益々人気が高まる「早稲田渋谷シンガポール校」 絶好の環境の中での留学経験。さらに早稲田大学への切符を手にしよう!

コンドミニアムが立ち並ぶシンガポールの閑静なエリア。誰もが暮らしたくなる環境の中に「早稲田渋谷シンガポール校」はあります。1991年に設立された在外教育施設の高等部で、早稲田大学の系属校として82名もの内部進学枠を持ち、また、他大学への推薦枠も数多く有しています。

母体が早稲田大学と渋谷教育学園という大人気校なだけに、入学したい生徒や親御さんからの問い合わせが殺到しているとのこと。入学の条件は?また、気になる学校生活は…?早速伺ってきました!



お話を伺ったのは…

早稲田大学系属 早稲田渋谷シンガポール校
教頭補佐 入試広報部長 倉橋友住 先生


概要

本校では教育において2本の柱を設けておりまして、異文化への知的好奇心を大事にしながら、高い英語力を身につけることを大切にしています。シンガポールで過ごすというメリットを充分に活かして欲しいと考えています。TOEICは学校で全員受験をしています。TOEICの点数を重視しているということではありませんが、英語を学ぶ励みになりますね。

本校は開校して32年経ちますが、4〜5年ほど前からアジア以外の国からも受験をされる方が増えてきました。この春の1年生ですと、ニューヨークやオランダ、ドイツ、モスクワからも入学しています。在校生の半分弱が寮生です。ブレザーの制服がありますが、主に式典の際に着用し、普段は私服です。また、研究発表をする機会が多いことも特徴です。数学と英語は、1年から習熟度によってクラス分けがされています。


受験資格

今後改訂の可能性もありますが、現時点では、受験生の親御さんが海外で働いていらっしゃることが条件です。よくいただく質問は、「我が家の状況で受験資格はありますか」というものですね。親御さんがシンガポール以外の国にお住まいの場合もあります。その場合、お子様は本校の寮に入ることができます。こちらでは、寮生委員を中心に生徒主体の生活をしています。

ちなみに、出願の際には、親御さんが海外勤務(予定)をされている必要がありますが、入学した後は親御さんが本帰国をされても生徒さんは寮に残ってそのまま学び続けることが可能です。


「早稲田渋谷シンガポール校」の魅力とは

そうですね。国際化が進み、高校や中学から留学をしたい人が増えています。これから教育改革や受験がどうなっていくかわからない中で、附属系属校人気は益々高まっています。本校は、シンガポールで日本の高等学校の教育が受けられる上、大学はほぼ早稲田に行ける…この条件に魅力を感じて頂けているように思います。

日本人学校は、小学校と中学校に関しては世界中に結構な数の学校があります。でも、高校の数はあまりないんですね。早稲田渋谷シンガポール校が設立した1991年当初、アジアにある日本の高校は本校のみでした。また、この学校は母体が早稲田大学と渋谷教育学園なので、入学したいと希望される方はとても多いですね。このコロナ禍でも200人以上の受験生が受験をしています。1学年100人で、100人のうち82人分の早稲田大学入学枠を持っています。また、早稲田大学に進学した生徒の成績も良く、GPA(*)の平均値は附属系属校のトップクラスになっています。

*GPA…各科目の成績から特定の方式によって算出された学生の成績評価値


目指すのは早稲田大学

本校の入学生のほとんどは、海外の中学校出身です。海外生活で豊かな感性を育んだ生徒を輩出することが本校の使命だと自負しており、早稲田大学からも高い評価をいただいております。

やはり親子一緒に暮らしたいと希望されるご家庭が少なくないので、早慶附属や国立の高校といった学校に受かった場合でも、本校への入学を決めて、親子一緒にシンガポールで生活をする生徒もいます。


男女比

入試について男女枠は全くないんです。受験が終わってから数字を見ます。学年の人数の割合を100としたら、男女比は平均55:45くらいでしょうか。今年の新入生は、設立以来最も差がついて6:4くらいで男子が多いです。

去年はシンガポール国内からの入学希望者が多かったです。コロナで帰れないとか、子どもだけ帰したらしばらく会えないということもあったでしょうね。


受験対策について

今回で3回目になりますが「特別措置入試」を行います。第1回試験会場のない国在住の生徒さんのための総合選抜のような入試形式です。欧米からの受験生が増えたのはこの試験の影響もありますね。自宅から受験ができるようになりましたが、このような試験は、早くからやるべきだったなと思いますね。うちは寮がある学校なので、アフリカや南米といったいろいろな地域から受験することができますから。

3回目を迎える今回は、小論文をやめ、国語・英語・数学の3科目で各20分ずつの口頭試問にしました。3教科をしっかりと勉強しておいて頂ければ解ける問題ですので、日頃の授業を真面目に受けてあやふやな理解に終わることのないようにすることが一番の対策と言えるでしょう。あとは英検やTOEIC・TOEFLといった英語外部試験なども加味します。

通常入試で受験する方は、英検準一級、もしくはTOEFL72点以上などの点数をもっていれば、英語の点数に10点加算されます。特別措置入試の方は内申の中の一部としてみるので、英検3級であっても記入してください。英語の通常入試では50分のうちの10分はリスニングです。特別措置入試はZoomで行うので、スピーキングもあるかもしれませんね。


卒業後の進路・指定校推薦一覧

関西学院大学にも協定校推薦として27枠いただいています。全国から生徒さんが来るので。早稲田に関して言えば、国立を受ける子が最後まで悩めるように、早稲田大学の推薦希望を出す締切が12月なんです。3年生は12月まで悩んで良いので、色々な選択肢の中で考える余裕があります。他にも明治や立教、法政、同志社等の枠もあります。

理工学部は理系コースのみ進学できます。2年次から理系コースと文系コースに分かれますが、理系コースにいないと化学や物理を上位科目まで学びません。理系希望は学年の約3分の1で30人くらいです。早稲田の理工3学部だけで15枠あります。日本の進学校でクラスの半分が早稲田の理工に行くケースは、なかなかないでしょう。是非目指してほしいと思います。

【参考】主な指定校推薦等

早稲田大学  82名
関西学院大学 27名
明治大学   1名
法政大学   3名
立教大学   1名
中央大学   2名
学習院大学  1名
聖心女子大学 4名
同志社大学  1名
立命館大学  5名
立命館APU  2名
南山大学   2名

 

宿題・課題

多いですね。特に英語はすごく忙しいと思います。ネイティブの先生からも次々と課題が配信されるので、こなしていかなくてはなりません。

シンガポールのローカル新聞から最近の時事問題をピックアップするなどして分析し、出題していますから、英語は毎日学んでいます。英語科はものすごくレベルが高いと思います。教材には「Straits Times」「TED Talks」を使うこともあります。英会話のクラスは3名〜4名の少人数でしっかりと学んでいきます。英語で自分の意見を伝えられるようになりますね。


試験について

内部推薦で上がる場合には無試験です。楽そうに聞こえるかもしれませんが、1年生のときからの中間テストと期末テストが毎回進学に響いてしまいます。

また、年に3回、各学期に実力テストもあります。それも全部選考に入ります。日々の学習を着実にこなす力が求められますね。


寮生活と部活

寮生の門限は午後8時15分です。全く自由に外出できるのが、この学校の人気のひとつでもありますね。シンガポールは治安が良いので安心です。日本国内に寮がある学校よりも自由だと思います。夕食は門限までに戻ってくれば外食でも問題ありません。きちんと自分の生活を律している生徒ばかりなので信頼しています。

部活に関してですが、入部率は91.4%です。最終下校は18:30まで。毎日活動しています。大会は全てが国際試合で、部活動を通じた国際交流も盛んです。テスト前には部活はおやすみになりますので、勉強に集中して取り組むことができます。また、2年前から始まった「International Student Forum」は、本校主催のオンラインによる英語のディスカッションで、今年は日本4校、シンガポール6校でSDGsなどをテーマに意見交換をしました。

寮について知りたい方は、こちらの記事も要チェック


その他アクティビティについて

体育祭と文化祭が盛んです。1年生の研修旅行ではマラッカへ行きます。また、2年生の修学旅行はオーストラリア、もしくはドバイから選択できます。

シンガポールで学ぶという特殊な環境にいるせいか、全体的に男女問わず生徒同士の仲が良く、結びつきが強くなりますよね。中には、数年後にクラスメートと結婚する生徒も時々います。

自由で開放的な校風ではありますが、勉強はきちんとしていますし、ちゃんとやるべきこともやっているので、教員から怒られることはあまりないですね。

シンガポール国外からの学校見学へのお問合せも多いです。まずはホームページのお問い合わせフォームからお申し込みください。


ーー貴重なお話をどうもありがとうございました。

2023年度入学 入試日程

特別措置入試 2022年11月5日(土)

総合型選抜(調査書・口頭試問・面接)
*第一希望者のみ受験が可能・第1回入試と両方は受けられません。第2回入試は受験可能
*各種資格も考慮
(ケンブリッジ英語検定・実用英語技能検定・GTEC・IELTS・TEAP CBT・TOEFL IBT・TOEIC L&R / S&W)
*口頭試問について(午前中)
 Zoomを使用 国語・英語・数学の3教科(各15〜20分程度)
 問題に対してその場で口頭で答える形式
*面接について(午後)
 Zoomを使用 面接官2 対 本人1 約20分程度(日本語)
 
第1回 2022年12月3日(土)
第2回 2023年2月4日(土)
※(シンガポール・日本)
 
詳しくは早稲田渋谷シンガポールHPをご覧ください。

 

YouTube動画「早稲田渋谷シンガポール校1日の様子」も要チェック!

 

早稲田渋谷シンガポール校について

早稲田渋谷シンガポール校
住所:57 West Coast Rd, S127366
電話:6773 2950
WEBサイト

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この記事を書いた人

SingaLife教育HACK

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