シンガポール入国時の14日間の隔離生活を快適に。追加料金支払いで高級ホテル滞在オプションが登場
写真出典:各ホテル公式ウェブサイトより
新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、シンガポール政府が入国者に渡航歴などに応じて、多くのケースで14日間にわたって自宅またはホテルでの隔離を義務づける措置“Stay-Home Notice (SHN)”。この隔離措置に新たなシステムが導入されました。
システムについて:https://safetravel.ica.gov.sg/health/shn/sdfupgrade
追加の料金を支払うと、ホテルを指定できる上、広い部屋にアップグレードできるというシステムです。
これまではホテルでSHNを受ける場合、滞在するホテルは政府が定めた指定施設(SDF)のリストの中からランダムで振り分けられており、入国者が選択することはできませんでした。
隔離にかかる費用は1人2000ドルで、2人一部屋の場合は、一人当たり1300ドルに割引されます。
このたびのSHNの運用方法の改定に伴い、入国者が追加料金を支払うことにより、希望に応じてよりグレードが高いホテル“SDFスイート”にアップグレードできるようになりました。
現在、“SDFスイート”に指定されているのは、
- スイスホテル・ザ・スタンフォード・シンガポール
- リージェント・シンガポール
- フェアモント・シンガポール
- グランドハイアット・シンガポール
の4ホテル。
1人で隔離を受ける場合の料金は、客室タイプに応じて、
- レギュラー(80~100m2)=6000Sドル
- ラージ(100~200m2)=1万1000Sドル
- エクストラ・ラージ(200m2~)=1万8000Sドル
となっています。
ただ、過去14日以内の渡航歴によっては、宿泊できないホテルがあるので注意が必要です。
リージェントは過去14日以内に南アフリカまたは英国に渡航歴がある入国者は宿泊できません。また、フェアモントとグランドハイアットは、過去14日以内にインド、インドネシア、フィリピン、南アフリカまたは英国に渡航歴がある入国者は宿泊できません。
家族など同じ部屋での隔離対象者が2人以上になる場合は、食事代として2人目以降に1人あたり600Sドルが追加でかかります。
“SDFスイート”を予約するには、以下の手続きを踏む必要があります。
<<シンガポール到着前に予約する場合>>
1. 必要に応じて、シンガポールへの入国許可を得る。
2. 滞在を希望するホテルに連絡し、予約手続きを行う。予約にあたり、各ホテルが定めている受け入れ条件(隔離対象者の渡航歴)を確認すること。
3. シンガポール到着48時間前までに、予約情報を下記ウェブサイトに登録する。
登録用ウェブサイト:https://go.gov.sg/sdfsuite
4. ホテル・チェックイン時に滞在費を全額支払う(入国許可申請時にSDF標準料金を支払い済みの場合は、SDFスイートへのアップグレードに必要な差額を支払う)。
<<シンガポール到着後に予約する場合>>
(追加費用450Sドル(最初に滞在したSDFの清掃費用300Sドル、SDFスイートへの車代)が別途必要)
1. 滞在を希望するホテルに連絡し、予約手続きを行う。予約にあたり、各ホテルが定めている受け入れ条件(隔離対象者の渡航歴)を確認すること。
2. SDFスイートへのチェックイン48時間前までに、予約情報を下記ウェブサイトに登録する。
登録用ウェブサイト:https://go.gov.sg/sdfsuite
3. SDFスイートへの移動の手配が整い次第、最初に滞在したSDFのチェックアウト時に上述の追加費用450Sドルを支払う。SDFスイートの滞在費は、残りのSHN期間に応じて、定められる。
これまで14日間の隔離生活を送るホテルを選ぶことができずに、劣悪な環境にあるホテルでの隔離生活を余儀なくされることもありました。今回のシステム変更は劣悪なホテルをどうしても避けたい人にとっては朗報でしょう。 ワクチンの接種拡大に伴い、元の日常を取り戻せる日が、1日も早く訪れるよう待ち望まれます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!