シンガポールポストの追跡方法とは?シンガポールから日本に郵便を送る際に知っておきたいことをご紹介!
皆さんは「シンガポールポスト」をすでに利用しているでしょうか?郵便や荷物の送付サービスのほか、海外への配送も行っています。今回は、シンガポールから送った郵便や荷物の追跡方法や、郵便料金、所要日数などについてご紹介します。
シンガポールポスト(シングポスト)とは?
シンガポールの郵便サービス、それが「シンガポールポスト」です。「シングポスト」の愛称でも親しまれていますが、郵便局はもちろんのこと、物流に関するサービスも充実しており、有人・無人の店舗も国内に点在していてとても便利です。
シンガポールの郵便事業の歴史は古く、1819年に始まり、長くイギリス統治下にありましたが、1858年に独立した組織になり、1873年に最初の中央郵便局が誕生しました。五つ星の高級ホテルであるフラトン ホテルは、この中央郵便局の一部を改装したホテルとして知られています。
シンガポールポストが提供するサービス
「シングポスト」の愛称で知られる「シンガポールポスト」には、さまざまなサービスがあります。ここでは主なサービスをご紹介しましょう。
Postoffice
Postofficeというのは文字通り「郵便局」のことで、切手の販売や郵便や荷物の発送手続きをしてくれます。日本の郵便局でも同じですが、人が並んで時間がかかる時もありますね。
シンガポールポストでは、アプリも用意されており、オンライン上での手続きがしやすい環境があります。ぜひアプリも導入してみましょう。
無料ダウンロード可能
SAM KIOSK
SAM(self-service automated machines) KIOSKは、国内の至るところに設置されており、MRTの駅やHDB、コンドミニアムやショッピングモールなど、立ち寄りやすいスポットにあります。
その名の通り、セルフで何でもできる機械ですが、国の税金や罰金の支払い、チケット代やTelcoのプリペイドカード、ゲーム用のカードの購入に始まり、送りたい郵便物や荷物の重さを計ることができたり、切手の購入もできます!
多くのスポットが24時間稼働しているので、仕事帰りや出かける前に立ち寄れて便利です。また、オンラインでもSAMのサービスは利用できるので、さらに効率的に利用できます。
Posting Box
シンガポールのポストは至るところにありますが、日本のポストと大きく違うのは「赤くないこと」です!目立つ色ではないので、最初はポストだと気づきにくいかもしれません。
投函口に「シンガポール国内向け(国内郵便)」「他の国向け(国際郵便)」などの区別が書いてありますので、それに従って投函しましょう。
Postal Agent
Postal Agentは、郵便送付やSpeed Post便の受付などをしてくれるところですが、ショッピングセンターの中にある文具店やブックストアに置かれていることもあります。日本であればコンビニで宅配便の受付をしてくれたりしますが、お買いものついでに郵便の用事が足せるのはとても便利ですね。
Speedpost Delivery
Speedpost Deliveryは、シンガポールのコンパクトな国土ならではのサービスと言えそうですが、荷物の規定のサイズと重量の条件を満たせば、一番早い「Express」便なら2時間以内に荷物を届けてもらえます!日本ならバイク便といったところでしょうか。
「Standard」便でも、規定内であれば、最短1日で届けてもらえるので便利ですね。平日と土曜日午前中も対応してもらえるので、ビジネスでもプライベートでも、急ぎで届けなければならないものにはぜひ使ってみたいサービスです。
POP Station
POP Station(Pick Own Parcel Station)とは、荷物が到着するのを自宅やオフィスで待つことなく、自分の都合の良い時に受け取ることができるサービスです。
また受け取るだけでなく、例えばネットショッピングをしてサイズが合わず返品したい時などは、再度POP Stationに戻したり、新しい荷物を送りたい時もこちらに預けて、オンラインで送付手続きを行うことも可能です。国内に150カ所あり、ユーザーの利便性はもちろんのこと、Co2削減など環境にもやさしいサービスだそうです。
LOCKER ALLIANCE
Speed Postが提供するサービスで、内容としてはPOP Stationと同じです。シンガポール北東部にあるプンゴル地区に43カ所あり、返品はHDBのエリアのみで受付可能です。
オンラインショッピングの時から受け取るポイントを指定できて、対面の煩わしさや、配送を待つ時間が不要になり、配送ドライバーも再配達のロスも防げると、いいこと尽くしのシステムですね。
郵便局の探し方
シンガポール国内には、現在56カ所に郵便局があります。また、2018年のデータでは、SAM KIOSKは300カ所、屋外の郵便ポストは743個、POP Station ロッカーは11,050個、1日あたりの郵便数は300万通となっています。
お住まいや勤務先の近くに、郵便局やSAM KIOSKなどの各種サービスがあるかどうかは、ロケーション検索ですぐ見つけることができます。
また各郵便局の営業時間などの詳細は、シンガポールポストの「各地区ごとの郵便局リスト」に掲載されていますので、ご参照ください。
追跡方法
シンガポールポストでは、シンガポールから日本などの海外に郵便や荷物を発送できるほか、最近では、Amazonなどで購入した商品が、中国からシンガポールポスト経由で配送されることもあります。
海外からの郵便や荷物が、無事に届いているか不安になりますが、まずは追跡番号を控えておきましょう。追跡のしかたや、荷物が届かない場合の原因や対処法についてご紹介します。
追跡方法は2種類
ここでは、シンガポールから日本に送った荷物の状況を想定して、追跡方法を見てみましょう。まずは、送付の際に「Basic Mails」ではなく「Registered Mails」で送ることをおすすめします。「Registered Mails」に指定することで、追跡番号(Tracking Number)が付与され、この番号をもとに荷物の配送状況が分かるからです。その上で、追跡は、シンガポールポストのホームページ で番号を入力して行います。
もうひとつの方法は、この追跡番号を日本郵便のホームページで入力して状況を調べることです。シンガポールと日本の郵便局は、追跡番号が共有できるようになっており、日本郵便のホームページでも調べることが可能です。ただし、時差の関係でデータの反映には時間がかかることもあるため、気持ちは焦りますが、何度か見てみるようにしましょう。
ちなみに、最近では追跡番号をつけた郵便や荷物の宛名ラベルをオンラインで作成することが求められる国もあり、送付先の郵便事情をよく確認することをおすすめします。
また、送る内容物が無償で手渡すものか、相手方が受取後に販売するなど有償のものかによっては、送付に際して通関用のインボイスの作成が必要な場合もありますので、お気をつけください。
荷物が届かない場合の原因、対処法
追跡番号がない郵便や荷物については、配送状況が追跡できず、先方に無事に届いたかどうかも確認ができません。まずは、追跡番号を取得することが大切ですが、それでも予期せぬトラブルで、なかなか荷物が届かないこともよくあります。その場合はどうしたらよいでしょうか?
もしご自身が直接シンガポールから郵便や荷物を発送した場合は、この追跡番号の確認が最初にやることですが、オンラインショッピングなどで購入した商品を日本に届けるといった場合は、まずはショップに問い合わせをしてみましょう。「商品がもしかしたらまだ発送されていなかった」とか「発送方法が変わっていた」などショップ側の問題かもしれません。
また物品によっては、シンガポールや日本の税関で手続きに時間がかかる場合も考えられます。追跡番号で調べた状況がどこかで止まっていたら、その可能性も考えられます。
しかしそれでも届かない、または郵便や荷物が紛失してしまった場合には、シンガポールポストでは、最大でS$68もしくは、申告書で申告した金額のいずれか金額が低い方で補償されます。
また日本郵便では「調査請求」という制度を使うことができ、発送日から6カ月であれば調査が可能です。これは海外から日本に送られたものと、日本から海外に送ったものの双方に適用されるので便利です。書式のダウンロードもできますので、こちらをご覧ください。
郵便料金
シンガポールから日本に郵便物や小包を送るには、料金はどのくらいかかるでしょうか?
日本は「Zone 3」にあたり、送付物の種類と重量によって金額は変わります。種類によっては日本よりも安く送れるものもありますね。
金額は随時変更されますので、シンガポールポストのホームページで確認しましょう。また、送料が計算できるページもありますので、こちらもチェックしてみてください。
送付先 | 手紙または印刷物 (新聞、書籍、カタログなど) | 小包 | ハガキ | |||
重量 (上限 2kg) | 普通郵便 (国際) | 重量 (上限 2kg) | 普通 小包 | 書留 小包 | ||
Zone 3 オーストラリア、日本、ニュージーランドおよびそのほかの国 | 20g | 1.50 | 250g | 8.30 | 11.90 | 0.80 |
500g | 17.50 | 21.10 | ||||
10gごと | 0.35 | 1kg | 31.50 | 35.10 | ||
2kg | 63.00 | 66.60 |
シンガポールポストをもとに作成(単位:S$)
所要日数
シンガポールから日本に各種の郵便や荷物を送ると、どのくらいの日数で到着するでしょうか?
旅先で書いたポストカードや手紙などの2kg以内の普通郵便は、4~9日程度で届くようです。また、追跡番号がついた郵便になると、4〜11日程度かかるそうです。Speedpost便になると最短で5日程度で到着するとのことで、送付の目的や時間に余裕があるかどうかを検討して、送り方を選ぶようにしましょう。
送付するもののサイズや料金、所要日数については、シンガポールポストのホームページをご覧ください。
国際配達で注意すること
シンガポールから日本、または日本からシンガポールといった国際郵便を利用するにあたっては、各国共通の条件として送れないものがあるほか、国ごとに禁止されているものがあり注意が必要です。例えば、各国共通で送れないものとしては、花火などの火薬類や、喫煙用のガスライターなどがあります。
日本郵便のホームページでは、国際郵便条件表を掲載していますので、シンガポール宛てに送付予定がある方は、送ってはいけないものが何か、予め調べておくとよいでしょう。
また、同様にシンガポールから日本に送ってはいけないものもありますので、シンガポールポストのホームページも予め確認しましょう。
またシンガポールでは、2021年1月から、普通および書留の小包とSpeedpostのそれぞれの国際郵便において、事前に送付先や内容物のオンライン上での申告が義務化されており、その後宛名ラベルを出力して貼付することになりました。出力や支払は、SAM KIOSKでもできるので便利です!
手軽に送ることができる国際郵便ですが、事前のチェックや手続きは忘れないようにしましょう。
シンガポールポストを活用してみよう
今回は、シンガポールポストを利用して郵便や荷物を送る際の料金や日数、配送状況の追跡のしかたについてなどをご紹介しました。
シンガポールの郵便局は至るところにあり、各種のサービスが充実していてとても便利です。日本に郵便や荷物を送る際には、無事に届くか少し心配になると思いますが、シンガポールや日本の郵便サイトで追跡したり、問合せ先を把握しておけば安心して利用できます。
ぜひ積極的にシンガポールポストを活用してみてください。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!