駐在夫、子を育てる-26- 男女の違い

これはシンガポールに駐在する妻に帯同し、“駐在夫”として家事や育児に奮闘する日々を綴ったコラムです。シンガポールのフリーマガジン「シンガライフ」誌上で連載しているものに一部加筆して、ウェブでも公開しています。

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生後9カ月になったモモタ(仮名)。平日の日中は、保育園に通わせているのだけれど、その保育園に預ける時間をめぐって、駐在夫の私と駐在員の妻との間で意見が分かれる。「なるべく長時間預ければいいじゃん」という私に対して「それはモモタが可哀想」という妻。どうやら他の家も同じような傾向があるとか、ないとか。

熾烈な保活をくぐり抜けて勝ち取った!というわけではないけれど、私はせっかく(高いお金を払って)預けているのだから「時間めいっぱい預ければいいじゃん、その方が自分たちの自由な時間も長く持てるし」と考える。対して、妻の意見は「長い時間、親と離れ離れになっていて、きっとモモタは寂しいはず。だから早めにお迎えに行ってあげないと」というものだ。

保育の時間は、午前7時から午後7時まで。なので、私としては、午前8時に預けて午後7時前にお迎えでいいと思うのだが、妻の要望を汲んで、現在は預けるのが午前8時半ごろで、お迎えは午後5時半ごろ、となっている。

利用できる環境、しかもその環境は充実している、というのになぜめいっぱい利用しないのか不思議だ。5時半だと夕飯の準備(私の役目)があり、荒くれ者のモモタが帰ってくると、そちらにも意識が割かれてしまう。こうした悶々とした気持ちを抱えた状態で、女性の友人(最近、子どもを保育園に預け始めた)にこの話を持ち出したら「うちも同じだ。パパはできるだけ預けておけばいいっていうけど、私は子どもと触れ合いたいから早めに迎えに行く」と言っていた。なるほど。

サンプル数が極端に少なく暴論を承知で、次のような構図が浮かび上がる。

男性=預けられるだけ預ければいいじゃん
女性=預けるのはいいんだけど、いないといないで寂しい

というものだ。

さらに友人は「パパは、お金払っているから勿体ないとも言っていた」と付け加えた。確かにそうだな。これが例えば、午後5時以降は延長保育として追加の料金かかりますけど、いいですね?というシステムだった場合は、きっと私も「え、それなら5時にお迎え行こう」となる。追加で支払ってまで預かってもらうほどではないのだ。

男女の違いは、子どもの世話に対する考えではなく、支払ったお金分を最大限利用する姿勢の違いなのかもしれない。


この記事を書いた人

SingaLife編集部

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