唾液での新型コロナウイルスPCR検査キットが実用化へ
ストレーツタイムズ紙は12月14日、唾液で新型コロナウイルスの検査ができるキットが実用化されると報道しました。
シンガポール科学技術研究庁(A*Star)の診断開発部門(DxD)と国立防衛研究開発機関DSOナショナルラボラトリーズが今年7月に開発したPCR検査キット「リゾリュート(Resolute 2.0)」で、鼻腔を綿棒でぬぐって粘膜の細胞を採取するスワブ方式以外に、喉の奥から唾液を吐き出し、その検体で検査することができます。
同キットの製造・卸売ライセンスが付与された医療機器会社アドバンスド・メドテック・ホールディングスは12月10日、シンガポール初となる唾液検査が保健科学庁により承認されたと発表。同社は、臨床試験において全陽性症例を正確に特定できたとしています。
また、唾液を採取する方法は、スワブ検査とは異なり、医療従事者の手を借りる必要がないため、診察中に医療スタッフがウイルスにさらされる危険が減るという利点があります。さらに、検査結果がでるまでの時間は1時間で、従来の2時間半以上に比べ、大幅に短縮されます。
チャンギエアポートグループは、来年第1四半期にチャンギ空港にオープンする予定の検査機関がResolute2.0を使用する予定と発表しました。しかし、空港の利用客が唾液検査を行うかどうかについては未定としています。
フェーズ3への移行時期も発表されましたし、国境開放への準備が着々と整ってきているようで楽しみですね。
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SingaLife編集部
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