【海外在住者必見】免税制度改正!免税を受ける方法と注意点は?

2023年4月より消費税免税制度が改正。つい先日一時帰国をしたSingaLifeの編集部スタッフ。変更を知らず今までどおり免税品を購入しようとしたところ、在留証明の提示を求められ、泣く泣く免税が受けられませんでした。このようなことにならないよう、しっかり免税制度の変更を確認しておきましょう。




免税制度の改正で変更された部分は?

対象者の変更

2023年4月1日以降、以下に該当する方が免税品の購入が可能です。

●非居住者のうち日本国籍を有する方で、2年以上引き続き国内以外の地域に居住していることを「在留証明」「戸籍の附票の写し」で確認できる方。

これまでは、「2年以上滞在する目的で外国に住んでいる」方も対象でしたが、2023年4月からはすでに2年以上居住していることが条件となります。

●非居住者のうち外国籍を有する方で、
①「短期滞在」、「外交」、「公用」の在留資格で日本に滞在する方。
もしくは
②出入国管理及び難民認定法第十四条から第十八条までに規定する上陸の許可を受けて在留する方など。

留学生や、実習生として日本に滞在している方は免税は受けることができません。



免税手続きの変更

これまで免税手続きを受けるのに必要だった、購入記録表などの用紙が必要なくなり、簡素化されます。これによって、免税を受ける人のために店舗のレジの混雑が緩和されることが見込まれます。免税店で買い物をする時、店舗で提示するものは下記の通り。

●外国籍を有している免税品の購入可能な方:
パスポート+Visit Japan Webでの二次元コードにより本人確認

●日本国籍を有している免税品の購入可能な方:
パスポート+「在留証明」もしくは「戸籍の附票の写し」(いずれも原本が必要です)



「在留証明」「戸籍の附票の写し」の取り寄せ方

<在留証明の取り寄せ方>

お住まいの国の大使館、領事館に申請します。料金はシンガポールではS$12です。

●免税を受けるにはここをチェック!
・在留証明書発給年月日の時点で、2年以上引き続き国内以外の地域に居住していること
・在留証明書発給年月日が日本への入国日(予定日)から起算して6カ月以内に発行されていること
・「住所(又は居所)を定めた年月日」及び「本籍の地番」の記載があること

これらをパスポートの入国日のスタンプと照らし合わせて確認します。

<戸籍の附票の写しの取り寄せ方>

本籍地のある市区町村役場にて取り寄せます。海外在住であれば、ご家族に代理で申請してもらう方法が一番スムーズにいくようですが、市区町村役場それぞれで手続き方法が異なりますので直接問い合わせをして確認をしましょう。

一時帰国中に直接出向いて申請することも可能ですが、ご自身の所有している本人確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカード・顔写真付きの住民基本台帳カード)の状態によっては確認してもらえない場合もあります。

直接出向いて申請したい場合は、提出したい書類が合致しているか事前に自治体に確認するのが無難です。可能な方は、手間を考えると在留証明書を持っておくほうが良いかもしれません。

戸籍の附票の写しの金額は各行政のWEBサイトに掲載されています。(筆者の戸籍がある市区町村では300円でした)


免税を受ける上での注意点は?

 

●日本入国時は必ず入国スタンプを押してもらうこと

自動化ゲートを通過してしまうと、入国日を証明するスタンプがパスポートに押印されません。そうなると免税を受けるときに日本入国日からの滞在日数が確認できず、居住者、非居住者の判別ができません。必ず検査官のいるカウンターでパスポートに入国スタンプを押してもらいましょう

●免税品の申告時間を見て早めに空港に

エアラインカウンターでチェックインを済まし、セキュリティチェック、手荷物検査を終えたところに税関カウンターがあります。免税品はこちらの税関カウンターで提示する必要があり、時間がかかることもあります。飛行機に乗り遅れることがないよう、余裕を持って空港に向かいましょう。

*お酒など手荷物で持っていくことができない荷物がある場合は、エアラインチェックインカウンターで荷物を預ける時に伝えましょう。

●免税品のうち、消耗品は出国するまで開封できません

免税品は一般物品(家電、かばん、靴、衣料品など)消耗品(化粧品、食品、飲料、酒、薬品、たばこ)に分けられます。このうち、消耗品は日本国内で消費すると免税は受けられず、課税されるので注意しましょう。

●免税手続きは必ず当日のうちに。搭乗券が必要な場合も

大型百貨店などは免税手続きを一括で行うカウンターが設置されています。百貨店内の店舗で買い物をし、当日にカウンターで手続きをする必要があります。「今日は疲れたから後日きた時に、、、」では免税は受けられません。

百貨店によっては搭乗券が必要な場合もあるので確認してから買い物に向かいましょう。


一時帰国前に確認。お得に免税ショッピングをしよう

海外在住者にとって、一時帰国の時に日本のものを免税で買うことができるのは非常に助かります。コロナを経てインバウンドが戻りつつある日本ですが、免税制度の改正をしたばかりでお店の人も「知らなかった!」なんてことが実際にありました。

オンライン、路面店共にTAX-FREEのお店は増えていますし、クーポンの配布も行っているところもありとてもお得。必要書類などを十分把握して免税のチャンスを逃さないようにしましょう!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

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