【2022年版】シンガポールのシェアハウス事情！家賃や部屋の探し方など一挙公開！

• 生活全般

2022.10.17

シンガポールでは身近な居住形態として人気のシェアハウス。その実態を詳しく知りたい！という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、シンガポールのシェアハウス事情と部屋探しのポイントなどをご紹介します。

シンガポールの住宅事情

シンガポールに移住して一人暮らしをする際、まず気になるのが部屋探しではないでしょうか。

シンガポールの主な住宅のタイプにはHDB住宅（政府機関の住宅開発庁が供給する公共住宅）、コンドミニアム、土地付一戸建て、サービスアパートメントがあります。2019年の統計では、HDB居住者が国民の約80％、コンドミニアム居住者が約15％、一戸建て居住者が約5％となっています。

一戸建て物件は数が少なく、また富裕層向けの高級住宅が多いので、必然的に集合住宅に住む人が多くなっています。シンガポールでは国民の持ち家率が9割と言われていて、その理由がHDBを購入する人には政府が手厚い補助をしているからだそうです。

一方で外国人は原則HDBを購入することができなかったり、一戸建てを購入できるエリアが決まっていたりするため、賃貸で生活をしている人が多いです。

物価が高いと言われるシンガポールでは、家賃もかなり高め。家賃の負担を減らすために、多くの人が「シェアハウス」という形を選んで住んでいます。

シンガポールのシェアハウス事情

シンガポールには単身者向けのワンルームマンションやアパートがほとんどないため、外国人の多くはシェアハウスをしています。シンガポールの賃貸物件は家具付きが多く、部屋も広めに作られているので、シェアしても負担が少ないのです。シェアハウスの様式で一般的なのが「HDB」と「コンドミニアム」です。

HDB

現在はシンガポール人の約80％％以上が住む公営の集合住宅。プール、ジムなどの共用施設やセキュリティがないのが一般的ですが、MRT（地下鉄）やバス停の近くに建てられることが多く交通の便が良いです。

住棟の1階部分が Void Deck（ヴォイド デッキ）と呼ばれる壁のないオープンスペースになっていることが多く、地域の集まりや住民の結婚式・葬式が行われることもあります。

コンドミニアム

高級集合住宅を指します。大型のコンドミニアムには施設が充実している場合が多く、プールやジム以外にもクラブハウスにBBQピット、テニスコートや売店などが付いているところもあります。

HDBに比べて家賃は高くなりますが、高級感あふれる外観やセキュリティが整っているので安心です。ゲートや守衛が設けられているところが多く、訪問者には入口で身分証明書の提示を求めることもあります。

シェアハウスの部屋タイプ

シェアハウスの部屋には、「コモンルームタイプ」と「マスタールームタイプ」があります。シンガポールの一般的な間取りはリビング、キッチン、ダイニング以外に2～3部屋あるタイプが多く、その2～3部屋の内の一番大きい部屋をマスタールーム、残りの部屋をコモンルームと呼びます。

コモンルーム

一般的な1人部屋を指します。机やベッド、クローゼットなどが付いていることが多いですが、トイレやバスルームは共有のものを使用します。部屋の大きさは物件によって異なりますが、市街から離れると部屋は広くなる傾向にあります。

マスタールーム

コモンルームより広く、家具以外にも専用のバス・トイレが付いています。家賃はコモンルームよりS$200～S$300ほど高くなりますが、トイレやバスルームを共有したくない方にはマスタールームがおすすめです。マスタールームを1部屋借りてカップルで住む人もいます。

シェアハウスの家賃相場と水道光熱費

家賃は築年数や立地によって異なりますが、相場は以下のようになります*。

参考：お役立ち賃貸シェアサーチ
参考：シンガポール掲示板

シェアハウスの水道光熱費ですが、1カ月でおよそS$60～150（5,000円〜12,000円）となっています。ただし、水道光熱費は家賃に含まれていることがほとんどです。電気代や水道代などを気にせずに生活したい方は、水道光熱費がすでに家賃に含まれている物件を探すのも一つの手です。
* 為替レートは、S$1=80円で表記しております。

シェアハウスの探し方

シンガポールでシェアハウスを探す方法として、「サイトで探す」「エージェントを利用して探す」という2つが主流となっています。

サイトで探す

サイトでシェアハウス物件を探す場合、連絡から契約までを1人で行わなくてはなりませんが、予算を抑えることができます。

よく利用されているシンガポールの住まい探し情報サイト（英語）は「PropertyGuru（プロパティグル）」。賃貸と購入の不動産情報が集まっています。使い方は日本の不動産情報サイトと同じで、エリア名やMRTの駅名と希望の条件（部屋の広さ、築年数など）を入力すれば該当する物件が一覧で表示されます。

イギリスの広告会社サイト「Gumtree（ガムツリー）」のシンガポール版もおすすめ。家探しの他に仕事やコミュニティ、車なども探すことができます。

他にも「シンガポールお役立ちウェブ」という日本語の住まい探しサイトや、「Kagumo（カグモ）」というの不動産が検索できるサイトもあります。エリア別や部屋のタイプ別に検索できて便利です

SingaLifeの現地採用者のほとんどが、サイトを利用して物件を探しています。

エージェントを利用する

信頼感で選ぶならエージェントですよね。シンガポールの不動産事情に精通し、多くの日本人駐在家庭を案内してきたエージェントなら不測の事態が起きても安心。物件探しからオーナーとの交渉まで、サポートしてくれます。

部屋探しの際に注目したい点

シンガポールでシェアハウスを探す際に、注目しておきたいポイントをいくつか紹介します。

オーナーやエージェントとの相性

トラブルなど困ったことが起きた場合、気軽に相談できるオーナーやエージェントがいると心強いですよね。オーナーやエージェントが相談しやすい相手か、信頼できる相手かどうかを、契約を結ぶ前に確認しておきましょう。

シンガポールのシェアハウスでは、オーナーと暮らすパターンもあります。友人を連れてくることが禁止されていたり人種や宗教を問われる場合もあり、条件や制約も少なくありません。オーナーとの相性が合わず予定より早めに引っ越すということもあるので、契約前にしっかりと話し合っておくことが重要です。

駅やバス停からの距離

日本のように四季がなく、一年中暑く湿度が高いシンガポールでは、少し歩くだけでも汗をかいてしまいます。加えてシンガポールにはスコールがあります。乾季だろうと雨季だろうと突然激しい雨が降ります。

特にコンドミニアムは広い敷地を確保するために中心地から離れたところに建てられることが多いので、できるだけ駅やバス停の近くにある物件を選ぶのがおすすめです。

滞在環境

生活に必要となる基本的な備品や設備が、正常に機能しているかを確認しましょう。簡易エアコンや簡易コンロなどが設置されている場合もあります。

Wi-Fiが部屋にしっかり届いているかどうかの確認も重要です。Wi-Fiの機器と部屋の距離がある場合、接続が途切れてしまうことがあるためです。また、複数人で使うと通信が途切れたり速度が遅くなったりする場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

シンガポールは虫が多い国でもあるので、虫によるトラブルが無いかも確認しておくことをおすすめします。

退去通知

退去することをすぐに伝えないと二重家賃が発生してしまうことも。退去時に余計な家賃を支払わなくて済むように、退去通知の期限をオーナーやエージェントなどに確認しておきましょう。

ルームメイト

性格の不一致などが理由でルームメイトとの間にトラブルが起きることもしばしば。入居後のトラブルを防ぐためにも、契約前にルームメイトについて知ることをおすすめします。

シンガポールでは物件を決める前に、内見することができます。内見の際にルームメイトについてオーナーに尋ねてみたり、直接会って話してみたりするのがおすすめです。

シェアハウス体験談！

シェアハウスで暮らす現地採用のSingaLifeスタッフから体験談を聞き、以下にまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね！

HDB

男性 20代

女性 20代

男性 20代

20代 男性

コンドミニアム

女性 20代

女性 20代

女性 20代

アパートメント

20代 女性

「共有」と「交流」のシェアハウス

家賃の負担が少なく、人との交流が魅力のシェアハウス。多民族国家で他の国の人と生活することに慣れている国民性もあって、シンガポールではポピュラーな居住形態です。

海外での物件選びは不安がつきもの。エリア、部屋タイプ、ルームメイトについてなど、あらかじめ最低条件を決めておくといいですね。この記事が少しでもストレスのない部屋探しの参考になれば幸いです。

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