シンガポールでヘナタトゥーを体験しよう！気軽に楽しむインスタントタトゥー

• 美容

2023.06.18

シンガポールの名物といえば、マーライオンやマリーナベイ サンズなどの観光名所からラクサ、海南チキンライスなどのおいしい食事まで多種多彩。そして各民族が誇る文化もいろいろ味わえます。

今回ご紹介するヘナタトゥーもその一つです。ヘナで書かれた消えるタトゥー。旅先の思い出にもぴったり。ヘナタトゥーはシンガポール滞在中に一度は試してみたい、インスタントタトゥーです。そんなヘナタトゥーを詳しくご紹介します！

ヘナタトゥーとは

常夏のシンガポールでは、1年中腕や足、背中などを見せる洋服を着ています。世界で人気のタトゥーは、ここシンガポールでも入れている人が多く、ワンポイントでなくかなり広範囲に入れている人もいます。中にはデザインがすてきなタトゥーも多くあり、入れてみたいと思う時もありますが、ちょっとハードルが高い…。それならヘナタトゥーで気分だけ味わうのがおすすめです。

ステッカーというのもありますが、それよりは好きなデザインを選べて、しかも1週間から10日、長い人だと2週間は持つと言うヘナ一択でしょう。シンガポールには多くのヘナアーティストがいます。ぜひシンガポールにいる間に試してみてください。

ヘナタトゥーの起源

ヘナのアートは、長い歴史を持つと言われています。はっきりとした起源はわかっていないようですが、ヒンディー語やウルドゥー語でメヘンディと呼ばれ、パキスタン、インド、アフリカ、中東で5000年以上前から行われてきたといわれています。

もともとは暑い砂漠地帯に住む人々が、ペースト状にして手のひらと足の裏を浸すと天然の冷却効果があると言われ、胃痛、火傷、頭痛、傷の治療など、薬用として皮膚に塗布して使用されていました。その際に、このペーストは皮膚に一時的なシミを残すことがわかり、ヘナは体に装飾をほどこすためにも用いられるようになったそうです。

ヘナタトゥーとタトゥーの違い

1番の違いは、ヘナは消えるタトゥーであり、肌にインクを入れた針を刺すタトゥーとは全く違うということでしょうか。タトゥーは針で刺しインクを肌に入れていくので、永久的なものですが、ヘナは皮膚の表面に染料が付着するだけなので、1週間から10日、2週間で完全に消える一時的なタトゥーです。

そのため、気軽にお子さんでも試せます。例えば旅行の記念にお友達や家族と一緒のデザインを試す、というのもすてきな思い出になりますね。

ヘナは、ローソニア・イネルミスという暑い気候に育つ植物から作られます。この植物の葉、花、小枝を細かく砕き、タンニンと呼ばれる天然の染色成分を含む粉末にします。この粉末をお湯と混ぜて、濃厚なペースト状にして使用します。

ヘナは、タトゥーの他にも髪や爪、シルク、ウール、レザーなどの布地を染めるためにも使用されたりもします。

ヘナタトゥーはどんなときにするの？

現在、ヘナタトゥーは主に結婚式や誕生日などの特別な日に、人々が集まって楽しく祝うために使用されています。ヘナペーストは、健康と結婚生活の繁栄を象徴し、ヘナの染みが濃いほど、2人の愛が深いことを意味するところもあるようです。

ヒンズー教の神と女神でさえも、手にヘナのデザインを施している写真があります。一年を通して、ほとんどすべての特別な日やお祭りの時に施されます。ヒンズー教だけでなく、イスラム教徒でも、結婚式の際にメヘンディを行うことが一般的になっています。

インド映画でも結婚式に花嫁がヘナタトゥー、メヘンディを施すシーンがあったり、ハリウッド映画でも結婚式にタトゥーアーティストを呼び、余興の一環としてタトゥーを施すシーンがあったりもしますね。

SingaLife体験レポート

インターネットで「ヘナタトゥー」と入れると、花や文字、またインドの神である人気のガネーシャなど実にさまざまな絵柄が出てきます。一口に花と言っても、その描き方もさまざまで、ひとえにアーティストのセンスとテクニックが重要と言えます。

今回試したのは、リトルインディアアーケードにあるSelvi’s Beauty Salon。

20年間リトルインディアアーケードの内側にSelvi’s Creationという名で店舗を構えていましたが、現在はセラングーンロード沿いに場所を移し、名前もSelvi‘s Beauty Salonと変えて営業しています。以前の場所には別のお店が入っていますので、お間違いなく。

Selvi’s Beauty Salonは多くのガイドブックや番組でも紹介されている老舗のサロン。ヘナタトゥーだけでなく、エステやヘアまでインドの美に関する総合サロンです。

Selviさんは生粋のアーティスト

こちらに電話予約をした際に施術はS$5〜、大きさやデザインによって変わるとのことなので、とりあえずS$15くらいをつもりで伺いました。

お店の店頭には多くの写真が飾ってあり、サンプルを入れたフォルダもたくさんありますので、そこから選んでもいいし、相談して似合うデザインを選ぶもよし。

使用しているヘナは高品質の100％天然素材のもの。

電話した際に施術時間を聞いたところ、S$5なら1分（！)と言われてまさかと思っていましたが…。まずはお店に行くとスタッフさんとSelviさんが忙しく立ち働いています。

他のお客様が終わるまでの間にフォルダをチェック。女性のみならず、男性、子ども、いろいろな方が写っています。描く柄もさまざまで、足や手だけでなく背中や肩も美しい仕上がりです。デザインも凝ったものからシンプルなものまであり、迷いますが、今日は金額だけ決めて後はお任せにしました。

こちらはウェディング用に人気。

どこに、どこまで入れるか

とりあえず金額はS$15、左手にします。Selviさんに聞かれたのは、指まで入れるかということ。今回は入れることにしましたが、手を洗う機会はひんぱんにあるので、手の甲から手首より上というのもありかもですね。

何を入れるかと聞かれたので全てお任せ、というとおもむろにヘナのチューブを手に取り、一気に描き始めます。もちろん下絵などはなく、あっという間に手の上にヘナタトゥーが書き込まれていきます。まるで魔法のようで、Selviさんには進むべき方向が浮かんで見えているのでは、という感じ。

3分弱で完成！S$5で1分、S$15なら3分。正確です！

ヘナタトゥー完成！

終わった瞬間はこんな感じです。手首から指先まで流れるような美しい花のタトゥー。大満足です。ここでSeiviさんからヘナを長持ちさせるアドバイスを頂きました。

3分後の下絵はこちらですが、いつもの癖で携帯ケースのベルトに指を入れてしまい…。優しいスタッフさんが手直しをしてくれました。

なお乾いたヘナを落とす際には、水で洗わないでください。ベストな取り方はクレジットカードなどで軽くこそぎ落とす方法です。あくまでも軽く。すぐにポロポロと取れて行きます。

5時間後がこちらです。確かに濃く仕上がっています。これなら十分に長持ちしそうです。

結果として筆者は1週間ほど持ちましたが、水仕事が多いので指は早めに消えてしまいました。アフターケアとして、入浴前にオリーブオイルやココナッツオイルなどのナチュラルオイルで保護するといいようです。ですが1週間はタトゥー気分を味わえ、すてきなお花が咲いた手を眺めて楽しく過ごせました。ちょっとした気分転換にぜひ！予算を言ってご相談ください。

こちらの方は花と炎。美しいですね。

シンガポールには他にもヘナタトゥーを楽しめるお店がたくさん！

Dewi’s Beauty Parlour

出典：Dewi’s Beauty Parlour

Dewi’s Beauty Parlourは、美容愛好家のSanthaさんによって2009年に設立、ヘアから肌までトータルビューティーサロンです。ヘナタトゥーも個性的でおしゃれなデザインで人気です。ヘナはS$10++〜。

SyraSkins

出典： SyraSkins

SyraSkinsは、Mehroon& Syra Gulamの姉妹が開いた総合ビューティーサロン。伝統的なデザインと花柄のヘナデザインの美しさで人気です。スタジオで、そして自宅でも施術を受けることができます。ヘナパーティーも可能です。友人と集まってヘナパーティーなんて楽しそう。

料金は大きさ、デザインにより異なりますが、写真の各デザインはS$15〜120です。

シンガポールへ来たならヘナタトゥーにチャレンジ！

せっかくシンガポールへ来たのなら、ヘナタトゥーにチャレンジしてみたいですね。通常のタトゥーだと永久に残るし、消したくなった時に大変です。でもヘナタトゥーなら1〜2週間で消えるので安心。短い期間でも楽しくタトゥー気分が味わえます。

タンクトップやショートパンツで露出した手や足、背中にワンポイントで楽しめます。家族やカップル、お友達とお揃いや何かしらのつながりのあるデザインにするのもいいかも。もちろん、結婚式にチャレンジするのも楽しそうですね。ぜひこの機会にお試しを！

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

最新ニュースやプロモ情報をLINEとInstagram、メルマガでお届けしています！ぜひお友だち追加・フォローしてね！