シンガポールでこどもごはん -第2回- お野菜の手抜きアイデアでかんたん野菜粥!たんぱく質の始め方も。

幼児インストラクター兼食育アドバイザーのKanakoさんによる連載第2回目となる今回は、野菜粥の作り方は?たんぱく質はどうやって始めたらいい?というときに役立つアイデアとポイントなどを教えていただきます。離乳食を始めて便秘がちなときに活用できるフルーツピューレなどもぜひ参考にしてみてください。




お野菜の手抜きアイディア

フリーズドライの野菜フレーク(かぼちゃ)(10.9SGD)

ISETANで富澤商店の野菜フレークが購入できます。水やおだしと混ぜてペースト状にして使います。1パックに150gほど入っているので、月齢の近いお子さんのいるママとはんぶんこされるといいかもしれませんね。各メーカーの記載によると、出し入れの際の温度差で結露が生じてしまうという理由から、冷蔵庫での保存には向かないようです。わたしは瓶に入れて密封し、直射日光が当たらないところに保管しています。


トマトピューレ

原材料が100%トマト、塩分無添加(No salt added)の商品を選んであげましょう。2倍濃縮(double concentrated)のチューブタイプもあります。こちら(上の写真)は2倍濃縮タイプ、Marks&SpencerのOrganic Tomato Puree(3.5SGD)

瓶入りやパックもあります。大きいサイズは離乳食用に取り分けて小分けトレーで冷凍し、残りは大人のトマトソースやミートソース作りに使えます。コールドストレージやフェアプライスでも購入できますが、RedMartは品揃えが豊富です。


冷凍ほうれん草キューブ(6.25SGD)

みじん切りにしたほうれん草約15gがキューブ状に冷凍されています。離乳食初期はお粥に混ぜてほうれん草粥に。卵焼きやオムレツに混ぜたり、スムージーやポタージュスープに入れたり、ハンバーグに混ぜ込んだり、ごはんと一緒に炒めてポパイライスを作ったり。離乳食に限らず、幼児食にも活躍します。

コールドストレージやフェアプライスの冷凍コーナー、Redmartでもお取り扱いがあります。


手抜き野菜を使って野菜粥を作ろう

かぼちゃ粥 今回作ったかぼちゃのピューレは、フレーク5gに対して4倍のお水を混ぜています。すり潰した10倍粥に混ぜました。

トマト粥 ピューレは2倍濃縮タイプ、Marks&SpencerのOrganic Tomato Pureeを水で2倍にのばし、軽くすり潰した10倍粥に混ぜました。

ほうれん草粥 加熱解凍したほうれん草キューブを10倍粥に混ぜました。


ベビーフードのお野菜ピューレ

外国産のピューレは、いくつかの果物や野菜がミックスされたものが多いですが、新しい食材は「1日1種類1さじずつ」というのが離乳食の食材を増やす時の鉄則です。「Gerber」の商品はひとつ80gとサイズも小さく、人参、りんご、プルーンがあります。Redmartやコールドストレージでお取り扱いがあります。


フルーツピューレ

離乳食をはじめると便秘になりがちな赤ちゃん。プルーンには水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。ドライプルーンや生のプルーンしか手に入りにくい日本ではプルーンは離乳食中期からと言われることが多いですが、「Gaber」のプルーンペーストはなめらかで、6ヶ月から与えられると表記されています。離乳食を始めて便秘がちだなと感じたらぜひ使ってみてください

フルーツピューレは、ヨーグルトを食べられるようになったら少し混ぜて味に変化をつけてあげるのにもおすすめです。残りはトレーで小分けにして冷凍します。手づかみ食べがはじまったらフルーツピューレを生地に混ぜ込んだパンケーキもいいですね。


日本産のベビーフードやピューレ

離乳食初期向けであっても、砂糖やぶどう糖、食塩が含まれている商品が少なからずあります。甘みが強かったり味が濃ければ赤ちゃんの食いつきはいいかもしれませんが、赤ちゃんの内臓はまだ未熟です。糖分や塩分を消化する際に、膵臓や肝臓に無駄な負担をかけてしまうことになります。

母乳や粉ミルク、食材自体にも塩分(ナトリウム)が含まれています。離乳食にあえて塩分を追加する必要はありません。調味料を使い始めるのは早くても離乳食後期(9ヶ月〜11ヶ月頃)。1歳になるまで基本味付けは必要ないかな。と個人的には思っています。

市販のベビーフードやピューレを使う際は、シンプルなものを選ぶように心がけてあげましょう。


たんぱく質をはじめよう

お豆腐

ローカルのお豆腐を購入する場合は、”Pressed”と表記のあるものではなく”Silken / Soup / Steam”と表記のある柔らかいものを。お塩が入っているローカルのお豆腐もあるので、表示を確認してできるだけ原材料がシンプルなものを選んであげましょう。

添加物として表記されますが、Magnecium Chloride(塩化マグネシウム)が「にがり」です。その他Glucono Delta Lactone(グルコノデルタラクトン)とCalcium  Sulphate(硫酸カルシウム)も、日本でも使用されている凝固剤です。

1. Unicurd Organic Silken Tofu ローカルのオーガニック豆腐(ローカルスーパー)
2. 沖縄産の天然にがりを使用したシンガポールで作られた絹とうふで、原材料は大豆とにがりのみ(Isetan / DONDON DONKI)
3. 大豆と凝固剤1種類のみ使用の韓国産の絹とうふ(ローカルスーパー / Isetan)
4. 長期冷蔵保存が可能な四季とうふ。原材料は日本産大豆100%とにがりのみ。(Isetan)

加熱してから与えます。離乳食初期はすり潰して、中期になったら角切りでも食べられます。加熱することでアレルギーを起こしにくくなります。1歳くらいまでは加熱してから食べさせてあげた方が安心です。


お魚

日本でもお刺身コーナーに並ぶ鯛やヒラメからスタートする方が多いかと思います。最初は少量なので大人用に購入したお刺身の盛り合わせの中の鯛などを使ってあげたり、先日Tangling Mallにオープンしたあらや商店さんで日本から直送された新鮮な白身魚を購入されるのもいかもしれません。

沸騰したお湯に入れ、しっかり熱が通るまで茹でます。フォークなどで軽く崩したらすり潰します。お湯やおだしを加えてペースト状にのばしてから与えます。多少もそもそした食感が残るため、赤ちゃんが食べづらそうな場合は片栗粉でとろみをつけてあげたり、かぶやかぼちゃなど柔らかいペースト状のお野菜と混ぜてあげてもいいと思います

水に溶かなくても使えるタイプの片栗粉を【とろみをつける】で詳しくご紹介しています。


 Isetanで購入できる白身魚「イトヨリ」

Isetanでお取り扱いのある「ITOYORI」と表示されたお魚は、2尾5ドル前後で販売されています。お魚コーナーのスタッフにお願いすれば、鱗や内臓を取り除いてくれたり捌いてくれます。「Filet(フィレ)」と伝えると3枚におろしてくれます。骨やアラを捨てずに一緒にパックしてとお願いすれば、アラを使っておだしを取ることもできます

茹でた切り身は皮を取り除いてからほぐします。フォークでほぐしながら小骨があれば取り除き、必要であればすり潰します。アラで取ったおだしは茶こしやお茶パックなどを使って漉してあげると安心です。


しらす

手軽に使えて栄養価の高いしらす。しっかりと塩抜きしましょう。しらすは塩分が強いので、離乳食完了期が終わる18ヶ月までを目安に塩抜きをしてから使います。月齢が低いうちは、熱湯をかけるだけでなくお鍋でさっと茹でて(お湯と一緒に耐熱容器に入れて電子レンジでも可)塩抜きをしてあげるとより安心です。

日系スーパー以外に、RedMartやFairPrice Onlineでも日本産のしらすのお取り扱いがあります。『White bait』『Silver Fish』で検索してみて下さい。


打包紙(ターパオペーパー / ダーパオペーパー)

離乳食作りで生のお肉やお魚を扱う時、まな板の消毒など衛生面が気になりますよね。ホーカーでお持ち帰りの時に使われる茶色い紙、打包紙(Ta Pao PaperとかDa Bao Paperと呼びます。)がとても便利です。片面はつるっとワックスコーティングされています。まな板の上に打包紙のつるつるの面を上にして敷き、その上で食材を切ります。大判サイズを半分に折って使うと強度が増します。

マーケットの近くやHDBの下の日用雑貨店、ローカルスーパーSheng Siongなどでお取り扱いがあり、各サイズ100枚程入って2〜3ドルです。


とろみをつける

もそもそとした食感が残る食材やお子さんが苦手な食感も、とろみづけをすることで滑らかになり、食べやすくなります。ただでさえ少量の離乳食、水溶き片栗粉でとろみをつけるよりは、水溶きする必要のない便利な商品を利用することをおすすめします。

いちばん便利なのは和光堂の「とろみのもと」こちらは離乳食に加えてかき混ぜるだけでとろみがつき、加熱の必要はありません。シンガポールでは見かけたことがないので、一時帰国の際や、日本からのEMS便などで調達することをおすすめします。

離乳食以外にも使える水溶き不要タイプの片栗粉はシンガポールでも購入できます。温度が高いとすぐに固まってしまうので、一度火を止めて加え、混ぜ溶かしてから再度加熱します。

(写真左から)
和光堂 とろみのもと
とろみちゃん(MEIDI-YA)
日清 とろみ上手(RedMart)
ホクレン とろりんぱっ(MEIDI-YA / RedMart)

 

舌触りや味に慣れていこう

最初は離乳食を飲み込むことや、舌触りや味に慣れさせることが大事です。お野菜の手抜きアイデアを使えば、簡単に野菜粥を作ることができますね。フルーツピューレは、味に変化をつけたいときに便利です。たんぱく質はお豆腐や白身魚から始めて、片栗粉でとろみをつけると食べやすいのでぜひお試しください。


この記事を書いた人

Kanako

シンガポーリアンの夫と5歳の息子と3人暮らし。できる限り無添加とうす味を意識した、素材を味わう「こどもごはん。」今日はどこいこ ︎「旅するごはん。」「カラダにやさしいごはん。」手抜きしつつ、楽しみつつ作ってます。幼児食インストラクター、食育アドバイザー。 インスタアカウント:kanako_kgym(日常アカウント)/kanako_ong(こどもごはんアカウント)