シンガポールの洗濯機事情を徹底解説!おすすめの洗濯グッズや洗剤もご紹介
高温多湿、ときには突然のスコールに見舞われるシンガポール。日中、少し歩いただけでも汗だくになってしまうということも少なくありません。暑い毎日を気持ちよく過ごすために、大切なのが日々のお洗濯です。とは言え、海外製の洗濯機や洗剤の種類の多さに戸惑うことも多いはず。そこで、今回はシンガポールの洗濯機事情や便利グッズを一挙解説します!
シンガポールの洗濯機事情
ローカルの方が多く住むHDBでは、窓から長い物干しが突き出てる光景をよくみかけるのではないでしょうか?まさにシンガポール!といった圧巻の景観にテンションが上がりますよね。
一方で、一般的なコンドミニアムには、室内にあらかじめ洗濯機と乾燥機が備えられていることがほとんど。主に「ヤード」と呼ばれるキッチンの横のスペースに洗濯機と乾燥機とが重ねられて設置されています。
洗濯乾燥機の近くには、室内干し用のラックが天井から吊り下げられている物件もあり、家事作業の多くを過ごす台所まわりに洗濯機能がまとめられているので全体的に使い勝手の良いデザインとなっています。
洗濯機と一緒に設置されている海外製の乾燥機はとてもパワフルなので、タオルやシーツなどは短時間でフワフワな仕上がりがうれしいところ◎ただその反面、縮みやすい素材は屋内干しや屋外干しをするのがおすすめです。
日差しの強いシンガポールでは洗濯物が乾きやすい…かと思いきや、湿度が高く実は乾きづらいという声も。日光消毒として短時間だけバルコニーで屋外干しをする方や、ヘイズなどの害煙が洗濯物に付着する懸念から室内干しをされる方まで人それぞれ。雨季の乾きづらい日や、隣の建物の影になって日が当たらないなどもあるので、お天気やご自身の住居環境に合わせて干し方を工夫してみましょう。
またコンドミニアムによっては屋外干しが禁止されている物件もあります。いずれにしても1つ折りたたみ式の物干しラックを持っておくと安心ですね。
シンガポールではドラム式洗濯機が主流?
シンガポールは国土が狭く水資源が少ないため、節水性の観点から水をあまり使用しない「ドラム式洗濯機」が主流です。家電製品売り場でも、8割〜9割はドラム式という品揃え。それほど国民の節水への関心が高いのです。
注意したい点は、水の使用量の少ない海外製のドラム式洗濯機は「標準コース」でも所要時間が約3時間と長いということ。初めて使う時はびっくりしてしまいますが、ちゃんと「お急ぎコース(Fast/Quick)」の機能もついているので、洗濯量が少ない場合は、1時間以内で洗い終えることも可能です!ぜひご活用ください。
また、シンガポールの気候は熱帯で年間を通じてとても高温多湿のため、カビが発生しやすくなります。そのため、日本と比べて洗濯槽やゴムパッキン部分のカビ対策などがとても大事です。本記事にて、オススメのカビ対策グッズもご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
洗濯機の使い方と洗剤の選び方
全て英語表記のため、コース設定など少し不安を覚えてしまう海外製の洗濯機の使い方。ここでは、シンガポールの一般的な洗濯機の使い方をお伝えします。
①電源を入れ、水栓をゆるめる ②洗濯機に洗濯物を入れる ③洗剤などを投入口に入れる ④コース(素材、水温など) を選んでスタートボタンを押す ⑤洗濯機のフタを閉める |
日本の洗濯機の操作フローとあまり変わらないので心配ご無用。意外と簡単です!
ただし、ドラム式はスタートボタンを押したあと途中で洗濯物を追加できないので気をつけましょう。スタートした後、汚れ物を見つけた時のガッカリ感は地味につらいです。
またよくあるトラブルとして、泡が溢れ出てくる、床が水浸しになるなどがあります。泡漏れに関しては、正しい洗剤を選ぶことがとても大切。水浸しの問題は、洗濯機と水栓をつなぐホースが外れていることがあるので、定期的に点検をしましょう。
コース設定の方法は、機種によりダイヤル式、ボタン式、タッチパネル式などで配置も違いますが、一般的な洗濯機の基本的なコースメニューは、どの洗濯機も主に以下のとおりです。水温は、コース設定と同時に自動設定されることがほとんどです。
・Regular/Nomal=標準コース ・Easy Iron=シワ低減コース(少し湿気を残しアイロンをかけやすくした仕上がり) ・Color=色物コース ・Delicates=デリケートコース(素材がデリケートなもの:下着など) ・Wool=ウールコース ・Silk=シルクコース ・Synthetic=化学繊維 ・Heavy Duty=大量・大きなものコース(タオルやデニムなど丈夫な素材) ・Fast/Quick=お急ぎコース ・Sensitive =やさしく洗いあげるコース(標準コースより洗浄回数が少なく脱水回転速度が遅め) ・Energy Saving=省エネコース ・Rinse=すすぎ ・Spin=脱水 ・Drain=排水 |
興味深いのは、常夏シンガポールでも意外と「ウールコース」が使用される場面があるということ。それもそのはず、シンガポールにはウィンタースポーツを楽しむ方々が多く、寒い地域への旅行後にこのコースを頻繁に使うのだそう!
また、洗剤の選び方にも工夫が必要です。シンガポールには、豊富な種類の洗剤が売り場に並んでいます。ただ、誤った洗剤を選んでしまうと、泡漏れの原因になったり、生乾きの臭いの原因となったりするので注意が必要です。
トラブルを回避する洗剤選びのコツとしては、以下をパッケージ表記でチェックし、洗濯スタイルに合うようにフィルターをかけましょう。
①洗濯機の種類(ドラム式か縦型か) ②乾燥方法(部屋干しか室内干しか) |
ドラム式なら「Front-Load」と書かれたものを選ぶこと。その名の通り「前面から入れる洗濯機=ドラム式用」です。少ない水で洗浄できる機能を持っています。逆に、縦型洗濯機は「Top-Load」と表記されています。そして、「Low Suds」という泡の少ないタイプを選ぶと泡が溢れ出るトラブルを回避できます。
また、部屋干しなら「Indoor- Drying」、屋外干しなら「Outdoor-Drying」を選びましょう。「Indoor-drying」は生乾きのニオイを防ぐ機能を持っているので、屋内でも屋外でも干すという方には、こちらを買っておくのがオススメです。
また、生乾きのニオイの原因は、雑菌の繁殖が原因です。洗剤の投入量を守り、脱水し終えたらすぐに干すようにしましょう!どの洗剤を買えば良いのかわからない場合は、手が空いている店員さんに訊いてみると詳しく教えてくれますよ!
購入場所は、スーパー、薬局、オンラインストアなど。日本の洗剤と比べて容量も多く重い洗濯洗剤は、Red Martなどの宅配を利用されている方も多いようです。オンラインで購入するには、検索ウィンドウに「Detergent」(洗濯用洗剤) と入力して検索しましょう。
おすすめの洗剤や洗濯グッズ7選
洗濯洗剤
シンガポールでローカルに人気の洗剤と言えば、Dynamo(ダイナモ)やPersil(パージル)。またTop(トップ)、Nanox(ナノックス)、Attack(アタック)などの日本ブランドも人気です。Persil(パージル)は、他の洗剤と比べて優しいと評判なのでデリケート素材の衣服には良いでしょう。
日本のように、リキッド、パウダー、カプセルの種類がありますが、節水性の高い洗濯機を使用しているシンガポールでは水によく溶けるリキッドが人気のようです。S$7.02〜S$13.35くらいで購入できます。
洗濯層クリーナー
SinCare Washing Machine Cleaner
価格:S$5.98(店舗によって異なります)
シンガポールあるあると言えば、湿気によるカビ問題。洗濯層やゴムパッキンが、いつのまにかカビの温床になってることもあります。洗濯物がきれいになっていても、実は…ということも少なくありません。洗濯槽クリーナーの中でも評判の良いのがこちら!オンラインストアでも常に高評価を得ています。
Mitsuei Kitchen Bubble Spray 400ml
出典:ミツエイ株式会社
価格:S$5.60(店舗によって異なります)
ゴムパッキンのカビ対策は、使用後に固く絞った布で裏面まで拭き上げて、扉をしめずに乾燥させましょう。(小さなお子様のいるご家庭はお気をつけください。)またこちらのスプレーを使うこともオススメですよ。
洗濯グッズ
FOLDABLE DRYING RACK W/ALUMINUM FRAME
S$129.00
屋内干し/ベランダ干しの必需品といえば、物干しスタンドですね。オーチャートにあるニトリには、品質がよく使い勝手の良い物干しスタンドがあつかわれています。FOLDABLE DRYING RACK W/ALUMINUM FRAMEは、軽量でラクラク持ち運べ、さらに簡単に折り畳めて収納できる優れもの。
WIRE BASKET CUADRADO (Mサイズ)
S$39.90
また、ちょっとした洗濯物入れには、こちらのスチール製のカゴが便利です。ハンドルが付いていて持ち運び可能◎ シンプルな作りは、そのまま置いていてもインテリアを邪魔しません。
NITORI Orchard(ニトリ オーチャード) 住所:COURTS Nojima The Heeren 260 Ochard Road Level4 S238855 最寄り駅:Somerset駅 営業時間:11:00-22:00 定休日:無 WEBサイト:NITORI Furniture Singapore |
除菌消臭スプレー
White Fragrance Musk Fabric Refresher
価格:S$7.90(店舗によって異なります)
水洗いするまでもないというものや、ちょっとしたニオイだけが気になる布物には、やっぱり除菌消臭スプレーが手軽でおすすめです!Don Don Donkiでよく見かける黒いボディのこちらのスプレーは、99.9%除菌と汗などの消臭ができる日本製の優れモノ。
Samourai Woman Fabric Mist Spray
価格:S$10.90(店舗によって異なります)
またこちらのサムライウーマンのファブリックミストは除菌・消臭、そしてなんとシワ取りもできる多機能ミストです!こちらもDon Don Donkiにて販売中。
DON DON DONKI Orchard Central (ドン ドン ドンキ オーチャード セントラル) 住所:181 Orchard Road, Orchard Central, #B2 01-10/30/43 & #B1 15-29/K7/K8, S238896 営業時間:24時間 定休日: なし 電話番号:6834 4311 他店舗:有(PLQ Mall,Jewel Changi Airport,Jurong Pointなどその他12店舗) |
漂白剤
Vanish Powder Fabric Stain Remover/ Vanish Liquid Fabric Stain Remover
価格:パウダータイプ1.5kg S$24.62(店舗によって異なります)
リキッドタイプ1L S$8.78(店舗によって異なります)
汗シミ、雨の日にできる裾の泥シミなどの部分汚れにはvanish(バニッシュ)という漂白剤がおすすめです。殺菌効果があり、上履きやスニーカーにも使えるので、お子様のいるご家庭にファンが多いのもうなずけます。スーパー、オンラインで入手可能◎
色柄モノには、ピンクのパッケージを。白物用は、白いパッケージです。
洗濯乾燥機能付き除湿機
Novita Dehumidifier ND328
価格:S$588.00 (店舗によって異なります)
高湿度のシンガポールには欠かせない室内除湿機には、洗濯乾燥機能がついているものもあります。室内干しメインの筆者には、買って大正解すぎたイチオシ便利アイテムです。
薄手のTシャツはもちろん、厚手のデニムやチノパン、布製バックパック、スニーカーなど、この除湿機の上に干して待ってるだけでカラカラの仕上がりに◎(裏返してポケットなど外に出しておくと良いですよ!)
速乾なので、生乾きの臭いや乾きムラも発生しずらく、ついでにお部屋の湿度も快適です。新しく除湿機の購入を検討されてる方は、洗濯乾燥機付きを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
スチームアイロン
TEFAL IT8460 PRO STYLE CARE GARMENT STEAMER
価格:S$269.00 (店舗によって異なります)
番外編として、特に女性の方にオススメしたいのがスチームアイロン。ハンディタイプのスチームアイロンもありますが、イチオシは業務用にも使われるスタンド型です。
日本では、まだあまり馴染みのないスタンド型スチームアイロンですが、サマードレスなど薄手のお洋服を着る機会の多いシンガポールでは、本当に使える神アイテム。 スチームアイロンは、吊るしてスチームをあてるだけで短時間でシワを取ることができ、テカリもありません。また除菌もしてくれるので、ちょっとだけ汗をかいて気になる衣服はこれだけでOKでしょう。
旅行などで長期間使わない場合は、タンクの水を排水してしっかり乾かしておくことをお忘れなく。
シンガポールでの洗濯をもっと楽しく!
いかがでしたでしょうか?日本とは少し違うシンガポールの洗濯機事情。種類がたくさんあって分かりづらい洗濯洗剤や便利グッズなどもご紹介しました。これでもう汗をかいても雨が降っても大丈夫!上手に洗濯機能や洗剤を使い分けて、清潔でパリッとしたお洋服で暑いシンガポールライフをエンジョイしましょう!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife知りつくし隊
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、現地のトレンド情報やライフスタイル情報をお届けします。「知り尽くし隊にこんな情報を取り上げてほしい」各種SNSにてリクエストも随時募集中です!