関連 | 1777 | 「995」は緊急時。緊急対応が必須ではないと判断される場合。 | |
在シンガポール日本大使館 | TEL : 6235 8855 FAX : 6733 1039 Nassim Rd, S258390 | WEBサイト | 緊急かつ人命にかかわる要件については24時間オペレーターが対応。 |
シンガポールの救急車と医療機関
救急車はどうやって呼ぶ?
シンガポールで急病になったときや事故に遭ったときなど、いざという時に焦らず対応できるよう救急車の呼び方を覚えておくべきですよね。
シンガポールでは救急番号「995」に電話をかけると消防、技術救助、救急医療サービスを提供しているSCDF(Singapore Civil Defence Force)につながります。そこで緊急性を判断し、治療の優先度が決められます。 心停止、意識消失、呼吸困難などの「生命に関わる緊急状態」は最優先で対応されます。 次に優先度が高いのが重度のアレルギー、緊急分娩、頭部外傷などの「緊急状態」です。 傷のある事故、軽度の外傷、継続する発熱などは「軽度の緊急状態」とされ優先度は低くなります。 またその他の「非緊急性」と判断された場合は、「1777」に連絡するように伝えられます。 |
SCDFが緊急状態と判断すれば、救急車は無料で利用することができます。しかし非緊急と判断されてもなお救急車を依頼したい場合は使用料(S$274)がかかりますので、緊急を要さない医療サービスを求める場合は「1777」へ連絡しアドバイスを受けましょう。
民間の救急搬送
SCDFに搬送を依頼した場合、自分の希望する医療機関には搬送してもらえず、一番近い公的医療機関に搬送される可能性が高いです。
例えば妊婦さんなど、通い慣れた医療機関にストレッチャーで移動したほうが良い場合や、希望する病院に搬送してもらいたいときは、グレンイーグルス病院が手配する「パークウェイ緊急救急車」を利用することもできます。選択した病院への医療輸送を求めるすべての患者さんが、24時間年中無休で利用することができます。このような民間の救急サービスも緊急事態に備えて知っておくといいですね。
パークウェイ緊急ホットライン:6473 2222 WEBサイト |
「世界一の治安」を維持するシンガポール
シンガポール警察(SPF)
「シンガポールを世界で最も安全な場所にする」というビジョンを掲げ、日々犯罪と戦うシンガポール警察(SPF)。シンガポールの殺人事件の発生率は日本より低いとの統計もあり、世界でも治安の良さで有名です。
1820年5月に設立されたSPFはシンガポールで最も古い政府機関のひとつで、15,000人の正規の将校、民間人スタッフ、および常勤の警察国家軍人からなる強力な部隊です。日本の「交番制度」は世界中に輸出され多くの国の治安改善に貢献していますが、シンガポールにも1983年から導入されています。
また、シンガポールの国内には150万台を超えるCCTVが設置されているとも言われ、地下鉄の各車両にもすべて設置されています。このCCTVの一部には顔認識システムが搭載されているため、国内にいるすべての人物の行動も把握可能です。
2019年4月には「Sky ARC」というプロジェクトを始動。高画質ビデオカメラとサーモグラフィーが搭載された最新鋭のドローンを警察車両に装備し、空中からの捜索等に利用されます。最新テクノロジーを積極的に活用して、人的コストを最大限絞りながら世界一の治安の良さを誇っているところが、シンガポールらしいと言えますね。
緊急事態はどうする?シンガポールの司法制度は?
世界でもトップクラスの治安の良さを謳われるシンガポールですが、トラブルに遭遇した場合や被害にあった場合に備えて連絡先や呼び方を把握しておきましょう。
緊急事態の場合「999」に電話をかけると、10秒以内に応答がされ、通報から15分以内に緊急時の現場に到着すると言われています。 |
またシンガポールには、I-WITNESS(アイ・ウィットネス)という制度がありオンライン上で犯罪に関する情報提供ができます。また、SPF公式サイトでは年度ごとの犯罪件数を公表しています。
▶詳細はこちら
反対に、自分たちが犯罪に巻き込まれないためにも注意が必要です。日本とは大きく違う司法矯正の考え方があるシンガポールでは、執行猶予の制度はありません。一度犯罪に巻き込まれるとその場で逮捕され、いきなり実刑判決ということも珍しくありません。
たとえば、空港等で他人から代わりに荷物をシンガポールまで運んでくれと頼まれるようなケースが実際にあります。それが麻薬であればかなりの確率で死刑になってしまいますので、絶対に断る必要があります。
もし意図に反して犯罪に巻き込まれてしまった場合は、日本大使館に助けを求めましょう。
シンガポールで火事になったら?連絡先と避難方法
シンガポールの民間消防隊(SCDF)
シンガポールは平均湿度が74%と高く、年間降水量も多いことや、乾期が存在せずフェーン現象も生じないため、人口密度が高いわりに大火が少ないです。そんなシンガポールでも火災が発生しないわけではありません。火事になった時の対処法もしっかり覚えておきましょう。
シンガポールの消防・救急行政を担っているのが、民間防衛隊(SCDF)です。陸海空軍や警察と並び、国家の安全確保の一翼を担う機関として組織されています。安心・安全なシンガポールのため、国民の生命と財産を守ることを使命に「プロ意識・卓越した活動・質の高い公務」によって消防、救急、緊急事態対応を行う世界トップクラスの組織を目指しています。
SCDFが回答している、火事になった際の対応がこちらです。
▪可能であれば消火器などで消火活動を行う ▪周りに警告し「995」(消防・救急)、「999」(警察)へ連絡する ▪火災警報器を見かけたら稼働する ▪建物の1階ではなく、一番近い避難所フロアへ向かう ▪エレベーターではなく階段を利用する |
非常時にパニックにならないで行動するのはなかなか大変ですが、落ち着いて行動しましょう。
住宅火災への対応
シンガポールの住民の8割がHDBと呼ばれる中高層の鉄筋コンクリート造りの住宅に住んでいます。この鉄筋コンクリート製のHDBが延焼の防止に役立っています。
現在、シンガポールの40階建て以上の住居用超高層ビルには避難所フロア(Refuge Floors)が20階ごとに設置されており、火災の時はそこに避難し救助を待つようになっています。避難所フロアは自然換気法を用いた耐火性素材でできているので、火災避難時の待機場所としても安全です。
消防士はこの避難所フロアを重点的に捜索し、消火活動と救助を行います。また火災用リフト(Fire Lift)も設置されており、これは火災の際に自動的に1階に降りて消防士が消防活動に使うために作動させます。
シンガポールの住宅は大火になりにくい構造のため、小火段階での迅速な対応が期待されています。そのため消防用バイクや軽量型消防車など、機動力を活かした対応が行われています。さらに予防教育や火災訓練などにも力を注いでいます。
タクシーに乗っている時に緊急事態!そんな時どうする?
日本のタクシーと比べて格安で利用できるシンガポールのタクシーは、とても便利な交通手段です。とは言え、もしタクシーの中で緊急事態が発生した時は一体どうすればいいのでしょうか?
日本でも主流になりつつあるタクシーのアプリ配車ですが、シンガポールでもアプリ配車は効率が良いです。その中でもGrabがおすすめ。Grabライドを利用すると安全にタクシーを利用することができます。乗車中に緊急事態が起こった場合、乗客はいつでも緊急ボタンを押して本部または緊急連絡先に通知することができます。必要に応じて警察や救急にも連絡が行きます。
またライブGPS位置情報を共有することで、SMSやインストールしているチャットアプリなどを通じてご家族やご友人にメッセージを送ることができます。メッセージを受けた側はタクシーを拾った場所、走っているルート、降りた場所、タクシードライバーの情報、予想到着時刻まで知ることができます。
Grab公式サイト
緊急時に備えて準備をしておこう!
想定外の緊急事態には、誰でもパニックになってしまいます。電話をした際に聞かれるであろうことが、意外にすぐにわからないこともあります。そんな時にますます焦らないために、以下のような必要な情報を家族で共有し、わかりやすいところに貼っておくと便利です。
▪自宅住所 ▪各自のIDカード番号(ビザ番号など) ▪各自のパスポート番号 ▪各自の携帯電話番号 ▪各自の医療保険証書番号(海外傷害保険など) |
特に救急車を呼ぶ際は細かい説明を求められることもありますので、持病(基礎疾患)をお持ちの場合は事前に情報を、血液型についても分かるようメモしておくことも重要です。緊急時の電話ではスピード感が求められますので、最低限の事前準備を行って心を落ち着けてから電話をかけましょう。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!