シンガポールから約2時間のブルネイ!おすすめ観光スポットや見どころをご紹介
ブルネイはシンガポールから直行便で約2時間とアクセスが良いので、週末の旅行や弾丸旅行でサクッと行くことができちゃいます。手つかずの自然や文化的なモスクなど訪れるべき観光地も多いですが、イスラム国家ならではのルールもあるので渡航前には必ずチェックしていくことをおすすめします。
ブルネイってどんな国?
ブルネイは、東南アジアの小さな国で、ボルネオ島の北部に位置しています。正式名称はブルネイ・ダルサラーム国で、「平和のアボード」を意味します。ブルネイは、人口約44万人のイスラム国家です。
公用語はマレー語ですが、英語も広く理解されており、特にビジネスや教育の場では主要なコミュニケーションツールとして使用されます。また、中華系の住民や華僑により広東語やマンダリンも話されています。ブルネイ人は親切で礼儀正しいと言われ、ゲストへのホスピタリティが高いと評価されています。
気候は熱帯雨林気候で、年間を通じて高温多湿です。一年を通じて気温は25℃から30℃程度で、季節の変化はそれほどありません。一方、年間降水量は高く、特に11月から翌年の2月までの間は特に雨が多いとされますが、雨季と乾季の差はそれほど大きくないため雨季でも旅行は可能で、むしろ自然の緑が一層鮮やかになるため、一年を通じて訪れることが可能です。
シンガポールからブルネイまでは直行便がある
シンガポールからブルネイへは毎日直行便があります。フライト時間は約2時間です。運賃は航空会社や旅行の時期、予約のタイミングによりますが、大まかにはS$150~S$300程度(1人あたり、片道)の範囲となります。
ブルネイ旅行のベストシーズンは?
ブルネイはシンガポールと同様、赤道近くに位置するため、年間を通して温暖な気候を保っています。平均気温は約28℃で、雨季と乾季の差はそれほど顕著ではありません。しかし、比較的雨が少なく気候が安定する乾季の6月から9月が観光には最適とされています。
航空券が安く取れるのは、やはり連休や長期休暇を避けた時期や週の中盤(火曜日や水曜日)に出発する便、また夜遅めの時間帯に出発する便になるでしょう。
ブルネイの公共交通機関
ブルネイは一人当たりの国民所得が高く、車の所有率が高いことで知られています。そのため、ブルネイ国内では航空や鉄道路線が存在せず、観光客は交通手段としてバス、ボート、タクシーの利用がおすすめです。
バンダル・スリ・ブガワンでは、色と番号で区別されるバスが運行されています。料金はB$1で、乗車時に先払い制で支払います。中心部を約45分で一周する「01」バスは、旅行者にとって便利で、主要な観光スポットを巡ります。運行時間は6時から20時までです。
タクシーは「TEKSI」と表示され、定額制とメーター制の料金体系があります。台数が少なく、流しのタクシーは少ないため、タクシー乗り場やホテルで乗車することが一般的です。
メーター制の場合、最初の1分(または1㎞)はB$3.5で、その後15秒(または250m)ごとに加算されます。午後6時から午前6時までは深夜料金が適用されます。また、「Dart」という配車サービスのアプリも利用可能です。
カンポン・アイール(水上集落)を訪れる際には、水上タクシーが利用されます。料金は交渉制で、対岸まで乗り合いで渡る場合は、通常B$1~5です。水上集落をプライベートで観光する場合、1時間でB$15~20が目安です。
ブルネイのおすすめ観光地
では、ブルネイにはどんな観光地があるのでしょうか。おすすめのスポットをいくつかご紹介します。
オールドモスク(スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク)
スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクは、ブルネイの象徴的存在ともいえる美しいモスクの一つです。1958年に完成し、その美しいドームと白亜の壁は、水上に浮かぶように映えます。内部もまた装飾が施されており、豪華な装飾が施されたモスクは、まさに王室の気品を感じさせます。
<施設情報>
Sultan Omar Ali Saifuddin Mosque(スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク) 住所:Jalan Mc Arthur, Bandar Seri Begawan BS8711, Brunei Darussalam |
ニューモスク(ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク)
ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスクは、1994年に現スルタンが即位25周年を記念して建てられました。29のゴールドのドームと4つのミナレットを持つこのモスクは、その壮麗さから「ブルネイのヴェルサイユ宮殿」とも称されています。建物の内部は美しく装飾され、29個の大きな金箔で覆われたドームと4つの塔が特徴的です。
<施設情報>
Masjid Jame’ Asr Hassanil Bolkiah(ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク) 住所: Bandar Seri Begawan, Brunei |
カンポンアイール
「東洋のベネチア」と呼ばれるカンポンアイールは、バンダルスリブガワンの中心部に位置する水上集落です。数千もの家が水面上に建てられ、木製の橋やボートで結ばれています。
木製の通路と橋によってつながれた約2万人が暮らすこの水上の家々は、文化的に豊かで、ブルネイの伝統的な生活スタイルを目にすることができます。ボートツアーはカンポンアイールを探索でき、地元の文化や暮らしを学ぶことができます。
<施設情報>
Kampong Ayer(カンポンアイール) 住所:Kampung Pengiran Siraja Muda, Kampung Ayer, Bandar Seri Begawan, Brunei Darussalam |
ブルネイ博物館
国の歴史と文化についての展示のほか、民俗学、考古学、自然史、イスラム美術など、さまざまなテーマの展示があります。中でもイスラム美術のコレクションは非常に見応えがあり、古代から現代までの豊かなアートワークが展示されています。
〈施設情報〉
Brunei Museum(ブルネイ博物館) 住所:Jalan Kota Batu | Bandar Seri Begawan Brunei WEBサイト |
ウル・テンブロン国立公園
ブルネイの原生林を保護するこの国立公園は、自然愛好家にとっては見逃せないスポットです。公園内には、高さ60mに及ぶ樹木が生い茂り、その多様な生態系は多くの希少動物の生息地となっています。ここでは、多くの種類の鳥類や猿、さらにはサルワシなどの珍しい生物を観察することができます。ハイキング、キャノピーウォーク(高所の吊り橋を歩くアクティビティ)も楽しむことができます。
〈施設情報〉
Ulu Temburong National Park(ウル・テンブロン国立公園) |
ブルネイではお酒の販売が禁止されている
ブルネイはシャリーア(イスラム法)を導入しているイスラム国家で、公共の場でのアルコール摂取や販売は禁止されています。しかし、非イスラム教徒に限り、ホテルの自室内など、他者がいない場所のみでの飲酒が可能となっています。
また、17歳以上の非イスラム教徒は個人消費目的に限り、入国時に申請をすれば、酒類を持ち込むことが可能です。ただし、1人につきウイスキーやワインなどボトル2本(合計2リットルまで)及びビール12缶(1缶330ml)までや再度持ち込む場合は、前回の持ち込みより48時間経過してからなど制限があるため、事前に確認しておきましょう。
イスラム教徒にお酒を勧めたり、贈呈したりすることも禁じられていますので十分に注意してください。
自然と文化の共生する魅力的な国
ブルネイはシンガポールから直行便で約2時間の距離にあり、モスクや水上の村カンポンアイール、ブルネイ博物館、ウル・テンブロン国立公園など魅力あふれる観光地があります。しかし、シンガポールとは違いブルネイは公共の場でのアルコール摂取と販売が法律で禁じられているため、現地のルールを守った上で旅行を楽しんでくださいね!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
最新ニュースやプロモ情報をLINEとInstagram、メルマガでお届けしています!ぜひお友だち追加・フォローしてね!
この記事を書いた人
SingaLife知りつくし隊
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、現地のトレンド情報やライフスタイル情報をお届けします。「知り尽くし隊にこんな情報を取り上げてほしい」各種SNSにてリクエストも随時募集中です!