シンガポール国民の成人に、今年12月、宿泊、観光地、現地ツアーで使える100ドルの観光バウチャーを配布。
シンガポール政府は、2020年時点で18歳以上のシンガポール人を対象に、宿泊やレジャー・アトラクションのチケット、現地ツアーに使える100ドルのデジタルバウチャーを配布することを決めました。
「SingapoRediscovers(シンガポール再発見)バウチャー」と呼ばれるこのバウチャーは、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ旅行・観光、エンタメ業界を盛り上げようとするシンガポール政府の支援策の一環です。
12月から個人認証アプリSingPassで利用可能となり、2021年6月末までのチケット購入やホテル滞在に利用することができます。永住権(PR)保持者は対象外。
また、18歳未満の国民は、今年12月から来年6月末まで、アトラクションやツアーのチケットをそれぞれ10ドル引きで6枚まで購入できます。
9月16日に詳細を発表したチャン・チュンシン通商産業大臣は、バウチャープログラムの期間を3月、6月、12月の祝日に合わせ、その間の需要を分散させるためにタイミングを合わせていると述べました。
現在、214のホテル、40のアトラクション、438のツアー旅程が、安全管理措置を講じた上で営業再開の許可を得ています。これらには、シンガポール動物園やリバーサファリなどの観光施設やセントーサ島の多数のアクティビティやホテル、ウビン島のガイド付きツアーなどが含まれています。
シンガポールの人々に国内で休暇を過ごしてもらい、国内経済を支援することを目的に7月に開始された4500万ドルのマーケティングキャンペーン「SingapoRediscovers」の一部が、このバウチャーです。
シンガポールのホテルや観光地は、70−80%の売り上げを諸外国からの観光客に頼っていたため、国内需要でどれほど下支えできるかが肝になりそうです。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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