シンガポール、バーベキューピットとキャンプは再開へ、カラオケやクラブは再開予定を後ろ倒し
シンガポールの新型コロナウイルス対策は、経済活動再開への最終段階「フェーズ3」に移行しています。利用が再開される施設がある一方で、感染リスクが懸念され再開予定が延期された施設もあります。
バーベキューとキャンプは利用再開
公園にあるバーベキューピットやキャンプ場は1月20日から利用できるようになりました。シンガポール国立公園局(NParks)は、1月15日時点で、キャンプ場利用は14、バーベキューピットは29の利用許可を出しました。
キャンプ場はイーストコーストパーク、パシ・リスパーク、ウェストコーストパークです。バーベキューピットはチャンギ・ビーチパーク、センバワンパーク、ウェストコーストパークなど計7つの公園内のものです。
規制は続く―キャンプ6人、バーベキュー8人まで
NParksのソフィアンナ・アレイブ氏は「利用者は感染予防策をしなければなりません。トレーストゥギャザーアプリのQRコードでチェックインするか、トークンを身につけてください」と話しています。
キャンプ場では、テントは5メートル以上の間隔で設置しなければならず、1グループあたり6人まで。バーベキューピットは8人までです。利用時間は正午から午後10時半まで。これは、シンガポール国内の飲食店の感染予防ガイドラインに準じています。
「利用者は感染予防策を徹底しなければなりません。激しい運動や飲食、服薬時以外はマスクを着用してください。互いに1メートル以上間隔を空けることも徹底してください」と、NParksのソフィアンナ氏は呼び掛けています。グループ間での交流にも注意が必要です。ポータルサイトで公園の混雑度をチェックすることもできます。
カラオケ、クラブは高感染リスク懸念
カラオケやナイトクラブは感染リスクが高いとされ、一部の店舗をのぞき営業再開のメドが立ちません。
昨年12月からは試行として以下の3店舗が再開しています。
- ベルバー(Bell Bar) カッページプラザ
- スキニー・ラウンジ(Skinny’s Lounge) ボート・キー
- バー・キハルBar Kiharu オーチャードプラザ
今のところ営業が許可されていますが、より厳密な感染対策が求められています。
政府は、この3店舗以外のナイトクラブやカラオケ店についても、営業再開を予定していましたが、ここ最近の市中感染の拡大状況を鑑み、再開を延期することが発表されました。関係省庁は「クラブとカラオケはいつ再開できるか見通せない。段取りを見直し、再開の適切な時期を探っていく」としています。
ナイトライフの再開遅れには懸念の声もあります。金融業界で働く35歳男性は「クラブとカラオケの感染予防策は既に十分だ。過度に気にすることでナイトライフの産業全体を破壊する結果にならなければいいが」と漏らします。2020年の1〜6月だけで、クラブやディスコなど59店舗が閉店したとのデータもあります。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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