シンガポールでMBA留学!おすすめビジネススクールの魅力もご紹介

MBA留学をお考えの皆さん!シンガポールは教育の質も高く、住環境や治安も良いのでとてもおすすめです。世界で名の知れたビジネススクールもあり、必見のMBA留学先です。今回はシンガポールのMBA留学のメリットから気になるビジネススクール、その学費も見ていきましょう。


ビジネススクールMBAとは?

MBAとは<Master of Business Administoration >の省略です。

経営学の大学院修士課程を修了すると授与されるMBAは「修士号」で、日本語では「経営学修士号」、または「経営管理修士号」と呼ばれています。国や地域に制限される資格とは異なり、学位であるMBAは世界共通。MBAプログラムを提供している大学院は、“ビジネススクール”とも呼ばれており、主に社会人を対象としています。


MBAを選ぶ際に注目!4つのポイント

ビジネススクールがある大学院なら世界中どこでも取得できるMBA。学位を取ることがゴールでなく、スタートと考えるならどこの国、どこの大学院でMBAを学ぶかがとても重要です。

またMBAを選ぶ際には、育成方針、教師の質、カリキュラム、人脈形成ができるか、取得までの費用はどれくらいか、大学の立地・環境など様々なことが上げられます。その中でも大きく分けて4つの注目するポイントはこちらです。


ポイント1.専門分野・カリキュラム

MBAの目的は、経営者や経営をサポートするプロフェッショナルを育成することであり、各大学院によってプログラムも多岐にわたっています。例えばテクノロジーやデザイン、AI技術など様々な分野に特化したMBAプログラムを学ぶことができます。MBAを取った後どういう働き方をしたいかが専門分野やカリキュラムを選ぶポイントになります。


ポイント2.教授・講師

MBAを学ぶ上で教授のビジネススキルもとても重要になっていきます。豊富なビジネス経験と経営管理に関する知識を持った教授陣に教わることがポイントです。なぜなら、生きたビジネススキルが学べ、また今後の人脈形成にも役立つからです。ビジネスの世界でその教授・講師がどう活躍されているかプロフィールチェックは必須です。


ポイント3.卒業生の活躍

学校のサイトや説明会などで卒業生の活躍にも注目してみてください。その学校が送り出した人がビジネス界でどう活躍しているか知ることが大切です。また同窓会ネットワークで卒業生の方と繋がることによって、人脈も広がることが期待できます。


ポイント4..MBAプラスαの学び・経験

MBAを学ぶことはもちろんのこと、それ以外のプラスαも考えた学校選びもおすすめします。

例えば、語学習得や海外留学の経験。また業界や職務、国を超えて多様性の中での学び等。社会人の貴重な学びの時にこれらの相互作用がさらにご自身を成長させてくれるでしょう。


シンガポールでMBA留学をする良さやメリット

MBA留学に必要なさまざまなメリットがシンガポールにはあります。住環境の良さからシンガポールにあるMBAの特徴までご紹介します。


治安・住環境の良さ

シンガポールの治安の良さは、世界から見ても群を抜いています。

世界中のさまざまな都市に住む駐在員やグローバルに働きたいと思っている人々によるコミュニティサイト「InterNations」が行った「世界でもっとも住みやすい国」を調査したものがあります。その調査結果「Expat Insider」2020年バージョンでは、シンガポールは世界5位

またイギリスのECAインターナショナルが発表した「東アジアの駐在員が最も住みやすい都市ランキング2021」ではシンガポールが1位となり、16年連続首位をキープしています!

シンガポールの犯罪率の低さや、医療へのアクセスのしやすさ、多様性を受け入れる文化、教育の質などが評価された結果となっています。「治安・住環境の良さ」は留学する際に大切な要素ですね。


学費が安く・プログラム期間が短い

シンガポールのMBA授業料は比較的安く、欧米のビジネススクールに比べると、2〜5倍の差があります。フルタイムのMBAコースの場合、ハーバードビジネススクール(HBS)の場合、授業料が73,440米ドル(約950万円) 。それに対して、シンガポール国立大学(NUS)はS$76,000(約720万円)となっています。

ハーバードビジネススクールのプログラムの期間は2年間ですが、シンガポール国立大学は17ヵ月と期間が短いのも特徴です。忙しい社会人にとって早く学位を取って仕事復帰できるのはとても魅力的です。


中国語も学べる

MBAの授業が英語で行われるのはもちろんのことですが、生活していく中で中国語に触れる機会に恵まれています。MBA留学中に英語だけでなく、中国語もマスターしたいという方にはぴったりです。

シンガポールは多民族国家で中華系が76%、マレー系が15%、インド系7.5%となっています。国語はマレー語ですが、公用語は英語、中国語、マレー語と多岐にわたっています。

多民族国家のシンガポールなら、英語と中国語両方マスターできる機会があります。努力次第では、「トリリンガル(3カ国語を習得)も夢じゃない」語学習得に恵まれた環境がここシンガポールにはあります。


ダブルディグリーが狙える

あまり耳にしない方も多いと思いますが、「ダブルディグリー」は双方の大学で学位を取得できる制度です。交換留学は一つの大学(ご自身が出願した大学)の学位のみです。ダブルディグリーの場合は、2つの大学に所属することになります。その為学費もその分かかったり、MBAプログラムの期間もフルタイムで2〜2.5年を要します。

しかし、それ以上にMBA取得後にとても心強い学びスタイルになります。

例えば、MBA+専門領域の分野、エンジニア系、医療系、公共政策などMBAをより活かせる専門分野も身につけることができます。そこがダブルディグリーの最大の良さです。また学校を2校にまたぐので、人脈がさらに広がったり、より良い教授陣との出会いや双方の大学のMBAソースにアクセスできるなど利点も多いです。

シンガポールにもMBAのダブルディグリーが狙える、南洋理工大学(NTU)があり、早稲田大学と提携しています。

2つの修士号を同時に取得する、ダブルディグリー。まだ取得する人が少ないのも現実。MBA取得後のプランも明確に持ちつつ、専門領域の分野も極められたら心強いですね!


シンガポールのMBA大学3選

シンガポールにMBA留学するなら必ず知っていて欲しい強豪3校をご紹介します。

それぞれの大学院ではMBAプログラムの卒業期間が異なったり、プログラムの特色もさまざまです。また2つの学位が修得できるダブルディグリー制度がある大学院もありますので是非チェックしてみてください。


National University of Singapore (NUS)

シンガポール国立大学は「QS World University Rankings」という2022年度の世界大学ランキングで11位になりました。アジア圏では堂々の1位の名門大学です。

もちろんMBAプログラムにも力を入れていて、知名度も高いです。フルタイムMBAは基本的に17ヵ月のプログラムですが、シンガポール国立大学では必要単位を取得すれば卒業ができるため、12ヵ月に短縮することも、また2年に延長することも可能です。

プログラム期間中に現地に就職した場合は、パートタイムMBAに切り替えられるなど学生の事情に合った柔軟な対応をしています。

教授陣はさすがアジア首位の大学とあって、現役のエンジェル投資家である教授など世界レベルの教授陣が在籍していたり、ゲストスピーカーとして大手PEファンドのアジアオフィス創設者をお招きするなど、講義後のディスカッションや人脈形成に役立つと人気。授業は全て英語で行われるので、しっかりとした語学力、またプレゼン力の飛躍も期待できます。

MBAフルタイムコースには、アジア各国はもちろん、欧米各国など世界中から学生が集まっています。

NUSでは、欧米のビジネスモデルと、アジア独自の視点によるリーダーシップの考え方を融合させ、アジア圏のビジネスにおける深い理解を育むことに力を入れているため、アジアにフォーカスした講義を受けることができるそうです。実際にケースで学んだ企業の方・関係者がゲストとして来ていただいて講義をするなど現場の声を生かした講義が特徴なのだそうです。 

また、NUSには世界中に62校もの海外提携大学があり、留学等もしやすい大学になっています。

最新のカリキュラムについて詳しくは大学にお問い合わせください。

POINTS
・世界11位、アジアNo.1国立大学
・経験豊富な教授陣
・現役ビジネスパーソンによる生きた講義

National University of Singapore(シンガポール国立大学)
住所:21 Lower Kent Ridge Road, S119077
電話番号:6516 6666
WEBサイト

 

Nanyang Technological University(NTU)

Nanyang Technological University(NTU)の一部にある、Nanyang Business School (NBS)。

QS World University Rankings」 という世界大学ランキングでシンガポール国立大学に続いて、12位である南洋理工大学。MBAプログラムは、グローバルかつデジタル環境で活躍する未来のリーダーの成長を促進させるように講義が設計されています。MBAプログラムの期間は12ヶ月または18ヶ月のコースがあり(南洋早稲田ダブルディグリープログラムの場合は14ヶ月)、授業言語は全て英語となっています。

コースの魅力の一つが学期間の休暇を用いて行われる、1週間程のBusiness Study Mission。シンガポールまたは、国外の代表的な企業を訪問し、その国特有のビジネススタイルを学ぶというプログラムです。過去にはミャンマー、アルゼンチン、ニュージーランド、南アフリカ、日本などを訪問したことがあるそうです。プログラムについて詳しくは大学の公式サイト等にてご確認ください。

また留学生に嬉しい「ダブルディグリー」制度があるのも南洋理工大学MBAの魅力の一つ。なんと日本の早稲田大学とも提携しているので、南洋理工大学と早稲田大学の2校のMBA学位を14ヶ月で取得できます。

早稲田大学とのダブルディグリーについて詳しくはこちらをチェック!

POINTS
・世界トップクラスの工科大学
・実践に基づいたプログラム多数
・ダブルディグリー取得可能

Nanyang Technological University(南洋理工大学)
住所:50 Nanyang Avenue S639798
電話番号:6791 1744
WEBサイト

 

Singapore Management University(SMU)

写真提供:Singapore Management University

写真提供:Singapore Management University

1997年シンガポール政府により、シンガポール経営大学は、シンガポール国立大学や南洋理工大学のスタイルとは異なる「多様性」の実験にしたいと考え設立。

MBAプログラムは、15ヶ月のフルタイム(10ヶ月で完了する可能性あり)と、18ヶ月のパートタイムMBA(15ヶ月で完了する可能性あり)の2種類です。

写真提供:Singapore Management University

学生の卒業6ヶ月以内の就職率が約90%と高さを誇るシンガポールマネージメント大学。熟練されたキャリアコーチによって各企業の情報共有や学生と企業を繋ぎ人脈形成をサポートしています。MBA取得後も様々な専門的プログラムによって更にスキルアップが目指せます。

また、BMA取得後のキャリアアップに繋がるプログラムも800以上あります。MBAを通してシンガポールでキャリアを積みたい方にはおすすめの大学です。

POINTS
・15ヶ月で卒業できるMBAプログラム
・キャリアサポート、就職サポートが強い
・キャリアアッププログラムが800以上ある

Singapore Management University(シンガポールマネージメント大学)
住所:81 Victoria Street S188065
電話番号:6828 0101
WEBサイト

 

MBAコース費用

シンガポールのMBA留学ができる3校の学費と奨学金制度をまとめました。

もっと深く知りたい方は、各ビジネススクールのHPをチェックしてみてください。また直接学校に問い合わせてキャリアカウンセラーに確認するのもいいですね。

 学費奨学金制度
シンガポール国立大学(NUS)(17ヶ月)S$76,00014種類(貸付・給付)
南洋理工大学(NTU)(14ヶ月)S$69,5506種類(貸付・給付)
シンガポール経営大学(SMU)(15ヶ月)S$69,5507種類(給付)

※奨学金制度につきましては、大学によって種類や募集要項等が異なりますので、各大学のWEBサイトをご覧ください。


付加価値を生み出すシンガポールのMBA留学!

MBAと聞くと、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学、オックスフォード大学などアメリカやイギリスを思い浮かべます。でもシンガポールのビジネスに強い国策や、質の高い教育、欧米に比べて学費の安いところ、また多国籍文化で中国語が公用語であったり、治安の良さが世界トップクラスなど、付加価値が多いシンガポールはとても魅力的です。

ビジネスのプロフェッショナル、MBAだからこそ、アジアのビジネスを支えるシンガポールで学んでみてはいかがでしょうか。その経験はMBA取得後も、人脈形成や市場開拓などでも大いに意味のあるものになりそうです。




この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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