鈴木ちなみのSingapore note-Vol.5

現在、拠点をシンガポールに移し、三児の母として育児に奮闘するタレントの鈴木ちなみさん。四季のないシンガポールでも、街中に赤と白の国旗がはためき始めると「あの特別なシーズン」の訪れを感じます。
「Singapore note」Vol.5では、建国記念日である「ナショナルデー」を通して引きこまれていった、シンガポールの魅力と人々の熱気についてお届けします。初めてテレビで見たときの驚きから、現地で体感した迫力あるパレード、そして日常で感じる国を守る人々への敬意。日々の暮らしの中で少しずつ深まっていく、この国への愛着を綴ります。
「ナショナルデーが変えた景色」
今年もあのシーズンがやってきた。街には赤と白の国旗が気持ちよくはためいている。ナショナルデーが近づくと、空にはパレードに向けて練習を重ねる戦闘機が轟音とともに飛び交う。
リハーサルで一足先に当日の様子を楽しむ人もいるだろう。四季のないシンガポールでは、こうした行事が一年の節目を感じさせてくれる。
迫力のパレードと会場を包む熱気
初めて迎えたナショナルデーは、子どもを抱っこしながらテレビで見ていた。戦車が街を進む様子に驚き、「軍との距離が近い国なのだな」という印象を持ったことを覚えている。
その後、友人とマリーナベイでパレードを観覧した。国旗を掲げて空を横断する大型ヘリコプター、息の合った編隊飛行を披露する戦闘機、湾を勇壮に進む艦艇。次々と繰り広げられる迫力ある演出に目を奪われ、気づけば夜空を彩る花火まであっという間だった。
会場では多くの人が赤や白の服を身にまとい、歓声を上げながらその瞬間を楽しんでいる。その熱気からは、この国を誇りに思う気持ちがまっすぐ伝わってきた。

思い返せば、見学に行った保育園ではナショナルデーに合わせた制作が飾られ、コンドでは軍服を干す家庭を見かけ、軍服姿で子どもを送迎するパパ、ママさんにも出会った。以前は珍しく感じていたそんな日常の風景も、今ではこの国らしい光景として自然に受け止められる。軍は特別な存在ではなく、家族や地域の暮らしの延長線上にある。
そして国を守る人たちへの敬意が、ごく自然に日常へ溶け込んでいる。そのことを知った今では、かつて驚きだった風景が、この国らしさとして心にすっと馴染んでいる。
多民族国家でありながら、人々が一つになって国を祝うナショナルデー。その姿に触れるたび、この国を大切に思う気持ちは日々の暮らしの中で育まれていくものなのだと感じる。そして私自身もまた、この国への愛着を少しずつ深めている。
鈴木ちなみプロフィール

1989年生まれ、岐阜県出身。
タレント・モデル。
『めざましどようび』のリポーターで人気を博し、多方面で活躍。
現在は拠点をシンガポールに移し、三児の母として育児に励む傍ら、現地のリアルを発信している。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!



















