中国行き航空便の乗客、渡航前にPCR検査陰性証明が必要に
8月28日以降、中国行き航空便の乗客全員は、渡航の5日前までに新型コロナウイルスのPCR検査を受け、陰性証明を提出しなければならない、と在シンガポール中国大使館が8月21日に発表しました。
これを受けて格安航空会社スクートは8月25日の午後、8月30日広州行きTR100便を予約している乗客に急遽メールを送り、8月26日の朝にシンガポール西部ジュロンにある旧シュクン中学校でPCR検査を受けるよう通知。さらに、検査時間は午前9時から午前10時30分までで、関係当局がアレンジしているため時間を厳守するようにと指示したことから、不安な様子の乗客200人ほどが集まることになりました。
フライトを予約している乗客の1人はストレーツタイムズ紙によるインタービューに対し、「やっと広州に戻って家族に会えると思っていたのに、フライトスケジュールはどんどん遅れるし、検査が必要となってはまた遅延するかもしれない」と心配な様子。男性は、「もう数ヶ月も息子に会っていない、すぐにでも会いたいのにいつ戻れるかわからない」と困難な状況を語り、さらに、他のフライトは予約しようとしてもすぐに満席になってしまって予約ができないと説明しました。
シンガポールで働く会計士のリン・ユーリンさん(36)は、昨夜になって突然通知され、フライトが予定通り運行するかどうかもわからないのにPCR検査費用として186Sドルを払うように通知されたと不満をもらしました。
スクートは、PCR検査費用は乗客負担、さらに、検査結果がでるまでに48時間かかるため、8月30日のフライトに間に合うよう乗客は検査の時間枠を厳守するようにとメールで通知しています。また中国大使館は、乗客が検査結果を大使館にEメールで提出した後、確認するのに少なくとも1営業日かかるとしています。
新型コロナウイルスの影響により、各国で旅行者に対して追加の入国要件を課す場合があります。しかもその対応は流動的なため、これからも注意が必要なようです。
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SingaLife編集部
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