クラブ20周年の節目に大きな方針転換 クラブのローカル化でシンガポール人選手中心のチームへ　-Vol.14-

アルビレックス新潟シンガポールは、2004年より日本人選手主体のチームで、シンガポールリーグにて戦ってきましたが、来シーズン2024シーズンより、シンガポール人選手主体のチーム＝ローカルクラブになるという決断をいたしました。

8年で6度のリーグ制覇

2004年にシンガポールリーグへ参戦後、2016年のリーグ初優勝を皮切りに、その後の8年間で6度のリーグ優勝を果たしました。また、シンガポールカップ、リーグカップ、コミュニティ・シールドなどのカップ戦を含めると、18個のタイトルを誇る強豪へと成長しました。（※2023年10月現在

若いシンガポール人選手の育成

当クラブを卒業した多くの日本人選手はＪリーグだけでなく東南アジアやヨーロッパのクラブとの契約を勝ち取り、日本人若手選手育成のプラットフォームとしての地位を固めました。日本人だけでなく、もちろんシンガポール人の育成にも着手し、シンガポールサッカーに貢献することもミッションとしています。

シンガポール人選手のヨーロッパ移籍への窓口となるために、2022年12月にはベルギー2部リーグのK.M.S.K. DEINZとパートナーシップを締結しました。移籍第一号として、シンガポール代表のイルハン・ファンディ選手がK.M.S.K. DEINZEへと移籍し、挑戦中です。

さらに、今年5月にはスペインのサッカーサービス バルセロナ社（SOCCER SERVICES BARCELONA,S.L.　本社：スペイン）とパートナーシップを締結し、シンガポールでは初めてクラブ内に育成強化のためのメソッド部門 (Methodology Department) を設立しました。

シンガポールからアジア・世界へ

今回のローカル化への転換はシンガポールサッカーの強化にこれまで以上に貢献し、今まで当クラブを支えていただいたファン・サポーター・パートナー企業などアルビレックスファミリーの皆様とともにアルビレックス新潟シンガポールの名をアジア・世界へと広げる挑戦です。

日本を飛び出したクラブが、シンガポールを飛び出しアジアに、そして将来的には世界を舞台に戦う、そんなストーリーをみなさまとともに紡いでいきたいと思っています。

チェアマン是永大輔　コメント

皆さまに支えていただき、クラブ創立20周年を迎えることができました。クラブの歴史の折々ではたくさんの挑戦がありました。しかし、今回のローカル化へのチャレンジは、まったく違った、まったく新しい挑戦だと思っています。難しい局面を迎えることもあるでしょうが、まだ観たことのない景色を観るということに胸が踊ります。

アルビレックス新潟シンガポールの存在意義は「シンガポール代表を強くすること」、「シンガポールフットボールの価値を向上させること」「コミュニティをつなぐスポーツとすること」だと考えています。今回ローカルクラブになることで、それぞれの意義をさらに高めたいと考えています。

これからもシンガポールサッカーに貢献するため、責任感を持って我々のできることに邁進いたします。今後とも熱いご声援をよろしくお願いいたします。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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