多民族・多文化なシンガポールの幼稚園で行われるイベント、どんな衣装を着て参加するか、購入場所まで一挙紹介!

多民族国家であるシンガポールでは、中華系、インド系、マレー系などそれぞれが独自の文化、伝統を尊重して共存しています。そんなシンガポールだからこそさまざまなイベントが街中で開催され、大人から子どもまで楽しめる環境にあります。

今回は幼稚園で行われるシンガポールの行事、イベントを一挙紹介。イベントの詳細や民族衣装について、幼稚園に着ていく服装、どこで購入できるかなど詳しく紹介していきます。




それぞれの行事の特徴、衣装が買える場所

 

1.旧正月

旧暦の正月。毎年時期は異なり1月後半から2月初旬ごろ

親族が集まって紅包(お年玉)やローヘイ(魚生など刺身の入った料理)で新年を祝います。チャイナタウンを中心に干支飾りや提灯で彩られる街並みは旧正月の時期ならでは。衣装は明るい色合いの赤色の新調した服を身にまとうのが縁起がいいとされ、チャイナ服や洋服や小物を赤色にするという人がほとんどです。

幼稚園でのイベントで着る場合も、チャイナ服、チャイナドレスを調達するといいでしょう。チャイナタウンのChinatown Complexならいつでもチャイナ服を調達できます。

Chinatown Complex(チャイナタウン コンプレックス)
住所:335 Smith St, S050335
最寄り駅:Chinatown駅
営業時間:24時間
定休日:無休
電話番号:9697 3323
WEBサイト



2.Hari Raya Puasa

イスラム教の重要なイベントの一つ、ラマダン(日中断食を行い、貧しい人に心身共に寄り添う宗教行事)明けを祝う日。2022年は5月3日に開催されました。(※イスラム暦により毎年時期が異なります

約ひと月間にわたる厳しいラマダンが明けた後には、豪華な料理を用意します。シチューのようなビーフルンダンや、ココナッツミルクで野菜を煮たサヨロデクトゥパ(ちまき)など、マレー系料理でお祝いします。

衣装は、鮮やかな色合いのバジュクルンやバジュクバヤといったマレー系の民族衣装を着るのが一般的。パヤレバ駅近くのTanjong Katong Complexなら大人から子どもまでの衣装を揃えることができます。

Tanjong Katong Complex(タンジョン カトン コンプレックス)
住所:845 Geylang Rd S400845
最寄り駅:Paya Lebar駅
営業時間:10:00-21:00
電話番号:6841 9322
定休日: 店舗により異なる
WEBサイト



3.Racial Harmony Day

出典:Camberley pre-school

出典:Overseas Family School

1998年に文部省によって制定された民族融和の日(7月21日)。

多民族国家であるシンガポールにおいて、人種や違いを尊重し理解を深める日として幼稚園や学校でもイベントが行われています。ナショナルデーを前に愛国の意識を高めるという意味も。

この日は自分達のルーツの民族衣装を着ていきます。中華系ならチャイナ服、マレー系ならマレー、インド系ならサリーなどを着て幼稚園に登園します。日本人の場合は浴衣や甚平などを着ていくことが多いです。日本から持ってくる、Amazonで購入以外に、JiJiJaJaで購入することも可能です。



4.National day

出典:CAMBRIDGE PRE-SCHOOL

出典:Camberley pre-school

1965年に独立したシンガポールを祝う国内最大の祝日。国土が小さく、天然資源不足に悩むシンガポールが主要な商業ハブとして成功したお祝いの意味も含んでいます。

パレードや航空ショー、花火ショーなどが開催され、8月9日までにリハーサルは数カ月前から始まり、街中はシンガポールの国旗で溢れ、当日まで何週間も活気に満ちあふれた様子が楽しめるのも、ナショナルデーならでは。

衣装は、赤や白の入った服や国旗マークの入った服を着るなどして楽しみます。ローカルブランドの衣服店では、ナショナルデーに合わせたTシャツなどもフェアプライスなどのスーパーでも沢山売られ、子ども用は選ぶのに困りません。

FairPriceat at Chinatown Point(フェアプライス チャイナタウン ポイント)
住所:133 New Bridge Rd #B1-01 Chinatown Point S059413
最寄り駅:Chinatown駅
営業時間:8:00-23:00
電話番号:6702 0381
定休日:無休
WEBサイト



5.中秋節

出典:Camberley pre-school

9月〜10月
旧暦の8月15日にあたる、春節・端午節と並ぶ中国の代表的な節句の一つ。この日の満月が一年で最も美しいとされています。

中華系の国では中秋節は祝日とされ、家族で過ごします。その時に欠かせないのが月餅。硬めの生地の中に餡が入り、満月のように丸く平たい形が「家族の輪」「団欒」を象徴すると言われています。シンガポールでもさまざまな場所で、ランタンが飾られ街が華やぐ祝日です。

幼稚園では衣装を着ていくことは多くないまでも、月餅作りをしたりランタンを工作で作ったりしてイベントを楽しみます。8月の終わり頃からREDMANやLAZADAでも月餅の型を販売しています。



6.Teacher’s Day

9月第一金曜日
日本にはない風習として、先生に感謝を示す日、ティーチャーズデーがあります。お休みになる幼稚園がほとんどで、先生へギフトを送る習慣もあります。


7.Children’s Day

10月第一金曜日
日本にもあるこどもの日ですが、シンガポールにも10月一週目にあります。幼稚園でも先生によるパフォーマンスイベントプレゼントがもらえる学校や園もあります。

出典:CAMBRIDGE PRE-SCHOOL





8.Halloween

出典:Pegasus International Preschool

出典:CAMBRIDGE PRE-SCHOOL

10月31日
子どもが一年で楽しみにしているイベントの一つ、ハロウィン。シンガポールでもさまざまな場所でハロウィンイベントが開催されます

9月を過ぎた辺りから、スーパーやモールなどで飾り付けが始まり、幼稚園でもイベントとして行うところが多いでしょう。USSやレストランだけでなく、コンドミニアムや近所の公園などでイベントをする場所もあります。

衣装や飾り付けは簡単なものならDAISO、Spotlightで購入可能。かぼちゃやおばけの飾り付け、ちょっとしたフェイスペイントなどで簡単にハロウィンを演出できます。LAZADAでも衣装は買えますが、配送に時間がかかるため早めの注文がオススメです。




9.Deepavali

出典:Overseas family school

10月後半~11月前半(2022年は10月24日)
ヒンドゥ教の光の祭典、ディパバリは世界中のヒンドゥ教徒が新年のお祝いとして家庭でもランプを飾りプレゼント交換ご馳走を楽しみながら、ヒンドゥー教の豊穣と富を司る女神ラクシュミへお祈りを捧げます

この時期、リトルインディアでは豪華な装飾ときらびやかなイルミネーションが飾られ、屋台ではラッドゥー(甘い団子)ハルヴァ(ナッツ入りキャンディ)などのインドのお菓子が並びます。

衣装はムスタファセンターやテッカセンターで、サリーなどの民族衣装を手に入れることができます。子ども用も充実しているので、好みの色や柄を選べるのが嬉しいですね。


Mustafa Centre(ムスタファセンター)
住所:145 Syed Alwi Rd, Mustafa Centre, S207704
最寄り駅:Farrer Park駅
営業時間:9:30 -2:00(Covid-19感染拡大状況により異なる)
定休日:無休
電話番号:6295 5855
WEBサイト
Tekka Centre(テッカセンター)
住所:665 Buffalo Rd, S210665         
最寄り駅:Little India駅
営業時間:店舗により異なる
定休日:月




10.Christmas

出典:KINDERLAND PRESCHOOL

12月24日〜25日
11月頃から街中にクリスマスの飾りが出始め、シンガポール全体がクリスマスムードになります。オーチャードロードでは毎年趣向を凝らしたライトアップがなされ、クリスマス気分を盛り上げてくれます。

キリスト教徒にとっては特別な祝日で教会の礼拝に出たりするのが本来のスタイルですが、シンガポールでは雪にみたてたスノーパウダークリスマスツリーサンタやトナカイのモニュメントなどで誰もが気軽に参加できるイベントです。

学校や園でのイベントでは先述したDAISOやSpotlight、近所のスーパーでも気軽に衣装やコスチュームを揃えられます。



※この他、日系の幼稚園では桃の節句(3月)端午の節句(5月)七夕(7月)夏祭り(8月)お正月(1月)豆まき(2月)など、日本ならではのイベントを実施する園も多くあります。日本とシンガポールのさまざまなお祝いを取り入れてイベントを行っている園もあります。

出典:CAMBRIDGE PRE-SCHOOL



幼稚園での季節のイベントを楽しもう

さまざまな民族、宗教が共存するシンガポールならではのイベントを紹介しました。学校や幼稚園でもシーズンに合わせて催しを行い、さまざまな国の文化を体験できる機会を設けています。

こういったイベントをきっかけに親子で多民族、多文化について考えてみるのも良いかもしれません。ぜひお料理や衣装を揃えて、それぞれの時期に楽しんでみてください。

※コロナウイルスの影響でイベントには変更の可能性があります。



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この記事を書いた人

Natalie

駐在4ヵ国目、2児の母。 日本で旅行情報誌の制作・編集を経て、在住国の海外邦人向け情報誌のライターへ。 お値打ちで美味しいもの、安く手に入る雑貨などを好むプチプラ・ラバー。激辛激甘に目がない。推しのKPOPを聴くこと、ドラマや映画を観ること、ゴミ拾いが趣味。

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