ニキビや乳がん検診など、皮膚科と婦人科のお悩み解決します ニホンプレミアムクリニック 〜「女性の健康」お悩み解決!特集〜
『女性の健康』のお悩みに寄り添ったサポートをしている企業・クリニックを紹介する本企画。今回は、ノベナ駅に隣接するノベナメディカルセンター内にある日系クリニック、ニホンプレミアムクリニックの皮膚科の菊地医師と婦人科の洲河医師にお話を伺いました。
皮膚のお悩みについて相談件数の多いトップ3(菊地医師)
Q女性からの悩み∙相談件数の多いトップ3を教えて下さい
菊地医師: ニキビ、脱毛(抜け毛)、手荒れが挙げられます。
Qニキビについては?
菊地医師:まず原因が何かを判断していきます。マスク装着によるものか、ホルモンの異常、生理不順がないか、授乳しているのかなどをチェックします。そのうえで、それぞれの原因に対しての治療を行っていきます。
ニキビ菌に対しては、抗生物質の処方もしますが、ピーリング薬や殺菌効果のある薬を上手く併用していく方法が主になります。短期の治療というのではなく、長期的に「肌質を改善」していくことが重要です。ディフェリン、レチノイン酸、トレチノインという成分が入った薬は、肌のターンオーバーを促進し、毛詰まりを取り除くので予防的に使用できる薬でもあります。
ニキビ用の市販薬は、ティーンエージャー向けに作られているものが多く、油分を取り除く成分が多く入っているので、大人の女性が使用するとドライスキンになってしまい、逆効果になることがあります。大人の女性の肌は保湿も重要なので、洗いすぎ、擦りすぎを改善しないといけません。
Q脱毛(抜け毛)については?
菊地医師:脱毛(抜け毛)は、ストレス性だけでなく、ホルモンバランスの崩れ、月経の経血量が多く、爪や髪の毛に栄養が行き届かなくなって起こる事もあります。また、急な環境の変化や、気候・水の変化によることもあります。
一時的にでも頭皮がダメージを受けると、2~3か月脱毛が続き、育毛剤や育毛シャンプーを使用しても改善しないので、原因を見逃さないことが大切です。
頭皮の炎症など頭皮自体のトラブル、自分の皮脂でかぶれる脂漏性皮膚炎などは治療をしないと脱毛が続いてしまいます。頭皮のコンディション判断し、それぞれの原因や症状に合わせて、アドバイスや治療を行っています。
Q手荒れについては?
菊地医師:シンガポールでは、お湯を使わないけれども、食器用洗剤の強さのせいなのか、普段から手荒れの症状の方が多いです。コロナ禍では、手洗いの頻度が増し、その上アルコール消毒によって悪化してしまった方が多くいらっしゃいました。手荒れがひどい場合は、アルコール消毒は傷口にしみてしまい、更に乾燥を助長してしまうので、アルコール消毒は最低限にし、手洗い後の保湿を心がけて下さい。皮膚が荒れ、傷から細菌が入ってしまっては本末転倒になってしまいます。症状がひどい時には、お薬を使って頂く場合があります。
保湿剤に関しては、まずはドラッグストアなどで少量の商品を買って頂いて、しみることがないかを確認してください。しみているのが効いていると誤解される方もいますが、しみないで、べとつきの無いものを選ぶようにアドバイスしています。市販のもので大丈夫ですので、なるべくシンプルで敏感肌用の製品を選ぶと、肌にしみるリスクは少ないと思います。
食器用洗剤の肌への刺激が強い方には、ゴム手袋の使用を勧めています。手荒れの症状がひどい場合は、お肉や野菜の汁でも刺激になるので、使い捨てのポリエチレン製の手袋などの使用もおすすめします。
Q菊地医師から読者さんへのメッセージをお願いします
菊地医師:お母さん方は、自分の事は後回しになって家事や育児を優先させがちで、症状が悪化してから来院される方が多いので、早めに相談にお越しください。
婦人科のお悩み、月経前症候群や乳がん、子宮頸がんについて(洲河医師)
Qお悩みや相談が多いのはどのような内容でしょうか?
洲河医師:月経前症候群(PMS)を含め月経に関する相談や更年期障害かもしれないと思うような症状についてです。まずは、患者さんのお話をしっかり聞いて、内科的疾患がないかなども含め原因を調べます。その上で症状に合った治療を行う事を基本としています。
コロナの世界的流行もあって思うように一時帰国ができないこともあり、シンガポールでの治療を希望される方が増えています。また、Withコロナの生活でストレスが思うように発散できないことでPMSや更年期障害が悪化してしまう方もいらっしゃいます。
一方、ご自身ではPMSや更年期とお考えになられても実は甲状腺や肝臓の病気だったということもあります。症状が本当にホルモンによるものなのかを調べ、PMSや更年期障害という診断であれば、ホルモン治療、漢方治療、食事や生活を送る上でのアドバイスを組み合わせて治療していきます。
Q気をつけたい婦人科の病気はありますか?
洲河医師:やはり乳がんや子宮がんでしょうか。これらの病気は検診で早期発見できたり、がんになる手前の状態で見つけることができます。検診の際の痛みなど心配な方がいるかもしれませんが、乳がん検診は生理中に受けることで痛みが少なくなりますし、子宮がん検診も痛みをなるべく感じないようになるべく小さい器具を使用し、摩擦による痛みを少なくするジェルを多めに使うなど工夫して行いますので安心して来てください。
また、特に近年ワクチンの普及で注目を集めている子宮頸がんは前がん病変であれば経過観察や負担の少ない治療ですみ、子宮を失うこともない進行の緩やかながんで、検診がとても有効です。また、最新の子宮頸がんワクチンは日本より低価格での接種が可能であり、14歳までであれば通常3回接種が必要なところ2回の接種で必要な免疫をつけることができます。最新の頸がんワクチンであるガーダシル9は9種類のウイルス型に対応し、頸がん90%以上(他のワクチンは60-70%の予防効果のみ)、外陰・腟・肛門のがん、性器イボも約90%予防できるのでおすすめです。
Qシンガポールでの女性が知っておくといい医療情報はありますか?
洲河医師:シンガポールは日本より医療費がとても高いことは有名ですが、婦人科の分野では日本では手に入らない種類のピルを内服できたり、ピルの値段も日本とほぼ同じかお薬によっては安く手に入ったりすることはあまり知られていません。ピルとは女性ホルモンが含まれたお薬で、PMS、生理痛、月経時の出血の多さに悩んでいる方だけでなく、確実に避妊したい方、生理をずらしたい方、吹き出物などお肌のお悩みに効果があります。多くのピルを取り扱っていますので気になる方はご相談ください。
Q日系クリニックとしての強みをお答えください
洲河医師:当クリニックには、女性の医師が二人います。女性特有の悩みなどを包括的にお聞きし、治療に向けて取り組んでおりますので、どうぞお気軽にお声かけください。日本語が通じるので、英語では表しにくい身体の症状だけでなく心理的な症状などについても細やかに伺って治療しています。
また、日本人での治療経験が積み上げられているお薬を日本から輸入して処方することもあります。身体的不調から精神的な不調を引き起こしてしまうことも少なくありませんが、特に、シンガポールでお会いする患者さんは自分より周りのことを考えてしまってかなり我慢されてから受診されるように感じます。
ちょっとおかしいな、と思った時点で気軽に相談に来て頂けたら嬉しいです。さらに当クリニックには、女性の医師が二人います。女性特有の悩みに関しては実体験も生かして患者さんのお気持ちに寄り添い、それぞれの専門分野を生かして協力して治療していきます。
菊地医師、 洲河医師のご紹介
皮膚科担当医
順天堂大学医学部卒
医学博士
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
日本美容皮膚科学会会員
乳幼児、小児、成人の一般皮膚科診療、顕微鏡での真菌検査、ダーモスコピーによる検査、ほくろなどの皮膚腫瘍外来手術、しみ美容相談などを行います。患者さんの声に耳を傾けて、丁寧に診察することを心がけています。
婦人科担当医
信州大学医学部医学科卒
東京大学医学部健康科学科卒
日本産婦人科学会認定専門医
婦人科、産科、不妊治療など幅広い経験を生かし、診療をしています。ベビー待ちの方のご相談もお気軽にお越しください。
Nihon Premium Clinic(ニホンプレミアムクリニック) 住所:Novena Medical Centre, 10 Sinaran Drive, #11-12/13/30, S307506 診察科目:総合診療科、内科、外科、皮膚科、小児科、整形外科、婦人科、予防接種 受付時間:月・火・水・金 9:00- 12:30、14:00-17:30 木 9:00-12:30、14:00-17:30 、菊地医師・黒川医師・赤井医師のみ19時まで診療 (尚17:30以降は時間外料金となります。) 土 9:00-12:30 休診日:日・祝日 電話番号:6397 2002 WEBサイト |
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!