シンガポールの天気・平均気温・服装について!観光や留学、就職をお考えの方必見
日本との時差が1時間のシンガポールは、日本から訪れやすい国です。シンガポールへの渡航を考えているときに気になってくるのが気温や天候、それに伴った服装ではないでしょうか。
今回は現地在住者が、シンガポールの天気に関する情報をお届けします!
シンガポールの年間を通じた気候
シンガポールは赤道直下にあるため一年中常夏の気候で、日本とは異なり四季がないのが特徴です。大まかに「11〜2月頃の雨季」と「3〜10月頃の乾季」という2つの気候に分かれています。
しかし、乾季でも雨の日が続くこともあれば、雨季といっても毎日ずっと雨が降り続いているわけではないため、日本のようにパキッと季節が変わる印象はありません。
シンガポールの平均気温
シンガポールの年間の平均気温は26〜27℃で一年中高温多湿、日中は30℃を超える日が多いです。しかし、日本の真夏よりは少し涼しく感じます。また、雨季のなかでも特に12月〜1月は気温が少し下がります。(統計期間:1991-2020)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均最高気温 | 30.6 | 31.5 | 32.2 | 32.4 | 32.3 | 31.9 | 31.4 | 31.4 | 31.6 | 31.8 | 31.2 | 30.5 |
平均最低気温 | 24.3 | 24.6 | 24.9 | 25.3 | 25.7 | 25.7 | 25.4 | 25.3 | 25.2 | 25 | 24.6 | 24.3 |
平均気温 | 26.8 | 27.3 | 27.8 | 28.2 | 28.6 | 28.5 | 28.2 | 28.1 | 28 | 27.9 | 27.2 | 26.8 |
The Meteorological Service Singapore (MSS)のClimate of Singaporeより作成
東京の平均気温
以下は東京の年間平均気温の表です。表を比較するとシンガポールは年間の気温変動がほとんどないのに対し、東京は気温の変化が大きいのがよく分かります。気象庁が定義する冬の期間(12月〜2月)の平均気温は6.7℃。夏(6月〜8月)の平均気温は25℃となっています。(統計期間:1980-2016)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均最高気温 | 9°C | 10°C | 13°C | 18°C | 22°C | 25°C | 29°C | 30°C | 26°C | 21°C | 16°C | 12°C |
平均最低気温 | 3°C | 3°C | 6°C | 11°C | 16°C | 20°C | 23°C | 24°C | 21°C | 15°C | 10°C | 5°C |
平均気温 | 6°C | 6°C | 9°C | 15°C | 19°C | 22°C | 26°C | 27°C | 24°C | 18°C | 13°C | 8°C |
Weather Sparkの東京都における年間の気候および平均気象より作成
シンガポールの降雨量
シンガポールの平均降水量と降水日
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均降水量(㎜) | 221.6 | 105.1 | 151.7 | 164.3 | 164.3 | 135.3 | 146.6 | 146.9 | 124.9 | 168.3 | 252.3 | 331.9 |
降雨 | 13 | 9 | 12 | 15 | 15 | 13 | 14 | 14 | 13 | 15 | 19 | 19 |
The Meteorological Service Singapore (MSS)のClimate of Singaporeより作成
こちらはシンガポールの年間降雨量のグラフです。雨季とされる11月〜2月頃は雨が多く、特に12月後半〜1月にかけては一日中雨や曇り空が続く日も多いです。
また、乾季の間も30分〜1時間ぐらい激しい雨と雷が続くスコールが来ることもあります。スコールが降ると傘では凌ぎきれないため、雨が止むのを待っている人も多く見かけます。
それでも約束の時間があるので外を歩かなければならないときには、主要な駅やショッピングモールで傘をレンタルすることができます。またバス停や駅の近くの道では、雨除けの屋根がついている場合も多いのがシンガポールの特徴です。(統計期間:1991-2020)
シンガポールでの服装
時期別の服装
年間平均気温が26〜27℃のシンガポールでの定番の服装といえば、Tシャツやノースリーブにサンダルといった、夏の装いです。基本的に年中同じ格好で過ごせるので、「衣替え」をする必要がないのはとても楽です。
しかし、雨季の中でも雨の続く日が多い12月〜1月は朝晩は少し肌寒く感じる日もあるため、長袖や丈の長いボトムスを用意しておくと安心です。
シンガポールを訪れる際の服装のマストアイテムとしては「羽織るもの」と「紫外線対策グッズ」が挙げられます。外が暑い分、レストランや映画館、モールなどの室内は冷房がかなり効いていて寒く感じるため、カーディガンなどの羽織るものを準備しておきましょう。
また、シンガポールの日差しはとても強く、紫外線量を指標化したUVインデックスでは、10〜13とかなり強い値にあります(値の表す数字は1~2は弱い、3~5は中程度、6~7は強い、8~10は非常に強い、11以上は極端に強いとなっています)。ビーチに行く時はもちろん、街を歩くだけでもジリジリとした日差しを感じるため、日焼け止めクリームや帽子、日傘などの紫外線対策グッズは必須です。
シーン別の服装
基本的には半袖やノースリーブにサンダルなど夏の装いでOKなシンガポールですが、お出かけ先によっては服装に注意が必要です。
まず、レストランやバーでスマートカジュアルやスマートエレガントなど、ドレスコードがある場合。ホテルのレストランでアフタヌーンティーやディナーの予約を入れている際は、ドレスコードについて事前に確認しておくのがベターです。
女性であればワンピースにパンプス、男性であれば襟付きシャツにチノパンかスラックス、つま先がカバーされた革靴などを着用するのがおすすめです。
またモスクや寺院などの宗教施設に訪れる際にも服装の注意が必要です。特にヒンドゥー教やイスラム教などは女性の肌の露出を良しとしないため、羽織りものやストールなどを重ねて、肌をなるべく見せないようにするのがベストです。ボトムスもショートパンツやミニスカなどは避け、長めのズボンやロングスカートがおすすめです。男性も短パンよりは長ズボンの方が好ましいでしょう。
シンガポールで開催される注目イベント
多民族国家であるシンガポールは、各民族の節目の日をお祝いするため年中多くのイベントが開催されています。数多くあるイベントのなかでも今回は、ぜひ注目してほしいイベントをピックアップ。旅行の際にぜひ参考にしてみてください!
チャイニーズ ニューイヤー・ライトアップ(1月中旬〜2月中旬ごろ)
旧暦の正月。親族が集まって紅包(お年玉)やローヘイ(魚生など刺身の入った料理)で新年を祝います。チャイナタウンを中心に街並みが干支飾りや提灯で彩られるのは旧正月の時期ならではのものです。
ハリラヤ・プアサ(4月〜6月ごろ)
イスラム教の重要なイベントの一つで、ラマダン(日中断食を行い、貧しい人に心身共に寄り添う宗教行事)明けを祝う日です。約ひと月間にわたる厳しいラマダンが明けた後には、豪華な料理が振る舞われます。シチューのようなビーフレンダンや、ココナッツミルクで野菜を煮たサヨロデ、クェトゥパ(ちまき)などのマレー系料理を楽しめます。
グレート シンガポール セール(6月〜8月ごろ)
年に一度、ブランドショップやデパートなどシティ全体が一斉にバーゲンセールを開催します。お目当てのものがあったら、この時期に購入を検討してみては?
F1シンガポールグランプリ(9月)
新型コロナ感染流行の影響により、2020年と2021年はキャンセルになってしまいましたが、毎年9月末ごろの週末に、シティの中を駆け巡るナイトレースが行われます。海外から人気アーティストを招いたり、アフターパーティがあったりで、お祭り騒ぎ。レストランやバーから観戦できるスポットもあります。
ディパバリ(11月ごろ)
ヒンズー教の「光の祭典」ディパバリは、世界中のヒンズー教徒が新年をお祝いする祝日です。ランプを飾り、プレゼント交換やご馳走を楽しみながら、ヒンズー教の豊穣と富を司る女神ラクシュミへお祈りを捧げます。
この時期、リトルインディアでは豪華な装飾ときらびやかなイルミネーションが飾られ、屋台ではラッドゥー(甘い団子)やハルヴァ(ナッツ入りキャンディ)などのインドのお菓子が並びます。
クリスマス〜年末年始(12月〜1月)
クリスマスプレゼントセール、レストランでのスペシャルメニュー、カウントダウン、花火、など、楽しい行事が目白押しで、町中に活気が溢れる時期です。
メインのショッピング街オーチャードロードにはクリスマスのイルミネーションが飾られ、各ショッピングモールがデコレーションを競い合います。ビーチでは、カウントダウンパーティが行われるので、日本では味わえない特別なクリスマスや年末年始を過ごせること間違いなしです。
気候やイベントを踏まえて、シンガポールを最大に楽しもう!
以上、シンガポールの気候や服装、年間を通してのイベントについてご紹介しました。シンガポールは年間を通して高温多湿ですが、屋内の空調対策や、ホテル・宗教施設の服装のきまりを守るために長袖や長ズボンも持っていくのがおすすめです。
また年間を通してイベントも多く、旧正月やハリラヤ・プアサ、ディパバリなど日本ではなじみのないイベントも楽しめるのが特徴です。クリスマスや年末年始にあたたかい気候でイルミネーションやセールを楽しめるのもシンガポールならではです。
シンガポール旅行を考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
この記事を書いた人
SingaLife知りつくし隊
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