シンガポールのメイド/ヘルパーの探し方!相場、費用や手続きを徹底解説

「どうしてシンガポールではヘルパーが多いのだろう?」
「ヘルパーを雇うには、どんな費用がかかる?」
「ヘルパーを雇う手続きは大変?」

シンガポールでは多くのヘルパーが活躍しています。とはいえ初めてヘルパーを自分で雇うとなると、心配なことが多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「シンガポールでヘルパーを雇うメリット」や「ヘルパーの種類」、「かかる費用」、「雇用するための手続き」などをご紹介。記事の最後では、実際にヘルパーをお願いした方の体験談もお伝えしています。

この記事を読めば、みなさんの不安がきっと解消されますよ!





シンガポールでヘルパーを雇うメリット

ヘルパーといえば「”貴族” や”お金持ち”の家で頼むもの」とイメージする人も多いかもしれません。しかしシンガポールでは、ヘルパーを頼むことは珍しいことではないんです。

実に6世帯に1世帯がヘルパーを雇っているといわれており、シンガポールは​​世界でも有数のヘルパー雇用国と言われているのだとか。ヘルパーの多くは23歳から50歳未満の女性で、フィリピンやインドネシア、ミャンマーなど近隣のアジアの国々を中心に約25万人が働きに訪れています。

では、どんなメリットがあって、シンガポールでヘルパーが一般的になったのでしょうか?


ヘルパーを雇うメリット①:働きながら子育てできる

シンガポールがヘルパー大国となっている理由の1つに、共働き率の高さがあります。​​​​シンガポールは女性の社会進出が進んでおり、共働き率は84%にのぼるとの報告も。

こうした女性の社会進出を後押しすべく、​​シンガポール政府は1978年に女性の労働人口増加を目的に「外国人メイド計画」を立ち上げました。当時は約 5,000 人だったヘルパー数は順調に増え、2020 年の時点で約25万人にまで達しているそうです。


ヘルパーを雇うメリット②:自分の時間を持てる

シンガポールでヘルパーを雇うと、自分の時間を持てます。なぜなら、コストを抑えつつ子供の安全を確保できるからです。

シンガポールでは安全面への配慮から、子供を1人にしない習慣があります。しかしながら託児所は費用が高く設定されており、なかなか利用しづらいもの。

一方、住み込みヘルパーなら1対1で面倒をみてもらえるだけでなく、託児所に比べて費用を抑えられます。ヘルパーに子供のお世話をお願いして、自分の時間を確保できるのです。


ヘルパーの種類

ヘルパーの料金は国籍、経歴、働き方により変わります。ヘルパーを依頼する前に、それぞれの特徴を確認するのがオススメです!


ヘルパーの国籍と料金

ヘルパーの料金は、国籍により異なります。例えば、フィリピン本国出身または近隣国から来たヘルパーの場合は、相場は次の通り。

フィリピン   $570(約45,600円)
インドネシア  $550(約44,000円)
スリランカ   $497(約39,760円)
ミャンマー   $450(約36,000円)

なお、これらの数字はあくまでも最低月給です。

また上記の4国以外にもバングラデシュ、カンボジア、香港、インド、マカオ、マレーシア、韓国、台湾、タイから働きに来ており、これらの国の場合も相場が変わります。

そしてヘルパー本人の経歴や実績、得意とするスキルなどによっても、値段は大きく変わるもの。ヘルパーを雇う場合はまず、最低月給以上の金額を払う前提で、契約交渉に臨むことをオススメします。


ヘルパーの3タイプ

働く内容や働いてもらう時間により、ヘルパーのタイプを選ぶことができます。

タイプ①:住み込みヘルパー
一緒に住むことが前提のヘルパー。子供のお世話に始まり、掃除洗濯に料理、買い物まで、日常の家事全般を引き受けてくれます
家事・育児をフルタイムでサポートしてくれるため、共働きの家庭に非常に重宝されているタイプです。 次にご紹介するパートタイムヘルパーと比べると、住み込みヘルパーの方が経済的なため、コストの面でも人気が高いのが特徴です。

タイプ:パートタイムヘルパー
週に1〜3回程度、数時間働いてもらうタイプ。パートタイムヘルパーには2種類あり、仕事内容が異なります。
シッター:子供のお世話がメインで、それ以外は行いません。
クリーナー:掃除・洗濯・アイロンがけなどがメインです。子供のお世話はしません。
なおパートタイムヘルパーは、法律上シンガポール国籍のヘルパーの者にしか認められていません。シンガポール以外から来ているヘルパーがパートタイムで働くことは違法なので、契約の際はご注意ください。

タイプ③:フルタイムナニー
赤ちゃんや小さな子供専門のシッター。基本は1対1でお世話をしてもらえるので、利用者には、保育園の集団生活にまだ早い月齢の子供がいる家庭や、産後すぐ職場復帰をされる家庭での利用が多いようです。



ヘルパーを雇うと発生する費用

ヘルパーを雇う場合、一般的にはエージェントを通して人材を紹介してもらい、その後雇い主とヘルパーで直接交渉し契約を結びます。雇用主として支払いが義務化された費用や手続きがあるため、それらをしっかり把握した上でヘルパーを迎えましょう!


ヘルパー雇用主のための講習費用

実はヘルパーを探す前に、しなければならないことがあります。それはEmployer’s Orientations Program(雇用主オリエンテーションプログラム)

残念ながら、近年のシンガポールではヘルパーに違法労働を強いたり、暴力や不払いをするなど、雇用主のマナーが疑われる事例が報告されています。

※詳しくは関連記事の「シンガポールの家庭に多い外国人メイド。違法労働を強いられても苦情が言えない深刻な事情」をご覧ください。

シンガポール政府はこのような悲しい現状を改善するため、雇用主に倫理観を持ってヘルパーと接してもらおうと、この講習を始めました。受講には費用がかかりますが、ヘルパーと雇用主の良い関係を築くためにもしっかり講習を受講することがオススメです。オンライン受講の場合$40、教室での受講の場合$28〜30ほどで受けられます。


エージェントへの仲介手数料

講習を終えて、次はいよいよヘルパー候補探しです。

ヘルパーは原則としてエージェントに登録しているので、エージェントを通して見つけるのが一番無難でしょう。ヘルパーとの最終交渉は自分でする場合でも、雇う際は基本的にエージェントの紹介という形になるので、エージェントに対する紹介料が発生します。金額の設定はエージェント会社によって異なります。


ヘルパーの給料

前述の通り、ヘルパーの経験や国籍等で変わりますが、住み込みヘルパーの場合は月給$500〜700の範囲を支払うことが多いようです。月給の金額は契約時に合意した金額となります。

支払いは、月末最終日に現金にて支払うのが主流。支払いの際は、金額・受渡日・双方のサインを毎回記録に残しておくとトラブルを回避できて安心ですよ!


ヘルパーを雇うための税金

ヘルパーを雇う際にうっかり忘れてはならないお金が、Foreign Worker Levy(外国人労働者税)です。これは外国人のヘルパーを雇う際に課せられるもので、基本的に月額$300。2人以上ヘルパーがいる場合には$450が請求されます。

一方で、働くお母さんを応援するために税金が控除されるForeign Maid Levy  Reliefという所得控除制度があります。特定の条件を満たしている既婚女性がヘルパーを雇う際に受け取る事ができます。


保証金

いよいよ契約が決まり、優秀なヘルパーをシンガポールに呼び寄せる前に、忘れてはならない手続きがあります。​​それが保証金の支払いです。

外国人ヘルパーはシンガポールに渡航するにあたって、ビザの申請を行います。その際にセキュリティーボンドと呼ばれる保証金が発生するのです。保証金は$5,000。雇用主に支払いが義務付けられています。

このお金はルールを守れば返されますが、違反した場合は没収されてしまいます。

 <保証金の返金が行われる場合>
・外国人ヘルパーが母国へ帰国した場合
・労働許可証をキャンセルした場合
・契約中に、雇用主およびヘルパーのどちらも違反をしなかった場合

<保証金が徴収されてしまう場合>
※$2,500が没収となります。
・雇用主が、ヘルパーに対し期日以内に給与を支払わなかった場合
・労働許可証に記載されているビザ有効期限が過ぎているにも関わらず帰国しない場合
・勤務地である雇用主の自宅から、行方不明になってしまった場合

ヘルパーがシンガポールに到着する前に必ず保証金の支払いを済ませておきましょう。


保険

さらに、ヘルパーにもしものことが起きた事態に備えて、2種類の保険への加入が義務付けられています。保険の登録には通常3営業日ほどかかるので、ヘルパーがシンガポール到着する前に余裕を持って手続きをしておくのがオススメです。

保険①:Medical insurance (医療保険)
ヘルパーがシンガポール滞在中に怪我をしたり手術が必要となった際に必要となります。年間$15,000まで適応される保険であれば、保険会社の指定はありません。

保険②:Personal accident insurance(個人事故保険)
事故による一生涯の障害や死亡などを保証し、少なくとも年間合計$60,000まで適応される保険に加入する必要があります。医療保険と同じく左記の条件を満たせば、保険会社の指定はありません。

セキュリティーボンドとセットで売り出している保険会社もありますので、効率的に手続きを進めたい方におすすめです。


ヘルパーの食費・生活費

手続きも終わり、いよいよヘルパーとの共同生活が始まりです!ヘルパーの食費や生活費など、ヘルパーが働くために必要な生活に関する費用は雇用者が負担します。

なおヘルパーの食事の取り方は、
・ヘルパーの分まで一緒に作って、家族と一緒に食卓を囲んでもらう
・ヘルパーには食費を渡し、自分で調達・調理してもらう
など家庭によって様々なようです。

ヘルパーに食費を渡す場合、そのお金を仕送りして本人は栄養のない食事を食べていたなんてことも過去にあったようです。ヘルパーの体調にはぜひ注意してみてください。

また、宗教的な理由で食事に制限があるかどうかについても、事前に確認しておくとよいです。


ヘルパーの医療費・健康診断費用

雇用前および、雇用期間中は半年に1度、ヘルパーに健康診断を受けさせることが義務付けられています。その費用も雇用主が負担します。

雇用前に必須の健康診断 : $80
年2回(半年ごと)の定期健康検診:$60~80

これらの診断は、妊娠や性病のチェックをすることが目的です。万が一ヘルパーの妊娠が発覚した場合、ヘルパーは強制帰国となります。雇用主も監督不足と見なされ、罰則を課される可能性があります。


ヘルパーの渡航費用

ヘルパーにシンガポールまで来てもらう時、急な事情で帰国することになった時、休暇中に里帰りする時、このような際に発生する渡航費も雇用主の負担です。

また渡航に伴い、コロナウイルスの抗体検査や隔離施設への滞在など感染防止のための出国手続きが求められ、それによりヘルパーに金銭的負担が生じた場合も、雇用主が負担することになります。


ヘルパーを雇用するための手続き

ここでは、ヘルパーを雇用するまでの手続きを改めてまとめます。

手続き①:雇用主講習の受講

講習ではヘルパーに接する際のマナーだけでなく、契約の際に確認すべき事項も学びます。ヘルパーを探す前にあらかじめ受けておくと、優秀な人材を見つけてからスムーズに契約が結べるでしょう。


手続き②: ヘルパーを探す

エージェントを使わない場合
友人からの紹介や日本人の掲示板などから見つけるというケースが多いようです。日本人家庭での経験があるヘルパーならば、食事の味付けやマナー等に慣れている場合が多いので心強いですね。

エージェントを使う場合
エージェントが国籍や経歴を一覧にしているため、効率的に探すことができます。会社によっては、英語が苦手な雇用者向けに契約や手続きのサポートを行ったり、雇用後の相談に乗ってくれることも。


手続き③:面接

エージェントを使わない場合
休息日や給与、その他雇用条件については事前にぜひ決めておいてください。シンガポールでは最低賃金が設定されていません。

エージェントを使う場合
エージェントを通して雇用条件などがあらかじめ定められている場合が多く、初めてヘルパーを依頼する人にとっては安心です。


手続き④:契約書のサイン

ここからはエージェントを使わない場合も使う場合も、同様です。面接を経て契約が成立したら、必ず契約書にサインを残しておくことをオススメします。

ヘルパー雇用にあたってシンガポール政府の人材開発省は「料金体系」や「返金条件」等を確認することを推奨しています。トラブルを回避するためにも、契約書にサインする前にしっかり目を通しておくと良いでしょう。


手続き⑤:ヘルパーの入国に向けた諸手続き

ヘルパーが無事に入国できるよう、到着までに下記の手続きを済ませておく必要があります。

・ヘルパービザの申請とビザ申請に伴う保証金(セキュリティーボンド)の支払い
・医療保険・個人事故保険の加入

ヘルパーが祖国を出国するための航空券の手配には、コロナウイルスの感染対策防止措置によって出国までの日数を要したり、検査や隔離期間が課される場合もある点に留意する必要があります。


ヘルパーを雇う際の注意点(体験談あり)

ヘルパーを雇う上でよく聞かれるのが「言語や習慣の違いによる、意思疎通の難しさ」です。雇い主もヘルパーも、お互い個性をもった人間。お互いに意見や主義が異なることは自然なことです。

大小のトラブルが発生した場合、ビジネスパートナーとして話し合い、妥協点を模索することが雇用主に求められています。
「上手な関係構築の仕方について更に詳しく知りたい!」という方は、実際にヘルパーを雇った方の声が掲載された、「シンガポールでメイド/ヘルパーを雇うときに気をつけたいポイントとは?費用や保険など、体験談をご紹介します!【2021年・保存版】」もオススメです!


シンガポールで優秀なヘルパーに出会おう!

この記事では、「シンガポールでヘルパーを雇うメリット」や「ヘルパーの種類」、「ヘルパーを雇うと発生する費用」、「ヘルパーを雇用するための手続き」等をご紹介しました。


優秀なヘルパーに出会うために、体験談などを読んで情報を集めることから始めてみてはどうでしょうか。


この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!