アプリでシンガポール刑務所の看守はトレーニング!?

シンガポール刑務所は2020年8月、看守が収容者や施設の管理をトレーニングするためのアプリを導入しました。開発に1年半かかったこのアプリは、アバターやターゲットを選び、随所に隠された要素を探してクイズに答えていく、という形式で、ゲームを進めるだけで看守がトレーニングを積むことができるというものです。一般向けには公開されていません。

シンガポール刑務所では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、対面でのトレーニングが難しいため、アプリでの訓練ができるようになったことはいいタイミングでした。

8月中旬から訓練を開始した25歳のモハメドさんは、このアプリを魅力的であると同時に実際の刑務所での環境を可視化し、実践トレーニングに行く際に何をするべきかを理解するのに役立ったと話しています。

このアプリは3つのレベルに分かれた7つのコースと、各レベルの終わりの3つのテストで構成されています。このテストで訓練コースの内容を理解しているかを測られます。

訓練生の一人、26歳のファンさんは空き時間があると自身のベッドでこのアプリを使用すると話しています。アプリは、それぞれ理解できない箇所を見つけ出し、実際に訓練が始まると質問ができるそうです。

アプリは、シンガポールの刑務所訓練生に配布されるタブレットからのみアクセスができ、毎年100人の訓練生に使用され、役立つことが期待されています
訓練インストラクターのチーフ・チェンさんはこのアプリは訓練生によってそれぞれの速度で学ぶことができるので便利だと前向きです。座学だけよりもずっと知識は保持でき、楽しみながら知識を増やせるだろうと述べています。

シンガポールの刑務所は世界で最も効率よく運営されていると言われています。その刑務所でゲームアプリが採用されたことは新しい試みで、この効果が見られれば、その他の国でも採用される可能性がありますよね。特に訓練を受ける20代の若者にとって、タブレットやゲームは馴染みが深いため、より興味を持って学べるだろうと予測されます。このアプリの誕生でより良い業務環境になることを願います。

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SingaLife編集部

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