旧マレー鉄道を歩いてプチ旅行気分 自然の中を行く遊歩道でリフレッシュ!

旧ブキティマ駅舎、線路を歩くレールコリドーセントラル。アレクサンドラから終点タンジョンパガーを目指すレールコリドーサウス

新型コロナウイルスの影響で、以前のように気軽に出かけられなくなってしまったシンガポール。人の多いところには行かないようにして、出来るだけ密を避けたいと思って行動するのってなかなか大変ですよね。

そこで、混雑をさけるのにぴったりなのが外でのアクティビティ、特に一ヵ所に留まらなくてもいいウォーキングは特にオススメ。ただ歩くだけではもったいないと思った筆者が見つけたのが、旧マレー鉄道の遊歩道、レールコリドー*をひたすら歩くこと。

今回は、ウッドランズからタンジョンパガーまで24km続く旧マレー鉄道の中でもアクセスのしやすい、ヒルビューとアレクサンドラのポイントで歩いた様子をレポートします。

レールコリドー(railcorridor)
緑の遊歩道(greenway)と呼ばれるこの道は、かつてシンガポールとマレーシアを結ぶマレーシアKTM鉄道路線の線路だった道。2011年に運行を停止した後、自然遊歩道として活用されている。

用意するもの

水(ペットボトル)
ハンドタオル
虫除け
動きやすい服装

できれば折畳み傘
子連れには飴など簡単なお菓子

King Albert Park〜Hillview 約4km

地図(参考URL:https://www.nparks.gov.sg/railcorridor/rail-corridor

レールコリドーのセントラルと呼ばれるエリアは、青ラインMRTのキングアルバートパーク駅からヒルビュー駅を結ぶ歩きやすい遊歩道。かつて使われた駅舎は現在改装中ですが、しっかり残っている線路とBukit Timahと駅名の入った看板などの遺産を見ることができます。

King Albert Park駅B出口を出てすぐ、古い橋が見えるのでそこまで歩くと途中から登れる脇道。

線路がしっかり残り、駅名の書かれた看板も。

線路の残ったスペースで自由に遊ぶ子ども達。あまり間近で見る機会のないレールの部分を見て触って、かなり長い時間遊んでいました。

遺産として保存されている1932年に開通したトラス橋。サイクリングする人もかなりの人数いました。

ヒルビューの方へ向かって行くにつれ、緑深くなる遊歩道。右隣に、Hindhede Nature Parkがあるエリア。

ブキティマ自然保護区近くにあるため、緑が深く、直射日光が避けられるため歩きやすい。トンネルの下は、急な降雨や少し立ち止まって休憩するのにも丁度いい。

踏切跡に、タンジョンパガーまでの距離、ウッドランズまでの距離が。少しずつ進んでいるのが数字で分かるのが子どもも大人もメリハリに。

途中で少しだけ残されている線路。レールは子ども達の気が紛れる遊び場にぴったり。

(アッパーブキットティマ)トラス橋。古くなった材木を新しく交換し、新しく手すりを追加して修復された橋。2つのトラス橋はブキティマエリアのシンボル。

レールモールは、都心にはないレトロな形をした建築が目を引く。その中にあるさまざまなレストランで休憩もできる。

周りの風景にぴったりの壁画も。「The Last Train」の壁画は、日本人の中でも人気が高いYip Yew Chongさんの壁画。


子ども達の感想

いつもバスから見える古い橋に興味津々だったので、実際に橋を歩いて渡れると知って、行ってみたいと思いました。駅名が入った看板が古くて、線路には石ころが沢山あって、それを拾って座ってしばらく遊んだのが楽しかったです。ヒルビュー駅までの間で雨が降ってきて、雨宿りしたのもその時は濡れて大変だったけど、レールモールに着いたら達成感がありました。

Alexandra〜OutramPark 約8km

地図(参考URL:https://www.nparks.gov.sg/railcorridor/enhancement-plans

アレクサンドラ〜終点のルートは、ブキティマと比べると建築遺産は少ないですが、長くウォーキングを楽しめるのが魅力の遊歩道。本来の終点タンジョンパガーまではまだ繋がっておらず、途中のオートラムパーク付近まで現時点では歩くことができます。

QueenswayとPortsdown avenewの交差している、Alexandra Hospital近くから遊歩道へ入り、ウォーキングを開始。

AYEなど高速道路下をいくつか通過。大きめの橋を通過しながら、ひたすら終点を目指す。

緑の天井になっている箇所がいくつかあり、日光を遮られるので歩きやすい。立ち止まって写真を撮る人もいた、非日常感満載なスポットも。

サイクリングの人ともすれ違うことが多い。見えるのは、青空と木々と稀に見える建物のみ。

高い木々が生い茂る遊歩道では、道ばたで様々な植物を見つけることも。観察をしながら歩くのも楽しい。

アレクサンドラからAYE沿いの横を進むレールコリドー(グリーンウェイ)。左側はBukit Merahの辺り。

現時点での遊歩道の最終地点、かつての信号所。(レールコリドーサウス)

行き止まりから左の道に折れて歩くと見えてくるバスターミナル。

マレーシア王立税関局徴収所だった敷地に2018年3月カンポンバルバスターミナルが作られた。

筆者の感想

2ヵ所、日を分けて歩きましたが、それぞれ歩く距離が長いので、水は必須、天候も変わりやすいので雨具は必要だと思いました。

気軽に旅行に行けない今、知らない道や景色を見るだけで気分転換になりました。子どもと一緒でも休憩しながら歩けるのでオススメです。途中でレールコリドーから外れられるポイントもいくつかあるので、トイレや食事等必要に応じて途中で脇道に入ってお店を探すこともできます。Googleマップを使うことも増える可能性があるので、電源は切れないように充電しておくといいと思います。

※写真は全て7月に撮影




この記事を書いた人

Natalie

駐在4ヵ国目、2児の母。 日本で旅行情報誌の制作・編集を経て、在住国の海外邦人向け情報誌のライターへ。 お値打ちで美味しいもの、安く手に入る雑貨などを好むプチプラ・ラバー。激辛激甘に目がない。推しのKPOPを聴くこと、ドラマや映画を観ること、ゴミ拾いが趣味。

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