シンガポールの自転車事情！レンタルや購入方法、走行ルールまで徹底紹介
生活全般
2023.02.11

どんどん整備が進むシンガポールの自転車事情。自転車をレンタルをするにはどのアプリが良いのか、購入するなら新品しかないのか、ルールを破ったら罰金なのかといった気になる点を解説していきます。

シンガポールの自転車事情

出典：PhotoAC

近年、シンガポール政府は車移動から自転車移動メインにシフトすることで、持続可能な社会を実現しようと「カー・ライト」地区の指定を増やしたり、自転車専用道路や遊歩道を整備してきました。

さらに、新型コロナウイルスが流行したことで電車やバスのような混雑する交通手段から、自転車を選ぶ人々が急増しました。シェアサイクル(自転車利用サービス)の「Anywheel」の利用者も急増しています。自転車の利用者が増え続けることから、自転車専用道路などのインフラの整備も進んでいます。

自転車の登録制度や運転免許制度の導入の声もありますが、シンガポールでの自転車利用者はこれからもどんどん増えていくことが予想されます。

シンガポールで自転車をレンタル・購入する方法

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レンタルする方法

シンガポールにはさまざまなレンタルサービスがありますが、今回はSG BIKEとAnywheelの2つの利用方法を紹介します。どちらにも共通するのはアプリのダウンロードが必須ということです。それからアカウントを作り、近隣の利用可能な場所をスキャンします。

自転車はロックされていますが、QRコードをスキャンすることでアンロック可能です。以下でSG BIKEとAnywheelそれぞれの利用手順を紹介します。

【SG BKEの利用手順】

　1．アプリのインストール
　2．アカウントの登録
　3．支払い方法の登録（Visa/Mastercard/Amex のクレジットカードまたはデビットカード）
　4．「アンロック」をタップ
　5．自転車のQRコードをスキャン（カメラがない場合は自転車番号を入力）
　6．サイクリングを楽しむ
　7．終わったらアプリの「P」アイコンのある場所に行く
　8．自転車を止めたらレバーを下ろしてロックする
　9．アプリをチェックして「End Trip」をタップ
　10．利用終了

【Anywheelの利用手順】

　1．アプリをダウンロード
　2．アカウントを登録
　3．アプリのマップで近隣の利用可能な場所を探す
　4．QRコードをスキャン
　5．自転車をアンロックする
　6．サイクリングを楽しむ
　7．利用が終わったら近隣のパーキングに止める
　8．パーキングのQRコードをスキャンする
　9．利用終了

次はSG BIKEとAnywheelの利用料金もチェックしましょう。

【SG BIKEの利用料金】

● Ride Pass Subscription（普段からSG BIKEを利用する方向けのサブスクリプションプラン）
　30分無料、それ以降は毎分S$0.03

● Standard Pay Per Use（利用時間分だけチャージして支払うプラン。以下レンタルする自転車によって金額が異なる。）
　Standard Series Bicycles：最初の30分がS$1.00、以降は毎分S$0.03
　Premium Series Bicycles：最初の30分がS$4.00、以降はS$0.06

※詳細な値段はアプリでご確認ください。

【Anywheelの利用料金】

● 30分毎にS$1.00（例：14分利用でS$1.00、34分利用でS$2.00、100分利用でS$4.00）

購入する方法

シンガポールでは多種多様なサイクリングストアがあり、オンラインショップもあります。自分がどんな自転車を求めているのかよく考えて、サイクリングストアに行く場合は店員さんとよく相談しましょう。

また、自分が求めている自転車を決めたら新品を購入する以外にもシンガポール版メルカリの「Carousell」を利用しましょう。シンガポールは自転車の利用が流行っていることから、自転車の出品が非常に多くあります。

自転車に乗り続けたらメンテナンスや修理の必要が出てくるものです。日本と同じく、自転車の修理はサイクリングストアで依頼ができます。

シンガポールの交通ルール

出典：PhotoAC

シンガポールの自転車走行ルールについては陸上交通庁（Land Transport Authority）が発行したガイドを見ましょう。

【片道走行のルール】
● 交通標識に従って進行方向を守る
● 常に左側通行
● ヘルメットの着用
● 1つのレーンに縦隊で進行
● 2人並んで走ることができるがバスレーンが運行中は1レーンにて縦隊
● 暗くなったらライトを付ける
● 自転車レーンがあれば自転車レーンを走行し、他のレーンは使わない
● グループで走行する際、一列に並んで走行する場合は最大5人、二列に並んで走行する場合は最大10人まで
● 走行中はスマホなどは使わない
● 高速道路・トンネル・高架橋では自転車から降りる

そして、自転車の乗り方次第では罰金や禁錮刑を課せられることもあります。上記で紹介した陸上交通庁のガイドラインを守らず、走行マナーが危害を加えるほど深刻な場合に、初犯は罰金S$1,000または禁錮3か月、それ以降は罰金S$2,000または禁錮6か月の処罰が課せられます。