シンガポールでハリラヤプアサのナイトマーケットを見学! ラマダン明け間近の夜の屋台街へ行ってきました!

貧しい人や体の不自由な人等に寄り添う意味を持つイスラム教徒にとって大切な儀式の一つ、ラマダン。今年のラマダンは4月3日〜5月2日でした。今年は規制緩和もあり、過去2年間にはなかった盛り上がりも。

今回は、そんな断食明け間近、5月1日にナイトマーケットを見学!その様子をレポートします。




ハリラヤプアサとは

ラマダンはイスラム教徒の儀式の一つで、約30日間、日の出から日没まで断食が行われます。その間イスラム教徒は礼拝、慈善活動などをしながら過ごすという神聖な期間です。そのラマダンの断食明けを祝うことを、シンガポールでは「ハリラヤ アイディルフィトリ」「ハリラヤプアサ」と呼びます。

そしてこの時期、催しものやイルミネーションが楽しめるのが、ゲイランセライのエリア。ラマダンの期間、ゲイランセライのラマダンバザールでは、毎年屋台やライトアップが楽しめます。




ナイトマーケット見学!


アクセス

MRTのPaya Leber駅とEunos駅の間のSims Avenue(シムズ アベニュー)とChangi Road(チャンギ  ロード)沿い。Wisma Geylang Seraiを目指すと分かりやすいです。

Wisma Geylang Serai
住所:1 Engku Aman Turn, S408528
最寄り駅:Paya Leber駅


食べ物屋台

ゲイランセライ バザール
ラマダン期間の屋台は、ハリラヤ前の1か月間限定で設けられるゲイラン セライで行われています。屋台では、スイーツからスナック、ディナー、洋服まで、マレーや中東のさまざまな品物が売られています。

この日見た屋台では、ケバブやサテー、ハンバーガーやホットドッグ、カップに入ったチキンサラダ、ワッフル、チュロス、プレッツェル等の屋台フードやスナック系が多く売られていたようです。トルコアイスの屋台も出ていて、パフォーマンスを楽しそうに周囲の人が眺めたり、写真を撮ったりして賑わっていました。

日没後すぐの19時半頃とあって、どこの屋台も長蛇の列です。


食べ物以外の屋台

食べ物の屋台のほか、絨毯やカーテン、ベッドカバー、アクセサリーなどナイトマーケットで生活にかかわる様々なものを新調したり調度品を揃えたりします。ハリラヤを迎えるための準備にと、さまざまな物をこの期間に買うことができます。

中には、車や靴、表札用・置き時計用の石材もありました。


ヘナタトゥー

ヘナという植物を使ったタトゥーのことで、一般のタトゥーとは違って痛みを伴わず、一、二週間で消えるため気軽に試すことができます。ヘナの木の葉を乾燥させて粉末にしたものを使用し、この色素を利用して色をつけます。

この時期でなくても、リトルインディアでヘナアートは年中楽しめますが、ハリラヤ前とあって、沢山の人が並んでヘナアートを入れてもらっていました。



イルミネーション

ラマダンの開始に伴い、毎年行われているのが「ハリラヤ ライトアップ」。

シンガポールでは、ゲイラン セライ周辺と、ブギスのアラブストリート周辺がライトアップされています。こうした道路を彩るライトアップはクリスマスや旧正月、ヒンドゥー教のイベント時期にもそれぞれのエリアで行われていますが、それぞれの文化色が表れ、また他のものとは違ったイルミネーションを楽しめます。


おもちゃの販売、ライブパフォーマンスなど

かなり緩和されたとはいえ、コロナ前に見受けられたような子どもが楽しめる屋台ゲームはありませんでしたが、道ばたで売っている程度には見ることができました。

ライブパフォーマンスも、コロナ前に見たような大きい規模のものはありませんでしたが、Kinexの入り口周辺では大勢の人が見守るなかパフォーマンスをする人も。あまりの人の多さにその本人は見ることができませんでしたが、久々に群衆の熱気を感じて、見ているだけでワクワクできました。



ハリラヤを楽しもう!

あらゆる欲望を抑え、信仰心を深めることを目的とする、イスラム教徒のラマダン。ラマダン期間中は、イスラム教の人だけでなくシンガポールのあらゆる国籍の人がマーケットを訪れ、そのお祭りムードを楽しむことができます。なかなか日本では体験できないイスラム教のイベントに触れる絶好のチャンス。ぜひ一度、ラマダンのイベント、ハリラヤプアサをお祝いしてみてはいかがでしょうか。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。




この記事を書いた人

Natalie

駐在4ヵ国目、2児の母。 日本で旅行情報誌の制作・編集を経て、在住国の海外邦人向け情報誌のライターへ。 お値打ちで美味しいもの、安く手に入る雑貨などを好むプチプラ・ラバー。激辛激甘に目がない。推しのKPOPを聴くこと、ドラマや映画を観ること、ゴミ拾いが趣味。

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