国際運転免許証の取り方は?海外で運転するための気になるポイントを解説!

海外旅行や海外生活の中で、車が運転できると行動範囲が広がります。そこで必要になるのが、「国際運転免許証」です。国によっては車がないと移動が難しい場所もあるので、海外生活の予定がある場合は、国際運転免許証の取得がおすすめです。

国際免許取得はハードルが高く思えますが、日本で運転免許証を持っていれば、取り方は簡単です。今回は、国際運転免許証の取り方や、海外で運転する時の注意点を紹介します。




国際運転免許証とは

日本人が海外で自動車を運転する際には、「国際運転免許証(国外運転免許証)」が必須です。日本の運転免許証を持っている人なら誰でも、国外運転免許証を申請することができます

国際運転免許証の有効期限は、発給日から1年間で、更新制度はありません。1年以上海外に滞在し運転を希望する人は、日本の運転免許証を切り替えるか、滞在する国の運転免許証を取得する必要があります。

国際運転免許証で運転できる国は一部例外を除いて、日本が加盟するジュネーブ条約に加盟している国に限られます。国によっては国際運転免許証と一緒に日本の運転免許証の提示を求められることがあります。最新の情報については、渡航する国の大使館などで確認することができます。

※ジュネーブ条約とは、武力紛争が生じた場合に傷者、病者、難船者及び捕虜を保護し、被害をできる限り軽減することを目的とした条約の総称です。2022年までに196カ国が加盟しており、日本は1953年に加入しました。


国際運転免許証の取り方

国際運転免許証は、運転免許センター及び再交付・国外運転免許センター、または各警察署にて申請・取得します。

申請期間

・日本の運転免許証の有効期限内
・免許停止処分中、大型特殊免許、小型特殊免許、原付免許又は仮免許のみの人は手続不可
・運転免許センター及び再交付・国外運転免許センターは、即日交付
・各警察署は、後日(約2週間後)交付

海外滞在中に、日本の運転免許証の有効期間が過ぎて3年以内の場合は、失効手続をすることで学科試験・技能試験が免除されます。申請は、帰国後1カ月以内に運転免許試験場で行ってください。

海外滞在中に日本の運転免許証が有効期間を過ぎてしまう場合は、出国前に更新期間前の免許更新をすることができます。ただし、期間前更新をしますと運転免許証の有効期間が短くなります。


必要書類

・日本の運転免許証
・証明写真1枚(写真の規定はこちら
・古い国際運転免許証(持っている場合)
・パスポート

国際運転免許証は、発行から1年以内で日本の運転免許証の有効期限内であれば、海外に行くたびに何度でも使用できます。有効期限などで新たに申請する際は、古い国際運転免許証を返納する必要があります。


手数料

2,350円

国際運転免許証の返納

国際運転免許証の有効期間が満了したときは、運転免許試験場又は警察署に返納します。運転免許試験場へ郵送での返納も可能です。


代理申請

国際運転免許証は本人が現に渡航中の場合に限り、申請者との代理人関係が明らかにできる親族などが代理申請することも可能です。(親族などとは親族のほか、知人、友人、会社関係者を含む。)

申請は申請者本人の日本の運転免許証の有効期間の満了日までに、おおむね3か月以上ある場合に限ります。

本人申請時の必要書類に追加して、下記2点が必要になります。

・本人から代理人にあてた依頼文書(委任状など)
・代理人の身分を証明するもの(運転免許証など)



シンガポールでは

日本の運転免許証と国際運転免許証を持っている場合、シンガポールでの筆記試験 BTT (Basic Theory Test) に合格すると、シンガポールの運転免許証に切り替えることができます。

日本の運転免許証だけで国際運転免許証を持っていない場合は、大使館が発行する日本の免許証の翻訳証明書も必要となります。費用はBTTの受験費用S$6.50、そして登録料として別途S$50かかります。


海外で車を運転するときの注意点

交通ルールの違う海外での車の運転は、さらに注意が必要です。事前にルールを確認するなど、十分に準備をしておきましょう。アメリカ合衆国など国によっては、国際運転免許証のみでは運転できない場合がありますので、必ず日本の運転免許証も一緒に携帯するようにしてください。

シンガポールでの運転は、左側通行で、速度はkm単位なので、日本と基本的なことは変わりません。しかし、ヘッドライトの点灯が19時から7時までと義務付けられていたり、有料道路や駐車料金の支払い方法など日本と異なる点もあります。

シンガポールでレンタカーを借りる場合は、多くのレンタカー会社ではドライバーの年齢制限を設けており、23歳以上の規定があります。それ以下の年齢でも借りられる会社もありますが、追加料金などが必要になります。また、免許取得後、1年以上の規定があるところがほとんどなので覚えておきましょう。




 備えていて損はなし!

海外での運転は勇気がいりますが、きちんとルールを理解していれば安全運転に繋がります。国際運転免許証の取り方自体には難しい作業がないので、海外生活の予定がある場合には備えていて損はないでしょう!

車から見える景色は、普段とはまた違う風景で、海外でも新しい発見が生まれるかもしれません。国際運転免許証を取得して、海外でのカーライフも安全運転で楽しんでください。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。




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この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

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