シンガポールの治安は日本以上に良いです。防犯カメラの設置や深夜の飲酒禁止など、日本よりも厳しい側面も。安全事情を解説。

日本では「ゴミが落ちていない清潔な国」だとか「チューインガムを食べていると罰金になる」だとか、眉唾もののエピソードもまじえて、面白おかしく語られるシンガポール。

実際にシンガポールの治安や罰金てどうなんだろうと思った方に、在住者目線でシンガポールの治安や罰則についてご紹介します。




シンガポールの体感治安は日本よりもいい

結論から述べてしまえば、シンガポール在住歴3年を超えた筆者が感じるシンガポールの体感治安は日本よりもいいと言えます。

3年間生活する中で、危険な場面に遭遇した、身の危険を感じたというケースは一度もありませんでした。

日本で見かけることがある、繁華街での酔っ払い同士の喧嘩やコンビニの前での若者のたむろ、といった光景はシンガポールではほとんど見られません。


街中至るところに防犯カメラ

治安のよさに貢献しているのが、防犯カメラだと思います。

シンガポールの街を歩いていると、多くの防犯カメラが目に付きます。電車の駅構内やショッピングモールはもちろんのこと、HDBフラットと呼ばれる公団住宅の共用スペースや公園にも防犯カメラは設置されていて、一歩自宅から外に出れば、すべての行動がカメラによって監視されているかのようです。

シンガポールの警察は、防犯カメラが犯罪を未然に防いだり、犯罪が起きたときに素早く容疑者を検挙するための「武器」だと公言していて、2030年までに島内に20万台以上のカメラを設置するとしています。


シンガポール在住者としては、防犯カメラによって住みやすいシンガポールになっているのは嬉しいものの、街に出たら自分の行動がすべて監視されていることに薄気味悪さを感じることも。


22時半以降は公共の場所での飲酒禁止

シンガポールでは、22時半から翌7時までの間、アルコールの販売や公共の場所での飲酒が法律によって禁止されています。違反した場合は、SDG1,000(約8万円)の罰金となります。

防犯カメラの設置もさることながら、この罰則付き法律もシンガポールの治安向上に大きく寄与しているように感じます。

22時半以降は、許可を得た飲食店以外では酒類の販売ができず、セブンイレブンなどのコンビニやスーパーでは、お酒の陳列棚が開けられないように施錠されます。さらに、飲酒を禁止している公共の場所には、公園やHDBフラットの共用スペースなどが含まれます。


シンガポールの危険エリア

「シンガポールのこの地域は危険!」と名指しするのは難しいですが、日本と同様に繁華街は総じてトラブルに巻き込まれる可能性も高くなるので、ショッピングや飲食中は注意を払うようにしましょう

シンガポールの繁華街を挙げるとするならば、

ーオーチャード
 シンガポール随一の繁華街で高級ブランド店などが立ち並ぶ
ーカッページプラザ
 日系やローカル系を問わず、多くの飲み屋が入る雑居ビル。
ータンジョンパガー
 日系企業が集まるエリア。日系飲食店も多い。
ーブギス
 ショッピングモールやアラブストリートに若者が集う
ーロバートソンキー
 シンガポール川沿いに和洋中エスニックのレストランが集まる
ーボートキー
 マリーナベイ近く。ダイニングバーがあるエリア

などでしょうか。


シンガポールで多い犯罪は詐欺

シンガポールで近年、多く報告されている犯罪種別は詐欺です

オンラインショッピングサイトを装ってクレジットカード番号を聞き出すといった手口や、オンラインカジノでの金銭トラブル、また、女性とデートするために金銭を振り込んだものの結果的に騙し取られたといった、いわゆるロマンス詐欺も増加しているようです。

対照的に、ひったくりやスリといった犯罪の件数は減少傾向にあります。これは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、外出を制限されていたことが影響している可能性もあります。




犯罪被害に遭わないためには

治安がいくら良いと言ってもシンガポールは日本と違って外国です。

日本の外務省が公表しているシンガポールの治安状況に関して、以下のように記述しています。

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シンガポールは安全な国と言われていますが、市内のレストラン、ショッピングセンター、路上、空港等で、置き引きやスリが発生しており、パスポートや金品の盗難被害に遭う日本人旅行者が散見されます。また、女性が被害に遭う痴漢、強制わいせつ等の性犯罪についても発生しており、警戒が必要です。

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シンガポールでは安全とはいえ、スリや置き引きは日本人が海外で巻き込まれやすい犯罪です。多額の現金を持ち歩かない、派手な格好をしない、貴重品は分散させるといった、自衛措置をとりましょう


シンガポール警察への通報は「999」

日本で警察に緊急通報する「110番」に当たるシンガポール警察への緊急通報の番号は「999」です。慌てずに落ち着いて連絡しましょう。

そのほかの緊急連絡先として、覚えておくべき番号は
消防・救急車(SCDF: Singapore Civil Defense Force):995
在シンガポール日本国大使館: 6235-8855
です。

在シンガポール日本大使館が安全の手引きを発行しているので、参考にしてはいかがでしょうか。




治安維持と引き換えに自由の制限

世界一安全で綺麗な都市とも言われるシンガポール。それを維持するためにシンガポール政府が、さまざまな法律を制定したり、政策を取っています。中には、日本では考えられないような強権的な規制も。治安を維持するためには、個人の自由が引き換えになることも仕方ないのでしょうか。




この記事を書いた人

SingaLife編集部