本音はやっぱり働きたい!駐在妻の描くキャリアプラン

帯同によってストップしてしまったあなたのキャリア。そのような状況も考え方によっては、キャリアアップができる絶好のチャンス。シンガポールの人材紹介会社で働く野上さんに、貴重な海外生活を自分の味方にする方法を聞いてみました!




野上さんのプロフィール

野上さん
ご主人の帯同でシンガポール在住、現在2か国目。子育てをしながら日系の人材紹介会社リーラコーエン シンガポールに勤務。



シンガポール帯同中、私(駐在妻)のキャリアはどうなる?

そんな思いや焦りと毎日葛藤している方も多いのではないでしょうか。実際、私もそうでした。

私の場合は以前勤めていた会社の帯同休職制度を利用して同行しており、その供与されている期間内に日本へ帰国する予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で思い通りに国の移動ができなくなり、幼い子どものことも考え、途中で退職するという選択をしました。

家族と一緒にいたい気持ちが一番な反面、日本で積んできたキャリアを中断せざるを得ないことに、当時は焦りと残念な気持ちがありました。そんな葛藤を乗り越え、今は、子どもを半日幼稚園に預けながらフレキシブルワーク形態の契約で仕事をしており、充実した毎日を送っています。

実際、日本で仕事をされたのちにご主人の海外赴任などでシンガポールへ同行している場合、さまざまなケースの方がいらっしゃいます。例えば完全に退職をして同行している方、ちょうど出産・育児のタイミングで育児休暇を取得中の方、そしてまだあまり多くはありませんが会社の帯同休職制度を利用している方などです。

最近では企業もさまざまな制度を設けており、先にご紹介したご家族の海外駐在に合わせた帯同休職制度や、退職後も規定年数以内であれば採用プロセスの一部を免除してもらえる再入社制度などにより、帰国後に再就職をするハードルが低くなっています。


帯同でストップした私のキャリア、帰国後はどうしていけばいいの?

ふとした瞬間に自分のキャリアに関して、不安や焦りを感じてしまうことがあるのではないでしょうか。そんな悩みを抱えているのは、あなただけではありません。

私の経験からシンガポールに同行している方々は、日本でキャリアを積んできた方が多い印象を受けます。弊社にご登録をいただいている求職者の方も、同行中に自身の武器になるようなスキルを身につけ、日本帰国後にキャリアアップができるような働き方を検討している方をよく見かけます。

実際に私の周りでも、就労以外に、英語の語学学校へ通う、大学で勉強する、MBAを取得するなど、日本への本帰国後を含めた長いスパンを視野に入れ行動している方が多いです。

「限りある海外生活を目一杯楽しみながらも、自分を磨いてレベルアップしたい」とプラスに、前向きに考えることがとても大切だと実感します。また、シンガポールには、同行している家族が働きやすい環境があるのに加え、最近では在宅勤務をはじめとした働き方の柔軟性が定着し、自分に合わせた働き方を選択できる可能性も増えています。


シンガポール同行中に働くには、どのビザが適してる?

シンガポールの就労ビザといえば、EP(Employment Pass)やSパス(S Pass)が代表的です。しかし、ご主人に同行されている方のほとんどは、DP(Dependant’s Pass)というビザの種類をお持ちなのではないでしょうか。

シンガポールで就労するためには、保持しているビザに加えLOC(Letter Of Consent)が必要です。しかし、昨年の5月以降、LOCの新規申請および更新ができなくなり、DPビザをお持ちの方の就労が一時期できなくなってしまいました。その後、制度改正があり、現在はDP保持者の方に限り、WP(Work Permit)ビザを申請することができます

WPはDPを保持しながら取得できる就労ビザで、WPがあれば一部の例外を除き以前のLOCと同様にシンガポールで働くことができます。また、稀にご自身でEPやSパスを取得して就労されるケースもあります。申請時の注意点は、給与に関する条件です。9月よりEPおよびSパスを申請するための最低月額給与額はそれぞれS$500ずつ引き上げられ、EPの場合はS$5,000、SパスはS$3,000となりました。


日本帰国後もキャリアを築いていくために、今できること

シンガポールに同行されている方の中には初めての海外生活を送られる方もいらっしゃるかと思います。慣れない環境の中、英語力に自信がない、子育てに追われていて時間に制約がある、などさまざまなお悩みもつきものではないでしょうか。それでも、ご主人の駐在に同行するということはその生活には限りがあり、毎日はあっという間に過ぎていきます。

限りのある海外生活の中で、まずはご自身を見つめなおし、これまでしてきたこと、そして例えば5年後どのような自分になっていたいか考えてみると今の生活で何を重視すれば良いのかが見えてくるかと思います。私自身も主人の同行が2か国目にしてようやく日本に帰国後のことを見つめなおし、子どもが幼稚園に通い始めたタイミングで貴重な今の時間を自身のスキルアップに充てたいと考えるようになりました。

幸いシンガポールはヘルパーの雇用をはじめとした家事のアウトソースや食材や食事のデリバリーサービスなどのインフラが整っており、自分の時間を確保するためのバックアップ環境があります。ぜひ、この機会に今後のご自身を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。その中で、キャリアについて迷った場合は弊社までお気軽にご相談くださいませ。

海外でも築き続ける、駐在妻のキャリア

いかがでしたか?。海外で生活をしているからこその悩みもありますが、それ以上に貴重な体験や価値観を得たり、キャリアアップをする絶好のチャンスでもあります。また、キャリアに関する悩みがあるときは、一人で抱え込まず、リーラコーエン様に相談してみてくださいね。

この記事が皆さんのモヤモヤ解消に繋がりましたら幸いです!


リーラコーエン シンガポールについて

Reeracoen Singapore Pte. Ltd.(リーラコーエン シンガポール)
住所:3 Anson Road, #08-03 Springleaf Tower, S079909
最寄駅:Tanjong Pagar駅
営業時間:9:00-18:00
定休日:土日祝
電話番号:6557 0135
WEBサイト






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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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