シンガポール大統領官邸の日本庭園がリニューアルオープン
※写真はイメージです
シンガポールのイスタナ(大統領官邸)の日本庭園が8月26日、リニューアルオープンしました。
同庭園は、1967年に完成。リニューアルが行われたのは、今回が初めてです。
リニューアルは、大統領府と国立公園局(NParks)の協力の下、進められ、シンガポールの緑化への貢献が認められた結果、2016年度ナショナル・デー・アワーズでメダル“パブリック・サービス・スター”を授与されている日本人造園家、稲田純一氏が設計を担当。
石や砂などを使って山水の風景を表現した枯山水や松林、滝や池、石灯篭など、日本の伝統庭園の要素を取り入れています。
8月26日のリニューアルオープンに当たっては、清掃、警備、医療などの分野で働くフロントラインワーカー7人とその家族が、見学ツアーに招待され、ハリマ・ヤコブ大統領が、その形状が日本の風景を思わせるとして選ばれた東南アジア原産のマキ科の針葉樹ダクリディウム・エラタムを植樹しました。
病院で付き添い係として働くラタ・パライアンさん(53)は、招待を受け、夫と娘とともに来園。
庭園について、「日本建築が取り入れられ、美しく、整っている」と感想を語っています。
また、ハリマ大統領は、「静けさが美や伝統と一緒になったこのユニークな庭園が提供する体験は、来園者が本当に楽しめるものだ」と述べました。
日本庭園は、ナショナル・デーを記念して8月28日に開催されたイスタナ・オープン・ハウスに際し、ハリマ大統領の発案で作られた高齢者や車いす利用者、障害者も利用しやすいインクルーシブ・ガーデンとともに、来園者に公開されており(要チケット)、今後もイスタナのオープン・ハウスの際、訪れることができるかもしれません。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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