シンガポールは無料Wi-Fiスポットが多い?インターネット事情やおすすめの接続方法などを解説!
IT先進国ともいわれるシンガポールですが、シンガポールでインターネットを使いたい場合にどのような方法があるのでしょうか。
シンガポールではインターネットユーザーがたくさんいることから、政府がWi-Fiプログラムを主導しているほどです。無料Wi-FiスポットからプリペイドSIMを使っての接続方法まで、インターネット接続を始めるための方法を幅広くご紹介していきます。
シンガポールのインターネット事情
シンガポールは医療や科学、教育など、さまざまな分野で進んだ国として知られていますが、ITの分野でも先進的な国です。シンガポールのインターネット普及率は2020年の時点で92%となっており、シンガポール国民はその大多数がインターネットをあらゆる形で日常的に使用しています。
見渡してみるとスマートフォンやタブレット、ノートPCを使っているネットユーザーがたくさんいることにビックリするかもしれません。それに応えるかのように、シンガポールでは各地にインターネットを使用できる環境が用意されており、居住者と旅行者双方が利用できるようになっています。
そんなシンガポールのインターネット事情ですが、インターネットに接続する方法はいろいろあるのでご自分に合った方法を選択しましょう。以下に詳しく解説していきます。
シンガポールでインターネットを利用するおすすめの方法4選
無料の公共Wi-Fiを利用する
シンガポールは観光スポットが多く、旅行者も多いため、インターネットユーザーのために国内各地に数多くの無料Wi-Fiスポットが用意されています。シンガポールではこのような場所を「Hotspot」と呼んでいます。
「Hotspot」は観光案内所や空港のほか、ホテル、ショッピングモール、飲食店、地下鉄駅など、さまざまな所に設置されており、全て合計するとその数は約1万箇所以上になるとのこと!小さな国土にこれだけあればインターネット接続にはまず困らないでしょう。屋内の施設ではゆっくりとくつろぎながらネットサーフィンを楽しむこともできます。
無料の公共Wi-Fiを使うには「ID(ユーザーネーム)」と「パスワード」の2つが必要になりますので、可能であれば事前にアカウントを取得しておきましょう。
なお、無料のWi-Fiスポットは誰でも使うことができるため、セキュリティ面で不安があるという方もいると思います。フリーWi-Fiがセキュリティ対策で暗号化されているかはWi-Fiアイコンに鍵マークがついているかどうかで判別できますが、それでもやはり心配だという方はVPN(仮想プライベートネットワーク)接続を検討しましょう。
VPNとはオンライン上でネットのトラフィックを誰も見ることができないよう暗号化してくれる機能です。この機能を駆使すれば、怪しげなハッカーやプロバイダーに対して強固な壁を張ることができます。
Wireless@SG |
現在、シンガポールでは政府主導で国内各地にフリーWi-Fiスポットを設置するという取り組みがなされています。設置場所には「Wireless@SG」と表記があり、このステッカーが貼ってあるところでWi-Fiを利用することができます。
「Wireless@SG」を利用する場合は事前登録が必要で、以下2つの方法があります。
1.自分でアプリをインストール 事前に「Wireless@SG」の登録画面でご利用の通信会社(M1、Singtel、StarHubなど)を選択し、PINを取得してアプリをインストールしておきます。 現地到着後にSMSで受け取ったIDとパスワードで利用できるようになります。 アプリをインストールしておくと、圏内に踏み入れた際に「Wireless@SG」に自動接続されます。 2. チャンギ国際空港でアカウント登録 チャンギ国際空港のインフォメーションカウンターで「Wireless@SG」のアカウント登録ができます。 その際にIDとパスワードが発行されるので、携帯のWi-Fi設定画面で「Wireless@SG」のネットワークを選択後、この2項目を入力するとインターネットにつながります。 |
このほか、チャンギ国際空港では「WiFi@Changi」のネットワークが使用できます。こちらもインフォメーションカウンターでパスポートを提示すれば、接続に必要なパスワードを教えてもらえます。ただし利用時間は3時間までです。
※旅行客が「Wireless@SG」を利用する際は、ユーザーIDとパスワードがSMSで送信されるため、海外もしくはシンガポールのSIMカードが必要となります。
無料の公共Wi-Fiスポットを一部ご紹介 |
一部ですがWi-Fiがつながりやすいスポットをご紹介します。お使いの際はぜひ参考にしてください。
▷チャンギ空港ターミナル1: 2階出発エリア チェックインカウンター11・12 ▷チャンギ空港ターミナル2: 1階到着エリア ベーカリーショップParis Baguette ▷チャンギ空港ターミナル3: 2階 出発ロビー チェックインカウンター6・7付近 ▷MRTの駅: オーチャード駅プラットフォームA-door20、シティホール駅1階コンコース、ハーバーフロント駅地下2階プラットフォームB ▷飲食店: マクドナルド、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)、スターバックス ▷ショッピングモール: アレクサンドラ・リテイル・センター、ハーバーフロントセンター、シティ・スクエアモール |
このほかにも学校付近や図書館、病院など、さまざまな施設で「Wireless@SG」を利用することができます。
ポケットWi-Fiをレンタルする
速度やセキュリティ面で快適なネット環境を整えたいという方は、ポケットWi-Fiをレンタルすると良いでしょう。
シンガポールには無料のWi-Fiスポットがたくさんありますが、混み合うと接続に時間がかかったり、速度が極端に遅くなったりすることがあります。それに比べてポケットWi-Fiは面倒なログイン操作も必要なく、いつでも快適な速度でインターネットを楽しむことができます。特にビジネスで渡航される方は必須となり得ます。
レンタルの方法は以下の2種類になります。
1.日本の空港で出入国時にレンタル・返却 2.シンガポールの空港でレンタル・返却 |
日本の空港で出入国時にレンタル・返却 |
まずインターネットで事前に希望のポケットWi-Fiを選択し、渡航日程に合わせて受け取り場所と返却場所を空港(羽田か成田)に指定し、現地で使用できるという仕組みです。
1日のプランや料金などが設定されているパケット定額制なので、高額の通信料を心配する必要はありません。もし、同行者がいる場合は折半すれば安上がりも期待できますね。
Wi-Fiレンタルサービスを展開しているグローバルWiFiで自分にあったプランを選択できます。
※シンガポール用のWi-Fiルーターは最大5台の端末まで同時接続が可能です。
一例として以下の4G(高速)の4プランがおすすめです。
①通常プラン 1日あたりの定額料金:970円(定価1,170円) 通常のプランです。データ容量は300MB/日で、通常のWEBページは約370ページ、マップ検索は約40分、Line通話も約5時間まで継続することができます。 ②大容量プラン 1日あたりの定額料金:1,170円(定価1,370円) 通常プランから大幅にデータ容量を増したプランです。データ容量は600MB/日で、通常のWEBページは約750ページ、マップ検索は約1時間30分、Line通話も約10時間まで使用することができます。 ③超大容量プラン 1日あたりの定額料金:1,370円(定価1,570円) 大容量プランからさらにデータ容量を拡張させたプランです。データ容量は1.1GB/日で、通常のWEBページは約1,400ページ、マップ検索は約2時間50分、Line通話も約18時間40分まで使用することができます。 ④無制限プラン 1日あたりの定額料金:2,070円(定価2,270円) データ容量:無制限 プランによってそれぞれのアプリで制限がありますのでWEBサイトにて詳細を確認してください。 |
他にも「イモトのWiFi」や「フォートラベル」などさまざまなレンタル会社があるのでサービス内容をよく比較・検証してみてください。
シンガポールの空港でレンタル・返却 |
シンガポール到着後、チャンギ国際空港の「Changi Recommends」カウンターでポケットWi-Fiをレンタル・返却する方法です。
「Changi Recommends」のWEBサイトから事前に予約する必要があります。1日S$10の値段でレンタルすることができ、高速回線で最大10GBまで使用できます。Wi-Fiルーターの利用時間は3日間(72時間)なので3泊4日の旅行にはうってつけかもしれません。
WEBサイトにカウンターのマップが書いてあるのでレンタル・返却の際も安心できますね。
<会社情報>
Changi Recommends(チャンギ レコメンズ) 営業時間:月〜金:09:00-18:00 電話番号:+65 6701 1185 E-mail:call@changirecommends.com.sg WEBサイト |
プリペイドSIMを購入する
Wi-Fiを利用する以外にもシンガポールのプリペイド式SIMカードを購入するという手もあります。これを利用すると現地で常時インターネットに接続できる状態になります。Wi-Fiルーターを持ち歩かなくてよいため、身軽にインターネットを楽しむことができます。
やり方は、自分のスマートフォン内のSIMカードをシンガポールのSIMカードと交換するだけ。ただし、入れ替え作業に多少の知識が必要になるため、初めて交換する場合はやり方を確認しておきましょう。
加えてプリペイドSIMを使用する場合は差し替え対応の機種でないとできないため、前もってSIMフリーの機種を購入しておく必要があります。ご利用の携帯電話がSIMフリーの場合は、SIMロックがかかっていないか今一度確認しておきましょう。
日本で事前購入しておく場合は、インターネットから簡単に予約注文ができ、メールで送られてくるEチケットと引き換えに空港で交換可能です。交換後に登録が完了するとSIMカードが無事使えるようになります。
世界中の旅行商品を提供しているKKday社では、以下のプランが販売されていますのでご参考にしてください!
①シンガポール・4G SIMカード 価格:960円~2,661円(プランによって異なります) ・シンガポール国内でハイスピードでインターネットが使用できるプリペイド・シティーセンター・4G SIMカード。受け取り・設定も簡単! ・シンガポール滞在中に安定した4Gの高速インターネットが100GBまで使える10日プランと30日プランをお得な値段でご提供!WEBページはコチラ。 ・チャンギ空港またはシティーセンターで便利に受け取り可能! ・テザリングも使用可能! ②M1プリペイドSIMカード 7日間 100GB 価格:1,034円~2,608円(プランによって異なります) ・M1社提供のSIMカード ・シンガポール旅行中のインターネットに便利な大手通信キャリア、M1の4GプリペイドSIMカード。 ・高速データ通信7日間100GB+国際通話20分間まで使えます。 ・チャンギ空港のほか市内M1直営店での受け取りも可能なので、スムーズにシンガポールの力がスタートできます。WEBページはコチラ。 |
当日に現地調達する場合でも、チャンギ空港の「Changi Recommends」カウンターか、シンガポールの大手通信会社(M1、Singtel、StarHubなど)経由で購入することができます。さまざまなプリペイドSIMカードを提供していますので、渡航日程と旅行プランに合ったデータプランを選択できます。
ただし、文言が全て英語なため、現地で無料Wi-Fiにつないでから交換処理をしたりと何かと面倒です。英語が苦手な方は日本で事前に手配しておくことをおすすめします。
モバイル会社の海外パケットサービスを利用する
海外では国際データローミングでインターネットにつなぐ方法もありますが、その機能をオンにしている状態では、際限なく通信料がかかってしまう恐れがあります。そこで事前に「海外向けパケット定額サービス」を申し込んでおくと、定額で安心して高速データ通信を利用することができます。
海外向けパケットサービスというと高額なイメージがあるかもしれませんが、今日では1日あたり1,000円以下のプランもあるようなので、各携帯電話会社に確認して自分に合ったサービスを選択しましょう。また、契約しているキャリアによって料金や容量が異なるのでそちらも併せて確認が必要になります。
滞在目的や旅行のスタイルに合ったインターネット利用方法
これまでいろいろなインターネット接続方法を紹介してきましたが、渡航目的や旅行のスタイルは人によってさまざま。それによってインターネットの接続方法も変わってくるのが当然ですよね。
「短期間のツアーでシンガポール各地を巡りたい」、「とにかく費用を抑えたい」、「必要な時だけインターネットを利用する」という方は無料の公共Wi-Fiのみで十分かもしれません。
ただし、セキュリティ面が不安な部分もあるため、「パスワードが設定されている無料Wi-Fiを選ぶ」「個人情報の入力は避ける」「クレジットカードの情報を入力する場合はSSLが適用されているか確認する」など自己防衛手段を徹底しましょう。また、シンガポールのSIMカードを事前に挿入する必要もあるのでお忘れなく。
「快適な速度で日常的にインターネットを活用したい」、「出張で複数台の端末を使用する」、「セキュリティ面で安心して使いたい」という方はポケットWi-Fiの利用を検討しましょう。ポケットWi-Fiがあれば日本と同じ感覚でインターネットを使用できますし、前払いなので後から高額な請求が来る心配もありません。それほど事前知識も必要としないので、ある意味最もなじみやすい方法かもしれませんね。
SIMカードについては、データプランによってはポケットWi-Fiよりも安上りになりますし、紛失の心配もなく身軽に使えますが、前述したように差し替えと設定に多少の知識が必要だったり、場合によっては工具が必要になることもあるので、とくにこだわりがなければポケットWi-Fiで十分かと思います。
シンガポールの充実したインターネット環境を肌で感じよう
シンガポールはIT先進国であり、インターネット天国。これから旅行を考えている方も、ビジネスの海外展開を予定している方も、ぜひ渡航後にシンガポールの充実したネット環境を体験してみてください。昔のようにキャリアや設定を大幅に見直したり、海外向けの高額パケットに加入する必要はありません。費用やセキュリティ、利便性を考慮して、渡航目的に沿ったインターネット環境を整えましょう。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife知りつくし隊
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