【2023年12月最新版】シンガポール入国に必須!SG Arrival Cardの手続き方法を徹底解説

空路でのシンガポール入国、また短期滞在者の陸路での入国に際して必須のSG Arrival Cardですが、間違えずに手続きできるのか不安な方もいますよね。そんな方のために、今回はSG Arrival Cardの登録方法を徹底解説します!


シンガポールの入国要件

2023年2月に、これまでの新型コロナ関連の入国要件はすべて撤廃されました。それにより、入国の際の新型コロナワクチン接種証明書や、PCR検査陰性証明書などの提出は、現在は不要になっています。

一方で、2023年11月現在、公衆衛生上の入国用件として、シンガポール入国6日前までに一部のアフリカ・中南米の黄熱病感染リスクのある国へ渡航歴がある方については、入国の際に黄熱病のワクチン証明書の提示が求められ、ワクチン未接種の場合は、最長6日間の検疫が課されることとなっていますのでご注意ください。


シンガポール入国手続きに必要なもの

日本のパスポートで、30日までのシンガポール滞在がビザなしでできますが、シンガポール入国の時点で、有効期限が6か月以上残っているパスポートが必要です。

それに加え、SG Arrival Card(SG アライバル カード)という入国カードを、事前にデジタル登録する必要があります。SG Arrival Cardは、シンガポールに滞在される方だけでなく、シンガポールでのトランジットの際に、一旦入国して預けた荷物を受け取る必要があるタイプの乗り継ぎ便をご利用の方などにも、事前の登録が求められます。


SG Arrival Card(SGAC)とは

SG Arrival Card、 通称SGACは、用紙に記入するタイプだった入国カードが、事前のデジタル登録となったものです。

従来どおりパスポートやフライトのナンバー、滞在先住所などの情報を提出するほか、ご自身の健康状態に関する申告も含まれており、新型コロナ禍の2020年6月、海外から疾病が持ち込まれることを事前に可能な限り防ぐという目的で施行されました。そのためシンガポール入国時ではなく、事前に登録する必要があります。


SG Arrival Card登録方法

SG Arrival Cardの登録は公式サイトか公式アプリで行いますが、どんなふうに入力するのか、正しく入力できるのか、ご不安な方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんのために、SG Arrival Cardの登録方法を徹底解説します!

どこから登録できるの?

SG Arrival Cardの登録は、こちらのICA(シンガポール入国管理局)公式サイトから行えます。

また、iPhone用Android用それぞれで、SG Arrival Cardの登録もできるMyICAという公式アプリもリリースされています。アプリはSG Arrival Card以外にも、シンガポール在住者のためのさまざまな機能をもっているため、今回はご旅行の方にもシンプルでわかりやすい、公式サイトからの登録を例に解説します。

登録上の注意事項とは?

まずは必ず、前述の公式のサイトやアプリを使って登録しましょう。残念なことに、誤って公式サイトに見せかけた詐欺サイトを利用してしまい、クレジットカードなど重要な個人情報や、金銭を取られてしまうというケースも少なからず起きています。SG Arrival Cardの登録で、金銭の支払いが発生することはありません。その点を心に留め、公式のサイトやアプリをブックマークしておくことをおすすめします!

また、申請自体は確かに行ってくれたとしても、高額な申請料を求めてくる商業サイトもあり、公式サイトにとてもよく似ていますので十分にご注意ください。

SG Arrival Cardの登録で、金銭の支払いが発生することはありません。SG Arrival Cardの提出は無料で行えるという点を心に留め、公式のサイトやアプリをブックマークしておくことをおすすめします!

登録は、シンガポール入国予定日の3日前からのみ可能となります。気をつけたいのが、この3日間には、シンガポール到着日も含まれるという点です。例えば2023年12月5日に入国予定の場合、登録が可能になるのは2023年12月3日からです。

それ以前に登録しようとしても、そもそも到着日時の登録の際に、日付が選べないようになっています。SG Arrival Cardの登録可能な期間は、シンガポールへのご出発直前の、限られた短い期間となりますので、登録を忘れてしまわないようアラームを立てておくとよいですね!

登録時に準備するもの

SG Arrival Cardの登録時には、以下のものをご準備ください。

●公式サイトにアクセスするためのパソコンまたはスマートフォン
●フライト情報がわかる飛行機のEチケット
●パスポートの顔写真ページ(パスポートの有効期限がシンガポール入国時に6か月以上残っているもの)
●宿泊地の住所や電話番号がわかるもの

その他、ご自分の携帯電話の番号やEメールアドレスなども登録が必要ですので、すぐにわかるようにしておくとスムーズです。またその際には、WiFiがあればシンガポール国内でもSMSやメールが確認できるものを選ぶようにしましょう。

SG Arrival Card登録手順

登録手順について、パソコンで公式サイトにアクセスしたときの画面を例にご説明します。

こちらはデフォルトの、英語のトップ画面ですが、画面右上で言語を選択することができ、日本語に変更することもできます(ただしその場合も、入力は英語でする必要があります)。

マーライオンの写真の下のボタンですが、左はシンガポール国民や、永住権を含む各種の長期滞在ビザ保持者が選ぶものです。短期滞在のご旅行の方は、右のFor Foreign Visitorsというボタンをクリックしてください。

ご自分のみの登録をされる方は、次の画面で一番左のIndividual Submissionを選びます。ご家族など、複数の方の登録をまとめてされる場合は、ひとつ右のGroup Submissionで、最大10名までの登録をすることができます。

もうひとつ右のUpdate a Submissionは、すでに登録し、申請が完了した情報について、後日変更が出た場合にのみ使います。

次の画面で、フルネーム、パスポート番号、生年月日、国籍を入力します。フルネームは、パスポートに記載されたものと完全に一致するように入力しましょう!入力が完了したら、右下のConfirmをクリックし、次に進みます。


この画面では、パスポートに記載されている性別や、パスポートの有効期限、出生地と居住地、Eメールアドレスと電話番号を入力します。シンガポール入国の際の必須条件となる、入国時点でのパスポート残存有効期限6か月以上を満たしているかも、ここで再度確認しておきましょう!

●居住地
プルダウンで都道府県や都市まで選ぶ仕様になっていますが、アルファベットで都道府県名を入力すると、その都道府県下の都市の選択肢が出てきますので、そこで選択するようにするとスムーズです。

●Eメールアドレス
シンガポール入国時に、自動で送られてくるe-Passは、この画面で入力したEメールアドレスで受信することになります。e-Passには最長滞在可能期間など、大切な情報が含まれていますので、シンガポール国内でも確認できるアドレスを選んでおきましょう!
 
●電話番号
固定電話ではなく携帯電話の番号を入力します。日本の携帯電話をお使いの場合は、国番号にあたるCountry/Region Codeの欄に81と入力し、その隣のMobile Numberの欄には、お使いの携帯電話の番号を、頭の0を抜いて入力してください。例えば、090-1234-5678という番号の場合、9012345678と入力します。


次の画面では、シンガポール到着予定の年月日と、空路・陸路・海路などのシンガポール入国手段を入力します。

●シンガポール到着日
飛行機の便が、深夜に日付をまたいでシンガポールに到着する場合など、到着日は日本出発日とは違ってきますので、飛行機のEチケットをよく確認し、間違いなく入力するようにしましょう!

●入国手段
ほとんどの方が空路でのシンガポール到着だと思われますが、その場合Mode of Travelの欄では、AIRを選択し、次に進んでください。


続いての画面では、フライトや滞在場所の詳細や、健康に関する申告の入力をします。

●入国手段の詳細
プライベート機でない、一般旅客機での入国は、Mode of Travel(Details)でCOMMERCIAL FLIGHTを選択します。航空会社やフライト番号、シンガポール出発日については、飛行機のEチケットで確認しながら入力しましょう。
 
●宿泊先
シンガポールでの宿泊先は、ホテル・住宅・その他の中から選択します。入国が必要なトランジットをされるだけの方は、その他を選択してください。

ホテルを選択すると、その横に、どのホテルかを選択するプルダウンが出てきます。該当するホテル名がその中にない場合は、プルダウンからOTHERSを選び、手入力でホテル名を登録してください。滞在中複数のホテルを利用される方も、初日に利用されるホテル1か所を入力しておけばOKです。

また、ご家族やご友人などの住居に滞在予定の方は、RESIDENTIALを選ぶと住所入力の欄が出てきますので、事前にポスタルコード(郵便番号)も含めた住所の詳細がわかるようにしておいてください。
 
●シンガポール出発後の最初の到着地
シンガポール入国前の最終搭乗地および出国後の最初の到着地は、直行便で日本と往復する場合は、日本で利用する空港をプルダウンから選びます。プルダウンの選択肢は、空港名称ではなく、国名・都道府県名と、都市名や地域名で出てきますのでご注意ください。

例えば、関西国際空港からの直行便をご利用の場合、ここで選択するのは、JAPAN, OSAKA, OTHERS IN OSAKAになります。これは、関西国際空港のある泉佐野市がプルダウンの選択肢にはなく、「大阪府のその他の市」を選ぶ必要があるためです。

往路・復路の経路が同じ場合は、シンガポール出国後の最初の到着地のところで、Same as Last Cityにチェックを入れると、復路の入力を省略することができますよ!
 
●その他
ご結婚などで苗字の変更があり、現在のパスポートとは異なる名前でシンガポールに入国した経験のある方は、該当の質問にYESと回答し、以前の入国の際のパスポート記載名を入力してください。
 
●健康に関する申告
発熱、咳、呼吸困難、頭痛、嘔吐などの症状が特にない方は、NOと答えましょう。

YESを選択した場合とNOを選択した場合それぞれで、シンガポール到着前14日以内もしくは6日以内の、海外滞在歴に関する質問が続きます。

そこで挙げられている地域や国に特に滞在歴がない方はNOと回答し、次のプレビュー画面に進んでください。

 

ここまで来ればもうゴールは間近です!プレビューで自分の入力内容を再度確認しましょう。画面をさらにスクロールすると、規約や注意事項が書かれているので、問題がなければ最後に、同意して提出する旨のチェックボックスにチェックを入れ、右下のContinueをクリックします。

この時点で入力の間違いに気づいた場合は、Editをクリックして修正画面に進んでください。

Continueで次に進んだ方には、写真のような認証画面が表示されます。表示されている数字を入力し、Submitをクリックしてください。


完了後に届く通知を確認・保存しよう!

Submitをクリックすると、登録完了の画面が表示されます。そちらの画面右下の、PDF Downloadボタンをクリックすると、DE Numberという出入国番号が記載された、ICAからの通知書がダウンロードできます。ダウンロードした通知書は、スマートフォンでアクセスできるように保存し、渡航の際に携帯できるようにしてください。

また、SG Arrival Cardの登録が完了すると、ICAからメールが自動送信されます。こちらのメールは、”@ica.gov.sg” のドメインから送信されると思われますので、受信拒否にならないよう、また迷惑フォルダに入ったまま気づかないことのないよう、あらかじめご注意ください。

通知書のサンプルを確認したい方はこちら

入国審査で書類の提示が求められることも

シンガポールの入国審査カウンターで、入国に関する以下の書類を求められることがあります。

1.シンガポール出入国に関する飛行機Eチケットなどのトラベルドキュメント(渡航文書)
 
2.SG Arrival Card 登録後にダウンロードしたICAからの通知書もしくは登録完了後に受信したICAからのメール(出力紙、キャプチャ・ダウンロードデータなどいずれも可)

シンガポールの空港到着後に慌てることのないよう、事前にしっかり準備しておきたいですね。


◎動画で確認したい方は、ぜひSingaLifeTVもご覧ください!

▼全シンガポール入国者に必須「SGArrival Card」の正しい登録方法を徹底解説!



SG Arrival Card を正しく登録し、楽しいご旅行を

新型コロナ関連の入国要件が廃止され、一気に身近になったシンガポール旅行。不安なくご旅行の準備ができるよう、ぜひこの記事や動画を参考に正しくSG Arrival Cardの登録をしましょう。

また、ご出発がまだまだ先だという方も、シンガポール入国の最新情報を必ずICAのWEBサイトでも確認するようにしましょう。しっかりとした事前準備で、安心で楽しいご旅行を!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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