観光地だけじゃない!実は住みやすい街<ブギス>

シンガライフのスタッフが住む街を紹介するシリーズ。これまでに、クレメンティタングリンタンジョンパガーマリーナチョンバルカトンを紹介してきましたが、第7弾の今回はブギスです

駅直結のモールで食料品や日用品を買い揃えることができ、日系病院もあるので生活環境が整っています。ブギスにあるスーパーマーケットはCold Storageだけですが、隣駅であるPromenade駅のサンテックシティモール、ミレニアウォークが徒歩圏内。明治屋とDon Don Donkiがあるので日系スーパーでの買い物もバッチリです。また、ビジネスの中心地であるマリーナエリアと近く、通勤にも便利です。

その一方でアラブストリートなどの有名な観光地が徒歩圏内で、シンガポールらしい多国籍な雰囲気を感じることができる活気に溢れた街です。

カフェが充実

日本に居た頃はスタバ一択だった筆者ですが、シンガポールに住み始めてからあちこちでカフェを訪れるようになりました。ここブギスにも素敵なカフェが沢山ありますので、いくつか紹介していきたいと思います。

Tolido’s Espresso Nook

HDBの1階に入っているオシャレなカフェ。いつも混雑しています。筆者は普段朝ご飯を食べないのですが、たまに食べたくなる時には朝の散歩がてらこちらへ伺います。

こちらのお店の1番いい所は、ズバリ店員さんです。皆フレンドリーで、サービスがきめ細やか。入退店時の挨拶にも元気を貰えます。

お気に入りメニューは、アボカドのブルスケッタ。ほんのり焼かれた表面からは香ばしい香りがして、食欲をそそられます。ワンプレートのボリュームは多め。筆者は食べていませんが、いつだかに隣のお客さんが頼んでいたパンケーキもびっくりのサイズでした。

Tolido’s Espresso Nook
住所:462 Crawford Ln, #01-63, S190462
電話番号:6293 0382
WEBサイト


Symmetry

家族でオシャレカフェでランチしたい時に利用するお店です。お酒のメニューも豊富で、夜はバーとしても楽しめるようです。木々に囲まれた外観は白と緑の壁が可愛く、お客さんは欧米系の人たちが多め。ちょっとブギスっぽくない雰囲気が漂っています。

お料理は周囲のカフェと比べて値段が高めで、単品でS$20〜30ぐらいしますが、どれもとても美味しくてボリューム満点なので満足度も高いです。

筆者はエッグベネディクトが濃厚すぎて少し苦手なのですが、こちらのお店のものはサラリと食べられて大好きです。玉子の下に隠れた刻みキノコと玉ねぎのおかげでサッパリしている気がします。

Symmetry
住所:9 Jln Kubor, #01-01, S199206
電話番号:6291 9901
WEBサイト


Fika Swedish Cafe and Bistro

IKEAが大好きな筆者、Swedishというワードが気になりこのお店を訪れて以来、定期的に利用させていただいています。カラフルな外観のお店が多いアラブストリート周辺で、白と茶色で統一された小綺麗が外観が目を惹きます。

内装も白をベースとした北欧家具のコーディネートがとても可愛いです。1階全面が大きな窓で囲われているので店内はとても明るく気持ちの良い空間になっています。

この雰囲気が好きなので、筆者はこちらのお店に関しては、料理を楽しむというよりはコーヒーだけ頼んでのんびりくつろぐことが多いです。

唯一食べたことがあるのが、スウェディッシュミートボール。IKEAで食べたことがある人も多いのではないでしょうか。

こちらのミートボールは胡椒が強めでスパイシーです。まろやかなクリームソースとよく合います。スウェディッシュミートボールの特徴の一つでもあるベリージャム、個人的にはなぜミートボールにジャム?という疑問が拭い去れませんが、その国の味、食べ方を体験するのも食事の楽しいところです。

Fika Swedish Cafe and Bistro
住所:257 Beach Rd, S199539
電話番号:6396 9096
WEBサイト


% Arabica

人気の% Arabica、シンガポール1号店はブギスのアラブストリートにあります。筆者は京都発祥のお店ということを最近まで知らずに通っていました。

イートインスペースが少なくこじんまりとしていますが、そのお店の狭さゆえか、中に入るとなんともコーヒーのいい香りが。

カフェが豊富なシンガポール、筆者はいろんなお店でアイスラテを飲んでいます。味の繊細な違いがあまり分からないので、どこのお店もそこまで大差ないというのが正直なところなのですが、こちらのお店のアイスラテは香りも味も特徴的なので、利きアイスラテしたら当てられるかもしれません。筆者的ベスト3に入る美味しさです。

% Arabica Singapore Arab Street
住所:56 Arab St, S199753
電話番号:6291 3887
WEBサイト

MELLOWER COFFEE

ブギスプラスの近くにある2階建てのカフェ。店内はかなり広々としています。筆者は来星して1年半ほど英会話スクールに通っていましたが、このカフェが近かったのでよくここで勉強をしていました。

グレーベースの内装は落ち着いた雰囲気で、照明などのインテリアが素敵です。こちらでいつもいただくアイスラテは、ちょっと苦めでスッキリした味わい。勉強のお供にもピッタリです。

Mellower Coffee Singapore
住所:108 Middle Rd, #01-01 Bernhard Schulte House, S188967
電話番号:6255 0820
WEBサイト


一度は訪れたい世界的に有名なバー、ATLAS

ブギスの街中で異色を放つアール デコ様式の荘厳な建物、パークビュースクエア。Bugis駅から程近く、周囲の建物と明らかに雰囲気が違うのでとても目立ちます。こちら、意外にもオフィスビルなんです。エントランス付近の広場中央には黄金の鶴、それを囲むように不思議な彫刻が何点か並んでいます。

中に入り、1階に位置するATLASは、世界のベストバー50選・アジアのベストバー50選の上位にランクインしている有名なバーです。

内装はまさに豪華絢爛。金色をイメージさせる天井の装飾が目を惹きます。ここはヨーロッパの美術館かと錯覚してしまうほど素敵です。

特に高さ15mのジン タワーは圧巻!ジンは1,300種類以上という世界有数の品揃えで、シャンパンも250種類以上と豊富です。夜はドレスコード有、子連れ不可ということで筆者も夜に利用したことはないのですが、シンガポールにいる間に一度は行きたいと夢見ています。

バーの印象が強いATLASですが、モーニングコーヒーやランチ、アフタヌーンティー営業もしていますので、夜の外出が難しい方や子連れの方も楽しむことができます。夜以外はドレスコードはないものの、日頃からカジュアルな生活をしている筆者はここに行く時は「服装も態度もキチンとせねば・・・」と良い意味で少し緊張してしまいます。

ATLAS
住所:600 North Bridge Rd, S188778
電話番号:6396 4466
WEBサイト

買い物は駅直結のブギスジャンクション&ブギスプラスで

ブギス駅直結の2つのショッピングモール。食料品や日用品、大抵のものはここで揃います。ダイソー、無印良品、ユニクロ、紀伊国屋書店など日系のショップも充実。

日系レストランも、やよい軒や元気寿司、CoCo壱番屋、美味玉子けいすけ(オムライス)、大阪王将、焼き鳥屋すみれ、麺屋武蔵、ペッパーランチなど豊富に揃っています。

その中でも筆者が家族でよく行くお店は「マ・メゾン」です。こちらでいただける料理は本当に日本で食べる洋食と変わらない味でほっとします。「美味しい日本の洋食が食べたい!」という時にはこちらへ。ブギスジャンクション内の飲食店の中でも人気のお店で、いつも混雑している印象です。

トロトロのオムライスやとんかつ、ハンバーグなどがお気に入りでよく注文します。子どもが好きそうなメニューもたくさんあるので、子連れの方にもおすすめです。

Ma Maison Bugis Junction
住所:200 Victoria St, S188021
電話番号:6338 4819
WEBサイト


こんな所にエビ釣り!?Fish@Bugis+

ブギスプラスでは映画館やゲームセンター、ビリヤードやダーツなどエンタメにも困りませんが、隠れた人気を誇るのが7階にある「Fish@Bugis+」でのエビ釣り。

店内にある2つの生簀でエビ釣りができます。子ども向けに、お店の外にある小さい池での金魚掬いもあります。

友人と話をしたり、のんびりしながらエビがかかるのを待っている時間も楽しいですし、釣れた時の興奮もたまりません。

釣り上げたエビは釣り針を外す時に結構暴れるので汚れてもいい服装で挑むのがベター。大きなハサミは予め切られているようですが、新たに生えてきた小さなハサミで抵抗してくるので地味に痛いです。この釣り針を外す工程が1番難儀とも言えます。グローブを着用して釣りをしている方もいました。

釣ったエビは、その場でBBQできます。お店から提供されるのは塩だけですが、塩だけのシンプルな味付けでも釣りたてのエビは格別の美味しさです。もちろん持ち帰りも可能ですが、リリースはできません(エビを買いたい人用にお店の人が保管します)。

筆者は平日の午前に行き大量に釣れましたが、土日に行った人によると、かなり混雑している上にMy竿&エサを携えた常連の人たちも登場するようで、全然釣れないという話です。行くなら平日の人が少ない時間帯が狙い目かもしれません!しかし、週末のスペシャルタイムにはロブスターとカニも放流されるとのことで、こちらも気になります。

Fish@Bugis+
住所:201 Victoria St, #07-05 to 06 Bugis+, S188067
電話番号:9008 0201
WEBサイト


ディープな雰囲気を醸し出すブギスストリート

若者で賑わうブギスストリート。つまみ食い系の食べ物から、衣類、アクセサリー、スマホガジェット、マスク屋など様々なお店が所狭しとひしめき合っています。訪れるたび「こんなお店もあったのか!」と新しい発見が。その雑多な雰囲気は、まるでアメ横のようです。

おもしろグッズもいろいろ売っているので、シンガポール土産を買う時も要チェックです。

中は迷路のように入り組んでいますが、突如現れるエスカレーターを上ると実は3階まで行けます。2階は主に衣類のショップですが、3階奥はローカル感満載のネイルサロンがズラリ。空いている時間帯に行くととにかく呼び込みがすごいです。シンプルなネイルであればなんとS$10以下で受けられます。値段相応のサービスと仕上がりではありますが、そこまでクオリティを求めないなら安くてお得です。

筆者も来星して間もない頃にペディキュアをしてもらいましたが、特に不満はありませんでした。また、店員さんがお客さんの目の前でホーカー飯を食べたり、なぜか突然ドライヤーをし始めたりなど、日本では考えられない光景を見るのも楽しかったです。

ちなみに、ブギスストリート内のエスカレーターはほぼ一方通行で、上ったはいいものの下りる所を探すのにまた一苦労。まさに迷路状態です。

人気の観光地、アラブストリート

ブギスの有名な観光地といえばここ。モスクなどの建造物からレストランに到るまで、エキゾチックな異国情緒を味わえます。コロナ前は海外からの観光客でいつも賑わっていましたが、当時に比べると閑散としていて、ゆっくり散策できる一方で少し寂しい気持ちも。

お店を覗くと、絨毯や香水、ランプ、布製品など、見ているだけで楽しくなるモノたちで溢れています。

インド綿やシルクを扱う「DILIP TEXTILES」は日本人にとても人気。店員さんがフレンドリーです。クッションカバーを買ったり、大判のクロスを買ってソファにかければ部屋の雰囲気もガラッと変えられて楽しいですね。ランチマットやスカーフなど、手軽に買える商品も豊富です。

アラブストリート近くのイタリアンレストラン、「Cicheti」は筆者のお気に入り。店内に入ると大きな石窯が目に留まります。

必ず頼むピザマルゲリータは、生地の美味しさはもちろんのこと、トマトソースがとにかく絶品。ソースがみずみずしくジューシーで、ソースだけで飲みたくなるレベルです。トリュフ香るキノコたっぷりのもちもちニョッキやトマトソーススパゲティもオススメ。とにかくどれを頼んでも美味しくて、是非行ってほしいお店です。

Cicheti
住所:52 Kandahar St, S198901
電話番号:6292 5012
WEBサイト


アラブストリートに来たら、1つ隣の通りであるハジレーン散策もおすすめ。200m程の短い通りにオシャレなアパレルショップやカフェ、雑貨店が立ち並びます。お店の外壁や小道にはウォールアートが溢れ、写真スポットとしても人気です。

お酒好きの友人と行くハジレーンのお店は「Good Luck Beerhouse」。クラフトビールが十数種類揃っており、お酒好きには嬉しいお店です。どのビールを頼むか迷う時は、店員さんに好みを伝えてお任せにしています。

フードメニューは、おつまみ系とハンバーガー、飲茶というラインナップ。SZE CHUAN LARGE FRIESは山椒がピリッと効いていてビールとの相性抜群です。

Good Luck Beerhouse
住所:9 Haji Ln, S189202
電話番号:6391 9942
WEBサイト


また、アラブストリートの東側に位置するマレーヘリテージセンターでは、シンガポールのマレー文化や歴史についての展示物を観ることができます。室内の展示物観覧は無料エリアと有料エリアがありますが、無料エリアだけでも十分楽しめます。

綺麗に整えられた芝生の中央広場は、日陰がほぼないため日中はとても暑くて長居できないですが、涼しくなってくる夕方には人々がのんびり過ごす姿も見られます。ブギスには公園らしい公園がないので、ここに立ち寄るとほっとした気持ちになれます。筆者も子どもが小さい時は、ここで散歩したりしていました。

Malay Heritage Centre
住所:85 Sultan Gate, S198501
電話番号:6391 0450
WEBサイト


子ども向けエリアが可愛いナショナルライブラリー

特徴的な外観のこの建物は、シンガポール国内最大の図書館です。一般の人たちが利用する図書館は地下1階にあり、上の階には会議室やカフェがあります。残念ながら日本語の書籍はほぼありませんが、英語や中国語の書籍は幅広く揃っています。

館内は広々としていて、読書を楽しんだり勉強に勤しむ人々の姿が見られます。筆者も時々ここで勉強をしたり、息抜きに英語バージョンの日本の漫画を読んだりしています。

※図書館はコロナの状況によっては滞在はできず、本の貸し借りのみ可能な場合があります。

奥のエリアは子ども向けエリアになっています。森の中のような可愛い内装と、沢山の絵本で子どもが喜ぶこと間違いなし。筆者の子どももお気に入りの場所です。

以前はこのエリアで英語の絵本読み聞かせやワークショップなどが定期的に行われていましたが、現在はコロナの影響で一時中止となっています。

National Library
住所:100 Victoria St, S188064
電話番号:6332 3255
WEBサイト


歩き疲れたらフルショウコンプレックスでフットマッサージ

ブギスではあちこちにマッサージ店がありますが、おすすめはこちらのフルショウコンプレックス。ビル内にマッサージ店が多数揃っている上に価格が比較的安めで、1時間のフットマッサージでS$38前後のお店がほとんどです。値段がほぼ統一されているので、筆者は1つのお店に限らず、その時の気分によって違うお店でマッサージしたりしています。

こちらのビルにはマッサージ店だけでなく、縁起が良さそうなゴールドやパワーストーン、噴水装置など風水グッズのショップが立ち並び、1階にはオーラ診断を受けられるお店も。スピリチュアルな雰囲気が楽しめます。

Fu Lu Shou Complex
住所:149 Rochor Rd, S188425
電話番号:6336 6308
WEBサイト


この辺りの通りは旧正月の時期になると赤一色になり、いっそう賑やかになります。その年の干支ごとの運勢が書かれたボードも置かれ、人々は足を止めて自分の運勢をチェック。近くにはご利益があるお寺として有名な観音堂もあり、竹筒占いがよく当たると言われています。(現在はコロナの影響で閉鎖中。)

番外編 ブギスで気になるこの建物

シンガポールでは、日本では考えられない独特な形状の建物をよく見かけます。ブギスで気になる建物といえばこちらのザ ゲートウェイ。角度によっては二次元ビルに見える不思議な建物です。

筆者が以前通っていた英会話スクールの先生に教えられて初めて知ったのですが、この建物は、フランスのルーブル美術館のガラスピラミッドを設計した故イオ・ミン・ペイ氏によって設計されたものというから驚きです。

ザ ゲートウェイはオフィスビルなので中に入ったことはないのですが、尖った部分の内部がどうなっているのか個人的に気になっています。



ブギスまとめ

ブギスのメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

メリット
▪カフェ・レストラン巡りやショッピングが楽しめる
▪日系スーパー、日系病院が徒歩圏内、様々なジャンルのお店が揃っている
▪MRTはDowntown Lineと East West Lineの2路線が通っており、バスもルートが豊富

デメリット
▪人混みが嫌いな方や静かな街で暮らしたい方にはやや不向き
▪子どもがのびのび遊べる遊具付きの公園が近場にない
▪コンドが少なく、スクールバスのピックアップ対象外になる可能性がある

ブギスといえば観光地のイメージがありますが、上述の通りとても生活しやすい環境です。筆者はブギス在住3年目ですが、日系のお店が増えた影響なのか、住み始めた頃に比べると日本人も増えてきた印象があります。

子ども向けの公園がない点は少し残念ではありますが、MRTやバスが利用しやすいので、筆者はシンガポール散策がてら色んな場所へ行くのを楽しんでいます。

ブギスは再開発が盛んで、現在も新しいオフィスビルやコンドが建設中です。いつも賑やかで変化が楽しめる街、ブギス。住む街の候補に入れてみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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