シンガポールの生活費、どうやって節約してる?項目別節約術を詳しく解説します!

コロナ禍の影響で物資不足や人手不足により世界各国の物価は上がる一方。世界の主要172都市の生活費は過去1年間で平均8.1%上昇したと言われています。シンガポールも例外ではありません。こんな時こそ無駄な出費がないか生活費を一度見直し、節約・貯金ができるポイントを探していきましょう!




シンガポールの生活費は高いの?

エコノミスト インテリジェンス ユニットが発表した世界で最も物価の高い都市トップ10(調査期間2022年8〜9月)の1位にアメリカのニューヨークと並んでランクインしたシンガポール。

古くからの国の政策に伴い、高収入で高い能力のある人材を国内外から集結させていることからその生活水準があがるのは当然!「住居費」「教育費」「医療費」「保険料」については割高です。特に住居費用についてはコロナ禍の物資不足の影響で一時的に高騰しているようです。

しかし一方で、公共交通機関の料金は国が渋滞対策のために交通網を整備しており、マイカーを購入する人も少ないことからとっても安い!食費は食事するレストラン、買い物するスーパーを選べば安く節約することができます。

平均すると高所得の人々にひっぱられて物価指数は高くなりますが、低賃金で働く外国人労働者もいるのがシンガポール。さまざまな所得帯をターゲットとしたお店やサービスがあるのでご自身の暮らし方次第でお得に生活費が節約できる国でもあります!




シンガポール生活費の節約方法

食費

●買うお店を選んで節約

シンガポールで食品を買う場所はデパート、日系スーパー、ローカルスーパー、ウェットマーケット(市場)があります。デパート、日系スーパーはご想像通り高額。日系スーパーでは関税や輸送コストなどからローカルスーパーの2〜3倍はしてしまいます。ローカルスーパーをぜひ活用しましょう。

物価の高騰で喘ぐ消費者の立場に立って、フェアプライスなどは一部商品の価格凍結、週替わりに商品の割引を行っています。シンガポールではアルコール類を輸入しているため非常に高いです。割引日にお酒をまとめ買いするのも良いですね。

また、さらに節約したければウェットマーケット(市場)がおすすめです。オーガニックの野菜や卵なども低価格で購入することが可能です。




●外食するレストランを選んで節約

家族構成によっては自炊よりシンガポールの庶民食堂、ホーカーで食べるほうが安い場合もあります。シンガポールのファミレスやホーカーで外食をすると一食S$5〜S$20ほどで済みます。島内には約114のホーカーがあり、中にはミシュランの星を取得しているお店も。メニューもさまざまな国の料理がありよりどりみどり。とてもおすすめです。

また、レストランはどうしてもサービス料、税金がかかり、高くなってしまいます。そこでおすすめなのがテイクアウト。サービス料の10%を節約することができます。また、レストランによってはハッピーアワーなどのプロモーションを行ったり、カード決済でキャッシュバックがされることもあります。

そのようなお得なサービスはレストランの店舗、ホームページやプロモーションサイト、カード会社のホームページで見つけることができます。どんどん活用していきましょう!


光熱費

1年中高温多湿なシンガポール、エアコンなしでは生活できません。しかし昨今の世界情勢の影響を受け、ほとんどの家庭で今後3カ月間の電気料金が約10%上昇することになりました。同時にガスの値段も上昇しています。

電力需要の約95%を輸入ガスに頼っているシンガポールは今後も光熱費の料金が安定しない見通しです。そこで政府の提案する光熱費節約術がこちら。

①エアコンの代わりに扇風機を使う 年間約S$441節約
②夜間のみエアコンの代わりに扇風機を使う 年間約S$386節約
③ 使用してない電化製品のソケットは抜く 年間約S$25節約
④湯沸かし器の保温のスイッチを切る  年間約S$124節約
⑤ 節電対策された冷蔵庫、エアコンを使う 冷蔵庫は年間約S$59節約 エアコンは約S$303節約
⑥保温には魔法瓶を使う 年間約S$348節約

* すべての計算は、電気代が1kWhあたりS$0.299の場合です。

光熱費の節約は経済的な面だけでなく環境保護にもつながりますね。


日用品

生鮮食品以外は、Fairprice Warehouse Clubのようなハイパーマーケットでまとめ買いをしましょう。アメリカのCostco(コストコ)のような会員制のスーパーです。

まとめ買いやマルチパック、限定ブランドによる大幅なディスカウントを通じて、高品質な商品をリーズナブルな価格で提供しています。あまりにも商品の販売単位が大きい場合はお友達と分けても良いですよね。


通信費

SIMのみのモバイルプランを検討してみましょう。12カ月契約で月額約S$20からスタートし、5GB相当のデータを取得することができ、それでも足りない場合は、データニーズに応じて柔軟に追加することができます。利用するデータ量にもよりますが毎月平均約S$50を2年間のモバイル契約と比較するとはるかに節約できます。

SIMのみのプランはこのような携帯電話会社が提供しています。
Singtel、Starhub、M1、Circles.Life

また、ご家庭用の通信費用もデータ量により異なりますが、各社約S$29〜S$65、容量が一番多い契約でS$165程度です。けれどもこちらもクリスマス時期に得割プランがでたり随時プロモーションが行われていますので契約期間の縛りがなければ都度一番お得なプランに乗り換えていくことで節約が可能です。
※詳しい金額は各公式サイトでご確認ください。


ぜいたく費(美容など)

いくら節約といっても美容院代はなかなか、、と思いますが工夫の仕方はさまざまです。頻繁に美容院に行く必要がないように、時間が経っても色褪せないカラーリングを施す、根本が違う色にならないよう、グラデーションカラーにするなど工夫して節約することもできます。

また、常に高級サロンに通うのではなく、ちょっとした切り揃えであれば安価な散髪屋さんで切り、大幅に印象を変えたいときのみ高級サロンにいくなども節約の工夫です。


読者に聞く節約方法!

その1 マーケットでまとめ買いする
その2 省エネグッズを使用する
その3 サブスクサービスの見直し

読者の方々の節約方法を聞いてみたところ、このような回答をいただきました。マーケットでまとめ買いをすることで買い物の回数が減り余計なものを買ってしまうチャンスをわざとなくす!そして省エネグッズの活用で光熱費を節約できます。こちらは環境にも優しい節約ですね。

また、見落としがちなサブスクサービスの見直しも重要です。気づいたら見てもいない映画のサブスクサービスの年会費を支払っている!ということも有り得そうです。


その他

●出産など万が一に備えて体調に不安のある方:

事前に保険に加入しておくことで妊娠合併症で入院した場合の給付金や、原因を問わない長期の入院やICUに入った場合には「大規模入院治療給付金」など、経済的な支援を受けることができます。




●インターナショナルスクールなどの学費:

シンガポールのインターナショナルスクールの学費は高額で知られていますが、プログラムの内容を一度みてみましょう。他の学校ではオプションで追加料金を支払わないといけないプログラムが本来の学費に初めから組み込まれている学校もあります。教育の質も高く、リーズナブルな料金設定の学校を探すことも可能です。




お得なサービスで節約する方法も!

ただ単に節約するだけでなく、お得なサービスでちゃっかり得をして節約する方法もあります。特典ほしさに余計に出費をしてしまうことにだけはご注意を!

カードのキャッシュバック

飲食店でキャッシュバックされるクレジットカードがあったり、旅行をよくする方は空港ラウンジが利用できる特典のあるクレジットカード会社もあります。また、シンガポールでは年会費が問い合わせ次第では無料になることも!お持ちのクレジットカードの特典を確認してみましょう。




入って得するお店やアトラクションのメンバー特典

例としてチャンギ空港のメンバー特典をご紹介しましょう。メンバーになると、空港の公共エリアでのショッピングでGSTが免除、またGoldとPlatinumランクの会員は駐車場を無料で使用できるe-バウチャーを利用できます。Changiのオリジナルイベントにも参加できたりとご家族、友人とも楽しめる特典もついてきます。

各美術館やアトラクションなどの施設もメンバーになることによって受けることができるお得な特典を提供しています。頻繁に訪れる施設があればメンバーシップ特典を確認してみましょう。

例えば、シンガポール動物園では年間パスを保有しているとトラムの乗り放題(平日のみ)、年間$20で駐車場無料、動物園周辺の飲食店20%オフなどの特典があります。小さいお子様連れの方は園内のウォーター プレイグラウンドが気軽に利用できるだけでもありがたいですよね。

また、シンガポール居住者に対しては、年間無料のWild Passメンバーになることによって入場料が30%オフになる特典が!レジャー費用もこのように賢く節約していくことができます。




節約は貯金も増えていいこと尽くし!

これだけ物価の高騰があるのにお給料は据え置きの時代。節約と聞くと寂しい気分になるかもしれません。しかし、生活費を見直すと意外に無駄な出費をしているもの。

節約は家の中の整理整頓のようなもの!お金を無駄に使わないよう見直すと生活も整い、気持ちもすっきり!さらに節約により貯金額も増えたり環境保護にもつながるなどいいことばかり。生活費の最適化のための節約、ぜひおすすめします。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。




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この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、現地のトレンド情報やライフスタイル情報をお届けします。「知り尽くし隊にこんな情報を取り上げてほしい」各種SNSにてリクエストも随時募集中です!

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