シンガポールのスーパーマーケットチェーンNTUCフェアプライスで食品重量に誤表示

シンガポールのスーパーマーケットチェーンNTUCフェアプライスの系列スーパーで販売されていた食品の重量が、表示ラベルに記載されている重量と異なっていたとする動画2本が、動画投稿サイトTikTokに投稿されました。

2本の動画は、それぞれ別の買い物客が投稿。

1本目の動画は、2月5日に投稿され、セラングーンにあるNTUCフェアプライス傘下のフェアプライスXtra・NEX店で売られていたとり肉のパックの重量が、表示の0.224kgに対し、実際は0.165kgにすぎなかったとしています。

さらに、同7日に投稿された2本目の動画によりますと、アンモキオにあるフェアプライスの店舗で販売されていたサーモンのパックの重量が、0.296kgと表示されていたものの、投稿者が重量計で量ったところ、わずか0.176kgにすぎなかったとのことです。

これに対し、フェアプライスは、すでに、1本目の動画の件については、「おそらく人的ミスによるものだ」とし、投稿者に謝罪したうえで、返金を申し出たことを明らかにしました。

また、同社では、各店で毎年、認可業者による重量計の点検を行っていますが、今回の件以降、全店で毎日、開店前に重量計の確認を義務づけるなど、商品のラベル表示の手順を見直し、厳格化する対策を講じています。

一方、商品の重量・寸法に関する行政指導を担う政府機関Weights and Measures Office(WMO)は、当該店の重量計を確かめ、現在NTUCとともに、誤表示の原因を究明していると報告しました。

なお、シンガポールの法律の下、各事業者は、規定されている重量計・測定器すべてに関し、国内で業務に使用する場合、その正確性について毎年、外部の公認検査士による認証を受け、ラベル表示と一致した重量で商品を消費者に提供するよう求められており、違反した事業者には、違反の程度に応じて、最高5,000Sドルの罰金刑や最長3カ月の禁錮刑が科せられる可能性があります。

消費者が安心して買い物できるラベル表示の徹底を各販売業者に望みたいものです。


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SingaLife編集部

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