AO ServiceProにインタビュー！プロによる高品質なクリーニングサービス
生活全般
2022.09.07

シンガポールで、プロにクリーニングを依頼している（したい）という人は多いのではないでしょうか。今回は、清掃会社AO ServiceProの本多さんに、こだわりの高品質なクリーニングサービスについてお話を伺いました。

①AO ServiceProはどんな会社？
②どんなクライアントが多い？
③クリーニングサービスする上で大事にしていることは？
④実際、お客様からはどんな声が多い？
⑤今後の課題は？
⑥今後のビジョン
⑦清掃の依頼を検討されている方へ

AO ServiceProはどんな会社？

シンガポールのクリーニング業界のベテランである3人が協力し、専門的で信頼性の高いクリーニングサービスを提供できる新しいクリーニング会社として2002年に設立されました。当初は小規模でしたが、商業ビルを中心に、会社オフィス、工業施設、集合住宅等における清掃サービスで着実に業績を伸ばしてきました。

私達は日本では愛知県に本社を置く創業60年を超える企業体です。主に大手自動車関連企業に総合ビルメンテナンスサービスや物流サービスを提供しております。事業の海外展開を検討していった結果、ローカル企業に出資する形で2019年にシンガポールでのビジネスをスタートしました、と本多さん。

2022年8月現在、シンガポールにグループ企業が3社あります。当社を含む2社が清掃会社です。1社目の当社は主に民間施設に清掃サービスを提供する会社、2社目は官公庁施設、HDB、ボタニックガーデン、公共施設等に清掃サービスを提供する会社です。

また、ベトナムにも当社のグループ企業が10年前に立ち上げた物流会社があります。

どんなクライアントが多い？

オフィス、コンドミニアム、商業施設、工業施設、倉庫、病院、介護施設などを中心に現在200社を超える顧客にサービスを提供しております。民間（個人）の方からのご依頼もなくはないですが、弊社は基本的にはBtoBサービス向けのサービスを提供する企業ですので、規模の大きい施設を管理される企業からのご依頼が多いです。

ホームページは日本語でも用意していますが、元々がローカル企業ですので、シンガポーリアンのお客様がほとんどとなっております。

クリーニングサービスする上で他社と違う点や大事にしていることは？

シンガポールでは、清掃事業のライセンスは取得しやすいため、我々の競合先はとても多いです。清掃のクオリティについても高い、低いなどさまざまだと思います。

弊社の場合、高品質の清掃サービスを提供することをモットーとしております。そのために現場スタッフ、管理スタッフ、顧客担当者等のメンバーにてWhat’sApp上でプロジェクトごとにグループを作り、現場の状況を的確に把握するようにしています。

グループチャットを活用し、顧客と現場におけるさまざまな情報共有を行うことで、提供サービスを十分満足していただけるよう、現場管理を徹底しております。また、要望やクレームがあった場合なども迅速に対応をし、お客様にご満足いただけるサービスのご提供を心掛けています。

また、日本からの出資を受けてからは日系企業の方にもご満足いただけるよう、日本レベルの清掃の仕方や技術を積極的に取り入れ、現地スタッフともしっかり共有し、これまでより高い清掃サービスを提供できるよう日々改善に努めています。

実際、お客様からはどんな声が多い？

コンドミニアムの利用者の方からは「共有部分が綺麗になって嬉しい」などお褒めの言葉をいただけたり、スタッフを名指しで褒めてくださる声もあり、こういう言葉は、やはり大変励みになりますね。

現場では外国人スタッフを雇用していますが、事前に十分な社内教育を行ったうえで現場に配属します。もしクレームが発生した場合、迅速にご対応させていただき、改善に努めています。

今後の課題は？

人材の確保ですね。清掃はマンパワーが必要となる事業です。清掃スタッフは高齢の方が多く、当社においても高齢の方が占める割合が高いです。

基本的には現場スタッフの年齢制限はありませんが、体力が必要な業務（高所作業、機械の操作、重量物の運搬等）も多くあるため、これらに対応するため外国人労働者（若い方が多い）の方を採用しております。

外国人労働者の方は大変貴重な戦力ですが、雇用するためにはシンガポール人を一定数雇用する必要（雇用可能枠の存在）があるため、シンガポール人をどうやって雇用するかが課題となっています。

これら労働者不足の課題を解決するために、積極的に先進技術（ロボット、IT技術など）をとりいれ、生産性を改善する必要があります。

また、スタッフの賃金は毎年上がっていますので、清掃クオリティを維持するためにも最低限これだけの金額はいただかないと維持できないというのもあり、顧客への十分な説明が必要となっています。

日系企業の当社の認知度が低い（元々ローカル企業のため）ことも課題です。今後は事業拡大先として、日系企業に我々を知ってもらい、当社の清掃サービスを提供できるよう努めていきたいと考えています。

今後のビジョン

今後は、清掃だけにとどまらず、他の環境衛生サービスも提供できるよう、事業の幅を広げていく予定です。

2022年5月には、シンガポール内で3社目の出資を行い、緑地管理サービスを提供している企業がグループの一員となりました。この会社はオフィスへの植物の貸出、コンドや商業施設等の緑地プロジェクト、日本人会やスクール及び企業向けに緑地のメンテナンスサービス提供を行っています。

将来的には、エアコンメンテナンス、ペストコントロール、プール清掃の企業へ出資し、環境衛生サービスにおいてワンストップサービスを提供できるような企業体にしていきたいと考えております。