鈴木ちなみのSingapore note-Vol.2

シンガポールに移住し、三児の母として忙しくも充実した日々を送るタレント・鈴木ちなみさん。現地での暮らしに馴染むにつれ、ふと無性に恋しくなる「ローカルの味」があると言います。

それが、シンガポール流の紅茶「ティ(Teh)」です。

旅行で初めて訪れたときは「甘すぎる」と感じたはずの味が、現地の気候のなかで暮らすうちに、いつしか「これじゃなきゃ物足りない!」と思える特別な一杯へ。お気に入りのカップに注がれた甘く渋いティは、慌ただしい日常の中で、母でも妻でもない「自分自身」へと立ち返らせてくれる大切な相棒なのだそうです。

今回は、ちなみさんがお気に入りの注文方法や、お茶の時間に込めた等身大の想いをたっぷりと語っていただきました。

 

シンガポールで覚えたティの時間

シンガポールに住むようになって、ふと無性に飲みたくなるものがある。それがコピだ。といっても私はどちらかといえばティ派である。濃く煮出した紅茶にコンデンスミルクとエバミルクの入った、渋みと甘みの共存するあの不思議な飲み物。

随分前に旅行で訪れた時カヤトーストと一緒にティを飲んだ。そのときは「甘すぎる、普通のストレートティが飲みたかったな」と思った記憶がある。しかし住んでいると、この強い甘みとシンガポールの気候がぴったり合っていて、今ではこれじゃなきゃ物足りない気がしている。

小ぎれいなカフェでもホーカーでもどこで飲んでも、でっぷりと丸みのあるカップとソーサーで出てくるのも心をくすぐられる。厚みのあるカップの口あたりも含めて「私が飲みたかったのはこれ!」という気持ちにぴったりはまる。

最初はシンプルなティから始まったが「今日は甘さ控えめでいきたいな」と思う時はティシーコソンを注文する。CとOの違いが覚えられず、注文する度に「CとOどっちだったっけ?」とワナワナしていたが、「私が頼みたいのはちなみの”C”だ!」と無理やりこじつけて今では胸を張って注文できるようになった。

ティを楽しむ場所とシーン

ティはあらかじめ予定してというより、出先でふと時間ができた時に飲むことが多い。友達との待ち合わせに早く着いてしまったとき、帰宅前に一息つきたいとき。安価で手軽に楽しめるのも嬉しいポイントだ。

ティを飲む時間は心が落ち着き、自分と対話できる大切な時間でもある。母でも妻でもなく、シンガポールに住む一人の人間としてここに存在していると感じられる時間だ。

シンガポールで愛されてきたこのお茶が私の存在をそっと肯定してくれるような気さえする。どこか心を落ち着かせてくれる時間を作ってくれることも、長く人々に愛され続けている理由の一つかもしれない。

鈴木ちなみプロフィール

1989年生まれ、岐阜県出身。
タレント・モデル。

『めざましどようび』のリポーターで人気を博し、多方面で活躍。
現在は拠点をシンガポールに移し、三児の母として育児に励む傍ら、現地のリアルを発信している。

 

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

【鈴木ちなみのSingapore note バックナンバー】

📝Vol.1

 


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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