あなたの推しごとをおしえて inシンガポール 第二弾 〜横浜DeNAベイスターズ編〜
コロナウイルス蔓延から約2年。シンガポールでは長い期間、規制強化と緩和が繰り返されストレスのかかる日々が続いています。長く外出自粛が続く中、自分時間の過ごし方や好みに変化が生まれたという声を耳にすることも。
以前から興味はあったことを思いきって始めてみた、一度覗いてみたらハマってしまったという声も・・・。
今回は前回のK-POP、漫画に続き、プロ野球球団推しの方をご紹介!シンガポールでどのように推しているのか、推しててよかったと思うことなど、こんな時世だから気になる推し活事情を色々聞いてみました。
ジャスミンさんの推し活は横浜DeNAベイスターズ
Vol.3 ジャスミンさん(40代・女性)
推していること:横浜DeNAベイスターズ
推し歴:約11年(2010年〜)
ベイスターズを推し始めたきっかけは?
大きなきっかけが2つあって、一つ目は親しい人にベイスターズファンがいて、一緒に春期キャンプに行ったことです。2010年、2011年に沖縄でのキャンプを見に行きましたが、暖かいところで選手がのびのび練習するのを見ることができて、とても身近に感じました。
もう一つ、決定的だったのは、ベイスターズのスポンサーがDeNAに代わり、生まれ変わったことです。
※春季キャンプ・・・2月1日に解禁される合宿のようなもの。シーズンが始まる前に沖縄や宮崎など、暖かい場所に選手やスタッフが移動し、強化合宿をしている。シーズン中の球場よりも間近で選手を見ることができるので、ファンにとっては貴重な機会となる。
野球の魅力、その推しチームの魅力を教えてください
ベイスターズは、ファンサービスが素晴らしいと思います。2011年12月にスポンサーがDeNAに代わった後、春季キャンプや、ハマスタ(横浜スタジアム)で行われるファンサービスイベント等、おもてなしが強化されたなと感じます。
DeNAになった後、初代の監督が元巨人選手の中畑清監督でしたが、その時期からかなり球団のイメージがよくなり、試合に負けてもファンに対して「申し訳ない」と伝えたり、結果が伴わなかった場合も「次に繋げよう、いいチームにしていこう」と前向きな様子を発信するようになりました。その姿勢が自然と応援したくなる魅力的なポイントだと思います。
DeNAはネットサービスやゲーム、エンタメの企業ですが、選手達の頑張りが収録されている密着映像DVDを制作していて、それがとても見応えがあります。
球団の裏側が収録されていて、選手が苦しんだり、厳しい状況をどう打破するか、和気あいあい頑張る様子が詰め込まれていて、団結力、チーム愛を目一杯見せてくれるのが嬉しいです。
最近の一番の感動ポイントは、巨人から移籍し昨秋引退した中井大介選手がベイスターズに入団させてもらった時の感謝とファンへの恩返しをスピーチで伝えてくれた時ですね。ベイスターズへのチーム愛、野球愛が詰まったスピーチでとても感動的でした。
推し活で主にしていること、情報収集方法は?
主にインスタグラムで情報収集しています。シンガポールに住み始めた時に、ベイスターズの情報を得たいと思い、インスタグラムを始めました。自分はハマスタに行けなくても、同じベイスターズファンがすぐ情報を発信してくれるので、有り難いツールです。インスタからファンと繋がるようにもなりました。
ベイスターズファンとの交流はある?(SNSの交流含む)
インスタグラムやTwitterで、“いいね”したりコメントするのみがほとんどですが、インスタで知り合った人と数年前に一時帰国の際に、ハマスタで合流して試合観戦したこともありました。その人はベイスターズの情報を沢山アップしていて、そこからフォローして“いいね”を押してというところから知り合い、一緒に観戦する仲にまでなれました。このご縁は大事にしたいですね。
グッズなどはどう手に入れているか?
ベイスターズのオンラインサイトで、メガホン、ユニフォーム、Tシャツ、サインボールを買いました。送付先を実家の住所にし、一時帰国の時に回収していました。選手と会えるイベントの時を狙って、グッズにサインをしてもらっていました。
コロナ前は「スターナイト」という、年に1回開催されていた3日間イベントに合わせて一時帰省していました。あと、選手の背番号が入ったシャツや「ガールズフェスティバル」といったイベントでは、女性のためのユニフォームも出るのでそれも買ったりしました。
海外生活の中で推しててよかったなと思うこと
最初シンガポールに来たばかりの数ヶ月は、なかなか海外生活にも馴染めなかったのですが、その時にベイスターズの試合があると、それを楽しみに日々頑張れたと思います。海外からでも情報を得て、活躍してくれる選手がいて応援できるというのは、かなり励みになりました。シンガポールの生活に慣れた後も、応援できる軸があることで気持ちが安定していたと思います。
海外生活の中で推してて大変だと思ったこと
コロナの影響で一時帰国が気軽にできなくなり、野球観戦ができなくなったことはやはり大打撃です。試合結果を追うことはできるけれど、やはり野球観戦が定期的にできないのはなかなかキツいなと思います。なので、一時帰国できるようになったら、早くハマスタへ試合を見に行きたいと思っています。
推し活を通して、コロナ禍でも楽しく過ごせるヒントに
コロナがなかなか収束しない海外生活で、推し活をするのはなかなか大変なのも現実。それでも、少しでも楽しく過ごせるヒントとして、推せるものがあるのは幸せなことですね。
もし「私もこれで海外生活を楽しんでるよ!」といった、推しごとがあればぜひ教えてくださいね。推し活から生まれる新しい世界が見られることを楽しみにしています。
この記事を書いた人
Natalie
駐在4ヵ国目、2児の母。 日本で旅行情報誌の制作・編集を経て、在住国の海外邦人向け情報誌のライターへ。 お値打ちで美味しいもの、安く手に入る雑貨などを好むプチプラ・ラバー。激辛激甘に目がない。推しのKPOPを聴くこと、ドラマや映画を観ること、ゴミ拾いが趣味。