シンガポールで、新婦がウェディングドレスの代わりにスーツ着用が増加傾向

シンガポールでブライダルウェアとして、ウェディングドレスに代わり、スーツを選ぶ女性がここ数年間で増えているようです。

地元英字紙ストレーツタイムズによりますと、新婦用のジャンプスーツを扱っているブライダルブティック“ジュイエ”では、2016年の開店当時、ジャンプスーツを希望する女性は、1人もいませんでしたが、2020年は女性客全体の3割に増加

同じくブライダルブティックの“ヴィヴィアン・ガウン”でも、2年前まではまったく置いていなかった新婦用ジャンプスーツを新作コレクション全体の約1割に増やしました

新婦用スーツの需要増加の背景にあるのが、周囲が望む結婚衣装ではなく、自分自身を表現できる衣装を着たいという女性の意識の高まりです。

“ジュイエ”のデザイナー兼共同創業者、ソニア・アユ・レスタリさん(26)は、「今日のシンガポール人女性は、伝統にあまりとらわれなくなっている」と指摘。

また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、結婚式が比較的小規模になり、新郎・新婦が衣装の豪華さよりも、着心地や動きやすさを重視する傾向や、数千Sドルすることもあるウェディングドレス代の節約志向も、新婦用スーツの需要増加の理由として、挙げられています。

たとえば、2019年に結婚式を挙げたフィットネストレーナーのチュー・ウェイリンさん(32)は、別の機会にも着られる衣服として、式に際し、オンラインショッピングサイトに掲載されていた50Sドル未満のジャンプスーツを選んだとのことです。

日本ではあまりなじみがない新婦のウェディングスーツ。
固定観念に固執しないシンガポール人女性の価値観は、自己実現を目指す先進性の表れなのでしょうか。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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