歩道や自転車道を拡張・整備へ、シビック・ディストリクトなど複数エリア

シンガポール陸上交通庁は、国内の道路のうち歩道や自転車道を敷設・拡張する箇所を約60カ所に、そのうち5カ所の地域住民と意見交換を始めました。歩道を広げる試みとしては、チョンバル地区にあるハヴロック・ロード沿いの駐車スペースの舗装が今月中に始まります。現在、試験的に実施されているカンパン・アドミラリティに隣接する道の歩行者専用化に続く試みです。

この他にも、陸上交通庁はシンガポールの中心街「シビック・ディストリクト」をより歩きやすいエリアにする方策を検討しており、シンガポール交通省の予算案では、フラートンホテル脇にあるアンダーソン・ブリッジを通行止めにする案も浮上しています。交通省のエイミー・ホル上級相は、歩行者やサイクリストのためのインフラを整備する提言に対し、センバワンやタンジョン・パガー、ジャラン・ベサールなどの街並みは今後少しずつ変わっていくだろうと述べました。

これらのプロジェクトが始まる前に、陸上交通庁は地域住民や草の根で活動している団体、地域の事業者などから意見を募っています。集まった意見をもとに、整備する道路の範囲や開始時期、また、そもそもの道路整備の可否について決めていきたいとしています。

ホル上級相は、「多くのシンガポール人がシビック・ディストリクトの歩行者専用になることを望んでいます」と言います。「アンダーソン・ブリッジの片側とセント・アンドリュー・ロードの一部を歩行者専用にし、シンガポール国会議事堂周辺道路の車両規制したことで、旧議会からエスプラネード・パークにはスムーズに歩けるようになりました

アンダーソン・ブリッジを完全に歩行者専用にすれば、シビック・ディストリクトのパノラマを一望できるスポットになりそうです。

ハヴロック・ロードの整備プロジェクトでは、地域住民からもっと歩きやすいように歩道を広げてほしいと要望があがったそうです。ハヴァロック・ロード715番地から745番地の間の店舗が立ち並ぶ場所では歩道が狭く、交通量のピーク時には歩行者が収まりきれないほどになっています。陸上交通庁は、道路沿いの駐車スペースをなくし、段階的に道路の配置を変更していく予定です。

交通省によると、徒歩や自転車で通勤する人は増加傾向にあります。このことが歩道や自転車道の再整備へと向けた推進力になっています。

アン・モ・キオ・ストリート22をはじめ、いくつかの道路は自転車道として整備されることが計画されており、2030年まで、自転車道の総距離を現在の460kmから約3倍の1,300kmにするという目標が掲げられています。年末までに、ブキ・パンジャン、センバワン、イーシュン、アン・モ・キオ、ビシャン、タンピネス、トア・パヨなどのエリアで合計28kmの自転車道が整備される予定です。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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