チャイニーズ・ニュー・イヤーで2体の「狛犬」 込められた願いは?2月下旬まで
シンガポールの旧正月(チャイニーズ・ニュー・イヤー)に合わせ、バレスティアにある孫中山南洋記念館(サン・ヤット・セン・ナンヤン・メモリアルホール)の芝生に2体の巨大な「狛犬」の像が登場しました。
体が白いものと緑色のものの2体で、どちらも人の身長を超える2.5メートルほどの高さです。白い方の狛犬は前脚を刺繍が施された玉の上に置いています。これは権威を象徴しています。緑色の狛犬は、前脚で子どもの狛犬に触れています。これは、伝統が世代を超えて継承されることを示しています。
この野外展示作品のタイトルは「ダブル・プロスペリティ(Double Prosperity、ふたつの繁栄)」です。
狛犬の展示期間は旧正月を祝う祭と重なり、2月28日ごろまで続く見通しです。一般の人が見ることができるのは期間中の午前10時から午後7時です。
シンガポール国家遺産局のアルビン・タンさんによると、例年の来場者は約4万人です。対となっている狛犬には「良いことは2つ一緒にやってくる」との意味もあるといいます。
ペアの狛犬は、記念館を新型コロナウイルスの感染拡大によってもたらされる試練や困難から守ってほしいという願いの他に、シンガポールが経済的に持ち直し、シンガポールにいる人びとがコロナウイルスの危険から守られることも願いに込められています。
狛犬は、昔から中国王宮の前に置かれており、現在でもアジア地域のいたるところで建物や家を守る意味を込めて設置されます。このほか、中国の太鼓や獅子舞のワークショップ、ガイドツアーも予定されています。
国家遺産局のアルビンさんは「『フェーズ3』のさなかにあるシンガポールで、来場者を励ますような展示と祭になればいい」と話しています。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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